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2013.01.01
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ビギナーズ・クラシックス 日本の古典新古今和歌集小林大輔編 角川ソフィア文庫伝統的な歌の詞を用いて新しい内容を表現することを目指し、『万葉集』『古今和歌集』とは異なった独自の歌風を作り上げ構成された約二千首の中から、大いに味わって欲しい八十首を厳選。振り仮名付きで朗読に最適。百人一首を読んで和歌に興味を持ち始めたので、同じ時代に編纂された新古今和歌集を読んでみました。初心者のための本なので、全ての歌が収録されているのではなく、代表的な歌が掲載されています。気に入った歌を挙げてみます。2 後鳥羽院ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく112 俊成卿女風通う寝覚めの袖の花の香にかをる枕の春の夜の夢149 式子内親王花は散りその色となくながむればむなしき空に春雨ぞ降る175 持統天皇春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山220 藤原良経うちしめりあやめぞかあをる郭公鳴くや五月の雨の夕暮れ361 寂蓮寂しさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮れ361 西行心なき身にもあはれは知られけり鴫たつ沢の秋の夕暮れ363 藤原定家見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ437 藤原家隆下紅葉かつ散る山の夕時雨濡れてやひとり鹿のなくらむ671 藤原定家駒とめて袖うち払ふ陰もなし佐野のわたりの雪の夕暮れ939 藤原家隆明けばまた越ゆべき山の峰なれや空行く月の末の白雲1142 藤原定家年も経ぬ祈る契りは初瀬山尾上の鐘のよその夕暮れ1271 後鳥羽院忘らるる身を知る袖の村雨につれなく山の月は出でけり1336 藤原定家白妙の袖の別れに露落ちて身にしむ色の秋風ぞ吹く1471 西行世の中を思へばなべて散る花の我が身をさてもいづちかもせむ1894 鴨長明石川や瀬見の小川の清ければ月も流れを尋ねてぞすむ気に入る歌やそうでない歌、様々ありましたが、気に入った歌は本当に心に染み入ります。中でも、後鳥羽院の“ほのぼのと~”は、清々しい春の朝を感じられて、この本に載っている歌の中では最も気に入りました。持統天皇の“春過ぎて~”は、百人一首に選ばれているので、読むのはこれで二回目ですが、不思議と今回は以前より良く感じられました。歌の良さが感じられるようになったのでしょうか。こうして気に入った歌を並べてみると、後鳥羽院、藤原定家、藤原家隆、西行から複数選んでいるので、彼らは自分の好みに合う歌人なのでしょうか。これらの歌人が他にどのような歌を残しているのか、興味が湧いてきます。小倉百人一首、新古今和歌集と読んだので、次は古今和歌集を読んでみようかと思いました。★★★★★★★★☆☆ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 新古今和歌集
2012.07.01
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テルマエ・ロマエ2012年 108分 東宝原作 ヤマザキマリ監督 武内英樹主演 阿部寛古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と日本の銭湯。そこには「平たい顔族=日本人」がいて、彼は漫画家志望の真実(上戸彩)と出会う。ルシウスは日本の風呂の文化に感銘を受け、そこで浮かんだアイデアを古代ローマに持ち帰り一躍有名になっていくが……。映画『テルマエ・ロマエ』を観に行きました。古代ローマの浴場設計技師が、古代ローマと現代の日本とを何度もタイムスリップする話で、現代の文明の利器に驚いたり感心するところは実に面白かったです。ただ、現代の日本の風呂を参考に古代ローマで同じようなものを取り入れる時、完成した風呂がポンと出てきて、懸命に努力して設計したり作ったりしている姿が描かれて無いので、良い風呂を作ろうという情熱が最大限には感じられませんでした。時にはコミカルに、時にはシリアスに作られていて、なかなか良かったのですが、あともう一歩、何かが足りないような印象で、あともう一皮剥ければ、かなり良い作品になっていたと思います。例えば、古代ローマにタイムスリップしてきたあの田舎のおじさん、お爺さんたちともっと親密になって友情が育まれていたりなど、素人ながらに考えても、更に良くなる余地はあると思います。しかしながら、及第点には充分達していたと思いますし、割と万人受けするようには作られていたと思います。エンドロールを見ていたら、映画で使われていた曲の多くが“プッチーニ”“ヴェルディ”で、やはりイタリアの作曲家の曲が使われていたのだと思いました。★★★★★★★☆☆☆テルマエ・ロマエ
