10/14/02....ナツが「宝くじ買って来たよ」と言って、ポンと床に放ると、それは全部7インチのシングル盤だった。一枚手に取って見ると、「kudo tori 1969 pre.clash」と書いてある。ジャケにnoiseの写真を使っているところを見ると、どうやらブートらしい。「他のも全部、こういうレコードか?!」とアニメ声で興奮。
10/25/02....長沼町のスポーツセンターへ行こうと思い、見慣れた駐車場まで出ると、真っ白だった筈の建物が、全体に肌色に塗り替えられている。おかしいなと思い正面に回ると、看板は無かったが、巨大なショッピングモールになっていたらしい。1Fにソファや観葉植物のあるロビーがあり、柔らかいストリングスによるフォスター風の音楽が流れている。鼠色の大きなソファを占有して、さっちんが新聞を読んでいたのでとても驚き、声をかけようと思ったが、なぜか「さっちん」と言えず「さちこちゃん」と言ってしまう。さっちんは新聞から顔を上げて、普通に「あーしぶやさーん」と独特のイントネーションで言う。そして「もすこししたら、上でトルンカやるんだよ」と言うので喜び、二人でロビー脇の幅の広い石の階段を昇る。昇り切ると映画のポスターや立て看板があちこちにあって、館内に通じる布張りの扉の上に赤い電光掲示板の文字で「上映中」と光っていたりする。(さっちんはいつから長沼に住んでたのかな)と思いながらさっちんの後をついて行くと、さっちんはある看板の前で立ち止まり、悄然として振り返って「しぶやさ~ん、ごめ~ん。トルンカじゃなかった」と言う。「どれ」と僕も看板を見ると、「0:40- LIVE!! BIG ECHO」などと書いてある。看板を見ている間にさっちんの姿が見えなくなったので、廊下を進んで行くと、さらに上の階へ行くための石の階段があり、(上へ行った...?)と思い昇って行く。すると途中まで昇ったところで、階段の頂上から、ゲル状の、べとべとした水色の液体が、ドロドロドロドロと大量に流れてきた。魚が腐ったような、物凄い悪臭。慌てて階段を降りる。廊下には、階段を昇ろうとして躊躇している客が溜まり、皆、騒然として階段を見上げている。僕は、上で何が起こったのか想像もつかなかったが、さっちんがどうかしてしまったのではないかと気が気でならない。一人の婦人が意を決して、ベトベトの階段を駆け上がっていく。すると、それを見た他の客も安心したのか、次々に階段を駆け上がっていく。勢いよく駆けて行くので、彼等の靴がベトベトの液体の飛沫をそこらじゅうに飛ばし、逆に後ろの階段へ逃げ出したり、その場に崩れるようになって泣き出す女の子なども居る。「ああ、どうしよう。でも臭いし」と躊躇していたら、肩をポンと叩かれ、「さっちん?!」と思って振り向くと、ナツが恐慌状態の顔で立っていて、「あれ(ドロドロの液体)はさっちんだよ!みんな踏んじゃったから、もう元に戻れないよ!」と泣き叫んでいる。僕も思わず泣いてしまう。