DELTA Strange Zone

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2004.08.21
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 競泳男子二百メートル平泳ぎで北島康介(日体大、東京SC)が、百メートルに続く平泳ぎ二冠達成。競泳日本選手初の一大会個人二種目制覇を成し遂げた。今大会、競泳日本の金メダルは二個。戦後最多となった七二年ミュンヘン五輪(男子百メートル平泳ぎ、女子百メートルバタフライ)に並んだ。
 ≪「冷静に泳げた」王者の風格≫
 約束を守った少年を、北島は正々堂々と迎えうった。そして圧倒的な強さで打ち負かした。
 大会前、北島と世界記録保持者のブレンダン・ハンセン(米国)の一騎打ちとみられていた男子二百メートル平泳ぎは、思わぬ伏兵の出現で、予測不能の混戦となった。
 ダニエル・ジュルタ(ハンガリー)。無名の十五歳は、昨年の世界選手権で北島と交わした「来年、戦おう」という言葉を励みに練習を積み重ね、アテネにやってきた。大会前の自己ベストは2分13秒12。十五歳とは思えないほど両肩の筋肉が盛り上がった新鋭は、それを予選、準決勝で2秒37縮め、1位で決勝に進出していた。
 日本人ならば、今季の世界ランクを13位から4位へ急上昇させたジュルタを、一九九二年バルセロナ五輪女子二百メートル平泳ぎで金メダルを獲得した、当時十四歳の岩崎恭子さんに重ね合わせるに違いない。
 北島の力を信じる平井伯昌コーチでさえ、「急に伸びている。一番怖いのはああいう選手」と嫌がった。後半に爆発的な加速をみせる伏兵を相手に、どんなレース展開で挑むのか。対策を講じるために、決勝前夜を費やした。
 七月の選考会よりも調子を落としているハンセンの状態を見切った時点で、二冠に向けた北島の自信は膨らんでいた。二百メートルの準決勝後、「あいつ、誰だっけ?」と、二日前に金メダルを争ったライバルの名前を忘れるほどだった。油断の生まれたときが一番怖い。そんなときに、タイミングよく、気を引き締めてくれたのがジュルタ。北島はついていた。
 「冷静に泳げた。二冠? そんなのは意識せず、自分の泳ぎを応援してくれているみなさんに、見せられたと思う」。興奮することなく話す北島には“王者”の風格が漂う。





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Last updated  2004.08.28 12:30:44
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