2012.07.01
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名著講義藤原正彦 文春文庫偉大なる先人たちの「名著」を毎週1冊読み続け議論しあうことによって、「昔の人は無知蒙昧、自分達現代人が当然ながら歴史上一番偉い」と教えられてきた学生達の多くが、江戸や明治の人々は人間として自分たちよりはるかに上だったことを認識するようになっていく……。読書の愉悦をめぐる「師弟問答」の数々。 解説・岸本葉子読書ゼミの教官藤原正彦が指定する名著を学生が一週間かけて読み、ゼミで感想や意見を述べ合ったものを書籍にしたようです。実際に自分が読んだことがある本は、新渡戸稲造『武士道』と内村鑑三『代表的日本人』の二冊。この他の本は読んだことがないのですが、学生や藤原正彦の話を読むと、内容が大体わかりました。そして、その本を通して、藤原正彦の考えを読めたのが良かったです。これらの本は、藤原正彦の意見を代弁しているような本、あるいは、これらの本から藤原正彦が感化されてきた本なのかもしれません。日本人は慎み深い民族なので、日本人が日本人を素晴らしいと言うことはあまりないのですが、これらの本を読むと、日本人の素晴らしさがわかります。また、江戸から先の戦争までの時代の日本人がどのように生きていたか、学校の日本史では取り上げられないような庶民の暮らしや考えがわかりそうです。今は読みたい本がたくさんあるので、後回しになってしまうかもしれませんが、この講義で取り上げられた本は全て読んでみたいと思いました。読んだことのある二冊ももう一度読んでみます。★★★★★★★★★★名著講義
2012.06.24
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昨年のクラシック3冠馬のオルフェーヴルがクイーンエリザベスIIC馬のルーラーシップに2馬身の差をつけて快勝。グランプリ連覇を達成しました。第53回 宝塚記念6月24日 阪神 11R GI 芝 2200m 晴 良オルフェーヴルルーラーシップショウナンマイティオルフェーヴルは、今年の初戦、阪神大賞典では逸走して2着。続く天皇賞(春)ではデビュー後2回目となる2桁着順に大敗。4冠馬らしからぬ連敗でしたが、今回はまた他を寄せ付けぬ強さで5つめのGIタイトルを奪取しました。ちゃんと走れば国内では敵無しといった感じです。秋はやはり凱旋門賞でしょうか。秋を楽しみに待ちたいです。ルーラーシップは、実力を発揮したと思いますが、オルフェーヴルの軍門に降りました。しかし、今が一番充実している時だと思うので、秋には天皇賞(秋)での母子制覇を期待してしまいます。この血統でGIを1勝では物足りないので、引退までにGIをあと1つ2つ勝ってほしいと願っています。ショウナンマイティは、並み居るGI馬の中での3着はかなりの健闘だったと思います。今後もGIでどこまでやれるか、注目していきたい1頭です。
2012.06.24
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皇居東御苑に行ってきました。本丸広場の前の休憩所に白い桔梗が咲いていました。夏から秋にかけて、この白い桔梗をいつも見ている気がします。まだタンポポが咲いていました。貴重なタンポポです。名前がわからない花ですが、小さくて少し蛍光色できれいな花です。バラ園には、まだ少しバラが咲いていました。これはイザヨイバラ。モンシロチョウが葉っぱにとまっていました。蝶は割りと飛んでいたと思います。コウシンバラにハナムグリがいました。不恰好な姿がかわいいです。園内のあちこちに紫陽花が咲いていました。満開の紫陽花も良いですが、こういう咲き始めの紫陽花もかなり好きです。近付いて撮ってみました。色彩の美しさ、そして幾何学的な美しさがあると思います。バラ園の裏の丘にたくさんの紫陽花が咲いていました。上から垂れ下がった紫陽花がありました。葡萄のようで、面白く、また不思議な雰囲気でした。毎年この紫陽花は見たいと思いました。まだ色付いていない紫陽花も初々しくて好きです。なぜかこういう咲き始めの紫陽花に惹かれます。赤紫で蛍光色の小さな花が咲いていました。名前はわかりませんが、これも実にきれいな花でした。キンシバイという花が咲いていました。この時期は紫系の花が多いので、こういう黄色の花は色彩感覚をリフレッシュしてくれます。梅の実がなっていました。ほんのりと梅の実の香りが広がっていました。この香りは夏を感じさせてくれます。風のせいか、熟れて自然に落ちたのかわかりませんが、枝に半分あり、地面に半分落ちていた感じでした。オカトラノオという花が咲いていました。“虎の尾”の形なのでしょうか。いままで気にしたことの無い花ですが、なかなか独特の形で面白い花です。紫陽花と共にお目当てだった花菖蒲が満開で、丁度良い見頃でした。花菖蒲のほとりのベンチが空いた時に座りました。座ってのんびり眺める花菖蒲も良いものです。満開の花菖蒲、心地良いそよ風、飛び交うトンボたち。このまま時が止まってほしいと思いました。池の裏の丘も少し見ました。ここにも紫陽花があり、どちらかというと本丸広場の方よりも色がきれいな印象でした。桜などの木々の木陰にあるからでしょうか。秋の七草があるところには、桔梗だけが勢い良く咲いていました。こうして見ると、紫陽花、花菖蒲と同様に紫色なので、この時期に咲いていてもおかしくないという印象でした。皇居東御苑
2012.06.24
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スノーホワイト2012年 127分 東宝東和監督 ルパート・サンダース主演 クリステン・スチュワート シャーリーズ・セロンとある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。ところが、スノーホワイトが幼いころに王妃が事故によってこの世を去ってしまう。大きなショックを受けた王だったが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺されてしまい…。映画『スノーホワイト』を観に行きました。どのような映画かあまり把握せず、期待もせずに観に行ったのですが、意外に良かったです。元々の『白雪姫』もどんな話かよく知らないのですが、きっと原作の白雪姫とはかなり違う内容ではないかと思います。白雪姫を元に、ジャンヌ・ダルクを描いたような印象でした。観ていて特に素晴らしいと感じたのは、悪役ラヴェンナを演じたシャーリーズ・セロンの迫力ある演技。彼女のしっかりと悪役を演じきれていたので、しっかりと芯のある映画になっていたと思います。あまり映画を観ないので知らない女優でしたが、Wikipediaを見るとアカデミー賞主演女優賞を受賞しているということで、なるほどと納得しました。対して、主役スノーホワイトを演じたクリステン・スチュワートが、主役としては些か物足りなかったです。姫というよりも農家の娘という感じでした。また、髪の色が黒で、悪役のシャーリーズ・セロンが明るい金髪。パッと見はどうしても黒髪の方が悪役という印象を受けるので、これは演出のミスかなと思います。スノーホワイトと共に冒険をするクリス・ヘムズワースは、初めて見ましたが、なかなか良かったと思います。内容的には、特別深い内容ではないですが、深すぎず浅すぎず、エンターテインメント映画としては丁度良い程度だったと思います。途中で“まさか!?”という少し驚かされるシーンもあって楽しめました。細かい点でマイナスなのは、途中で大きな怪物のようなものが出てきたのは不要であったと感じたこと、妖精が宇宙人のようで不気味だったこと、肝心の鏡が安っぽかったこと。駄作ではないかと不安を抱えながら観に行きましたが、予想よりは良く出来ていて、なかなか楽しめました。シャーロック・ホームズがロバート・ダウニー・ジュニアで現代的になったように、白雪姫も21世紀になってリニューアルされたような感じでした。賛否は割れると思いますが、個人的には悪くないと思います。Wikipediaには三部作と書いてあるので、第二部がどんな内容なのか楽しみです。★★★★★★★★☆☆スノーホワイト
2012.06.20
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ビギナーズ・クラシックス 日本の古典百人一首(全)谷知子編 角川ソフィア文庫かるた遊びとして広まり人口に膾炙され、日本文化に多大の影響を与えた百人一首を、手軽に楽しむ本。文法の知識や旧仮名の読み方を知らなくても、歌の意味がわかり声に出して朗読することができるように工夫。落語の『千早振る』や『崇徳院』が頭の片隅にあり、その二つの歌がある百人一首はどんなものかと興味が少し湧いたので読んでみました。古典文学は、原文を読んでもさっぱりわからないので、学校では一番といって良いくらいに苦手な科目でした。なので、原文をほとんど読まずに現代語訳だけを読んで楽しもうと思って読み始めたのですが、現代語訳と解説を読んだ後にまた原文を読むと、不思議と原文がスッと頭に入ってきて理解できたような感じになります。学校で習ったことはさっぱり忘れているので、ほぼ全部が始めて読む歌であり、ページを捲って一首一首を読むたびに原文は理解できず、現代語訳と解説を読んだ後にまた原文を読むとなぜか理解できるということを繰り返しながら読み進めました。心に深く響く歌、全く共感しえない歌など様々ありました。特に気に入った歌を挙げてみます。5 猿丸大夫奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ秋は悲しき情緒あるその場の雰囲気が感じられ、日本画を目にしているような歌です。百人一首で一番好きな歌かもしれません。9 小野小町花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせし間にあっという間に萎れ、散る花。そして自分。無常を感じる歌で、しみじみします。15 光孝天皇君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ若菜から初々しい緑、雪から穢れの無い白が連想され、実に清々しい雰囲気が感じられます。そして、なによりも“君がため”という真心があるのが実に良いです。33 紀友則ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ花はいつまでも、ゆっくりと咲いていてほしい。これは古今変わりなく人が思うことなのですね。花を楽しみつつ、散る花を侘しく思うという、微妙な機微が良いです。37 文屋朝康白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける白露を真珠に例えるという、シンプルながら美しい歌です。44 中納言朝忠(藤原朝忠)逢うことのたえてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし出会ってしまったが故に辛く思う。きっと誰もが失恋の時に思うことではないでしょうか。しみじみと、胸が痛みます。61 伊勢大輔いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににおりぬるかな時間と場所が遷っても、桜は変わらず春に咲くという、無常と不変が感じられて良い歌だと思います。66 前大僧正行尊もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし“花よりほかに知る人もなし”という、花だけを慰めにしているのがしみじと感傷的にさせてくれますし、映画やドラマの一場面のように感じられます。77 崇徳院(崇徳天皇)瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ百人一首を読もうと思ったきっかけの一首。急流の様子と、恋する人との再会を願う気持ち重ねた歌で、実に良く出来ていると思います。自分にもそのような気持ちがあるからなのかもしれません。こうして百人一首の一つとして読むと、同じ歌でありながら落語の時とは全く違った印象を受けます。猿丸大夫の歌と共に、一番気に入った歌です。79 左京大夫顕輔(藤原顕輔)秋風にたなびく雲のたえ間より 漏れ出づる月の影のさやけさ風流な場面をシンプルに歌った一首だと思います。自分は、和歌にこうした花鳥風月を求めているかもしれません。秋になったら、月を見ながらこの歌を暗唱してみたいです。87 寂蓮法師(藤原定長)村雨の露もまだ干ぬまきの葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮れ叙情的な風景が目に浮かぶようです。郷愁を誘う一首です。91 後京極摂政前太政大臣(藤原良経)きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む恋歌にはそれほど惹かれないのですが、これは恋と自然の情景を組み合わせているので、割と気に入りました。ちなみに、昔はコオロギのことをキリギリスと言ったそうで、この歌の“きりぎりす”はコオロギのことだそうです。言葉の変遷は面白いものです。96 入道前太政大臣(藤原公経)花さそう嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけりこれも小野小町の歌と同じで、季節の流れと自分の老いを重ねていて、無常を感じる歌です。もののあわれは、日本の文化、伝統だと感じさせてくれます。100 順徳院(順徳天皇)ももしきや古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり栄枯盛衰、時の流れが感じられ、映画やドラマの一場面のようです。巻末の解説を読むと、恋歌が43首で最も多く、次に四季の歌が32首とあり、個人的には、花鳥風月を歌った四季の歌がもっと多ければ更に良かったと思いました。逆に女性にはこうして恋歌が多い方が好まれるのかもしれません。落語がきっかけで、初めて歌集の本を読みましたが、現代語訳と解説を読むと魔法をかけらたように原文が理解できたのは驚きでした。これをきっかけに、また古典の歌集を読んでみようと思いました。同時代に編纂された新古今和歌集はどんな歌集なのか、興味があります。★★★★★★★★☆☆ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 百人一首(全)
2012.06.19
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2歳新馬6月16日 函館 5R 芝 1200m 曇 良コナブリュワーズ 2着1番人気に支持されましたが、惜しくもクビ差の2着。勝った相手がクロフネ産駒なので、短距離では向うに分があったのでしょうか。僅差なので、次走では勝ってくれることでしょう。2戦目で勝ち上がって、2歳重賞へと進んでくれることを願っています。ランキング 6271位/17255人中獲得ポイント 290t/平均368pt
2012.06.18
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コナブリュワーズ牝 黒鹿毛父キングカメハメハ母アンブロワーズ母父フレンチデピュティ平田修厩舎ノーザンファーム生産サンデーレーシング所有今年度、最初の登録です。母アンブロワーズが、函館2歳S勝ち、阪神JF2着というPOG向きの血統なので、登録しました。母系を遡るとバレークイーンがいて、このコナブリュワーズの祖母フサイチミニヨンの兄にフサイチコンコルド、弟にアンライバルド、甥にリンカーンとヴィクトリーがいるので、底力はあると思います。血統表を見ると、父父、父母、母父、母母の4つの系統にノーザンダンサーが入っています。それも丁度5代前に揃って。こういうのはなかなか珍しい気がします。これだけノーザンダンサーが入っているというのは、血が濃いような、しかし5代前なのでそれほど濃くはないような。出来れば母のように2歳重賞を勝ち、母の勝てなかった阪神JFを勝ってほしいと願っています。3歳になると、父SS系の馬たちに圧倒されてしまうかもしれませんが、それまでは重賞でポイントを稼いでほしいと思っています。まずは初陣を勝利で飾ってほしいです。期待しています。
2012.06.15
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国立新美術館の『セザンヌ パリとプロヴァンス』に行きました。12時過ぎに着き、並ぶことなく入れました。展示は6つの章に分かれていました。1初期初期の中では、やはり四季の連作が一番良かったと思います。ルネサンスのような感じで、ボッティチェリが描いたような印象でした。誰の作か知らずに観たら、きっとセザンヌの名前と顔は思い浮かばないのではないでしょうか。2風景セザンヌの風景といえば、やはりサント=ヴィクトワール山。中でもフィリップス・コレクションの『サント=ヴィクトワール山』は割りと有名だと思うのですが、まさか日本で観られるとは思いませんでした。それほど濃い色彩では描かれておらず、観ていて清々しい感じがあり、手前の松が安定感と遠近感、そして臨場感を醸し出していて、いつまで観ていても飽きませんでした。パソコンなどの画像で観た時は割りと良い風景画という程度に思っていましたが、実際に目ににすると本当にいつまでも観ていたくなる名画でした。3身体水浴の作品もありましたが、小品で些か物足りなさがありました。この企画展で唯一“もっと良い作品を持って来てほしかった”と思ったところでした。4肖像肖像画で一番惹かれたのは、『アンブロワーズ・ヴォラールの肖像』でした。セザンヌの個展を開いた、セザンヌにとって意味があるヴォラールという人なので、観ていていてしみじみと感慨が深くなり、そして描かれているヴォラールが実に渋くて素晴らしかったです。椅子に座り脚を組んでいるヴォラールが描かれていますが、濃い茶系の色彩で、顔の描写は細かくないのですが、それが逆になんともいえない作品としての魅力がありました。画像や印刷物で見ると普通の肖像画ですが、実際にはやや大きめの作品で、これほど渋い肖像画は他には無いのではと思うほどでした。その他では、『坐る農夫』が良かったです。素朴でありながらも温かみが感じられ、大きく描かれた手が農夫を象徴しているようでした。5静物この企画展で最も楽しみにしていたのが、オルセー美術館の『りんごとオレンジ』。この作品が日本に来るとは夢にも思いませんでした。静物画なので、動くはずがないのですが、今にも動き出しそうなりんごとオレンジで、敷かれた白い布は滝のようです。観ている人たちに流れに合わせて少しずつ正面に移動したのですが、不思議なことに、真正面に立ったその時、今まで意識してなかった画面の真ん中にあるりんごが急に視界の真ん中にはっきりと浮かび上がり、それが視線を固定したかのような感じになりました。まるで、“私はこの位置でカンヴァスに向き合い、意図的にりんごを真ん中に描いた”とセザンヌに囁かれているようでした。今まで動的な印象だった絵が、急に観る“軸”のようなものを発見したようで、“動”から“堅固”に印象が変わりました。実に不思議な感覚でした。様々な角度から観てみましたが、この軸は真正面から観ないと不思議な感覚は現れませんでした。今はインターネットで名画ならほとんどネット上にありますが、実際に目の前で絵を観ないと感じ得ないものがあるのだと改めて思いました。6晩年この章には、アトリエが再現されていて、なかなか面白かったです。作品は、『庭師ヴァリエ』が実に素晴らしかったです。これも椅子に座って脚を組んでいるのですが、気難しいセザンヌが気分良く描いたのではないかと思える筆使いと色彩で、描かれているヴァリエも飾らないところが格好良く見え、これほどシンプルで清々しく格好良い肖像画は他に無いと思えるほどでした。この絵はセザンヌの代表作ではないですし、知っていたという人もほとんどいないと思いますが、セザンヌの作品ベスト5に入れたいくらいに気に入りました。ほとんどどの章に物凄く気に入る作品が2つ3つあり、特に『りんごとオレンジ』では不思議な感覚を味わい、これほど満足度の高い企画展はめったにないと思います。『サント=ヴィクトワール山』『りんごとオレンジ』、その他、初期から晩年までの作品を集めたのですから、キュレーターは本当によく頑張ったのだと思いました。最も印象に残った『りんごとオレンジ』を次はオルセー美術館で観てみたいです。セザンヌ パリとプロヴァンス
2012.06.11
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Bunkamuraザ・ミュージアムの『レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想』に行きました。お昼頃に着いたのですが、入り口でチケットを切るのに数人並んでいただけで、入館待ちはありませんでした。ダ・ヴィンチとその時代の作品が展示されていましたが、こうしてルネサンス期の絵画がまとまって展示されるのはあまり無いことなので嬉しかったです。前半の展示で特に良かったのは、ラファエロとその工房(帰属)『ヒワの聖母』。工房で弟子との共作、それも“帰属”ですが、ラファエロの魅力を感じることが出来ました。いつまでも見ていたくなる作品でした。『岩窟の聖母』があり、些か驚きましたが、解説を読むと、これはルーヴル美術館の作品ではなく、ナショナルギャラリーの作品でもなく、個人蔵の岩窟の聖母ということでした。ダ・ヴィンチの二つの岩窟の聖母を見たことがないので、この岩窟の聖母がどれくらいダ・ヴィンチ作の2作品に近いか、見た感じの印象を自分の中で比べられないのですが、単純にこの絵だけ見た印象ではかなり良く描けていると思いました。この作品をダ・ヴィンチ作とする研究家もいるということで、ダ・ヴィンチが描いたのか、あるいは弟子などが描いたのかわかりませんが、ダ・ヴィンチの弟子などのレオナルド派の画家が描いた作品だとしても、参考作品としての展示ということで、この作品を見られたのは良かったと思います。この展覧会の主役であるレオナルド・ダ・ヴィンチ『ほつれ髪の女』は、ノートほどの小さな絵でした。しかし、生きているかのような自然な表情は素晴らしかったです。この作品も、いつまで見ていても飽きませんでした。後半では、様々な画家が描いた『モナ・リザ』の模写が展示されてありました。いくつもの模写を見ていると、ダ・ヴィンチやモナ・リザは実に多くの画家に影響を与えてきたのだと思いました。展示作品の中で、有名な画家は、ダ・ヴィンチとラファエロの二人で、工房など弟子との共作ではなく、画家本人による作品はダ・ヴィンチだけでしたが、この時代は工房があり、その工房で多くの注文に対応していたので、有名な画家が一人で描いた作品の展示が少ないのは仕方がないのかなと思いました。展示作品の全部が全部、秀逸な作品というわけでもなかったですが、ルネサンスの雰囲気が感じられて良かったです。絵画の他に当時の書籍が展示されていたのですが、今イタリア語を少し勉強しているので、展示されていた本の所々が読めたのが少し嬉しかったです。展示室を出ると、入り口に行列が出来ていました。やはり午後は混むようです。レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想
2012.06.10
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京王杯SCを勝ったサダムパテックが1番人気となりましたが、サダムパテックは直線で伸びず、ストロングリターンがグランプリボスをクビ差制し、勝利。タイムはレコードの1:31.3。第62回 安田記念6月3日 東京 11R GI 芝 1600m 曇 良ストロングリターングランプリボスコスモセンサーストロングリターンは、昨年連勝から安田記念に挑んで惜しくも敗れ、今年は京王杯SC4着からでしたが、見事にレコードで初のGI制覇。父はシンボリクリスエスですが、シンボリクリスエス産駒はどうやらマイルがベストの距離のようです。自身は2000mと2500mのGIを2勝ずつですが、産駒がマイラーというのは予想外です。今はマイル戦線で不動の王者は不在なので、秋にはマイルCSで、無敗のマイラー・カレンブラックヒルとの対戦を観てみたいです。グランプリボスは、GI馬でありながら今回は13番人気でしたが、クビ差の2着に健闘しました。今年に入って掲示板にも載ることが出来ませんでしたが、まだまだ力はあるようです。このままの調子で、また秋にはGIで良い勝負を見せてほしいです。コスモセンサーは、安定して走っているものの、GIでの実績が無いからでしょうか、15番人気でしたが、並み居るGI馬たちを抑え3着に健闘しました。昨秋のフィフスペトルもそうですが、人気の無い時でもキングカメハメハ産駒はよく上位に来るようなイメージがあります。今後もマイル戦線で頑張ってほしい1頭です。
2012.06.03
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文法から学べる イタリア語京藤好男 ナツメ社ポイント部分の赤字解説や図解など、わかりやすく工夫された「文法解説」。問題数が豊富で、初心者のトレーニングに最適な「練習問題」。学習した文法事項を応用し、重要単語も効率よく盛り込んだ「会話例」。文法がほぼ全て解説されたイタリア語の本を初めて買ってみました。まずは全体を把握しようと思い、練習問題はやらず、動詞の活用も覚えず、一通り最後まで読むだけ読んでみました。一応、イタリア語の文法がどんな感じか、大体つかめたと思います。“イタリア語”ではなく“この本”についての印象ですが、色使いがほとんど赤色なので、あと一色、青か緑などを使った方が良いと思いました。内容的にはまとまっていて簡潔で、それはそれで良いのですが、些かアッサリしている印象を受けました。色彩に変化が無いのでそう感じたのかもしれません。先日読んだ『はじめてのイタリア語』(講談社現代新書)に続き、この本でも誤植がいくつかありました。203ページ portalo!のルビがプレンディロ204ページ Andiamocene!のルビがアンディアーモチェロ206ページ puntualeのルビがプエントゥアーレ209ページ uscireiのルビがウッシーレ214ページ siateのルビがスァーテ216ページ temeのルビがテーマこうして見ると、ルビの間違いばかりですね。スペル自体の間違いも、もしかしたらあるのかもしれませんが、まだイタリア語初心者なので特に気付きませんでした。スペルは重要なので、間違いは無いことを祈るばかりです。★★★★★★★☆☆☆文法から学べる イタリア語
2012.05.30
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1 ワールドエース 13320pt 皐月賞 2着2 ジョワドヴィーヴル 8090pt 阪神JF 1着3 オリービン 6610pt アーリントンC 2着4 ベストディール 5920pt 京成杯 1着5 クランモンタナ 2190pt すみれS 2着6 シュガーヒル 1930pt 滝桜賞 3着7 ダノンムーン 960pt エリカ賞 3着8 シャドウパーティー 940pt 未勝利 1着9 デアリングプライド 720pt 500万下 9着10 マトゥラー 130pt 未勝利 7着獲得ポイント 40810pt/平均20347ptランキング 4130位/35128人中POG 2011-2012の各馬の獲得ポイントと主な戦績、そして最終ポイントとランキングです。ワールドエースは、重賞を勝ち、GIでも2着、4着と、デビューからPOG最終レースまで活躍してくれました。特に東京優駿では1番人気に支持され、POG馬が始めて東京優駿を勝ってくれるのかと、半信半疑ながらも少し期待しました。結果は4着でしたが、これだけポイントを稼いでくれたので、健闘を讃えてあげたいです。昨年のマルセリーナと同様、最後に登録した馬が最もポイントを獲得しました。ジョワドヴィーヴルは、デビューから2戦目でGI勝ち。そのような期待を持って登録したわけですが、実際にそうなると些か現実感が無かったです。今年度のPOGでGIを勝ったのはジョワドヴィーヴルだけなので、彼女の活躍は本当に嬉しかったですし、ありがたかったです。故障して優駿牝馬には出走できませんでしたが、復帰後は姉のような活躍を期待しています。オリービンは、重賞やOPを勝てませんでしたが、重賞で2着3着があり、NHKマイルCでも4着と、デビューからコンスタントにポイントを獲得してくれました。重賞を勝てなかったのは些か残念ですが、これだけポイントを獲得してくれたので、オリービンを登録して正解だったかなと思います。ベストディールは、京成杯を勝ってくれて、これで皐月賞が楽しみになったと思ったのですが、その後は体調が上がらず、クラシックは未出走でPOG期間を終えました。些か残念ですが、重賞を勝ってくれましたし、登録馬の中で3勝したのはワールドエースとベストディールだけ。4戦3勝と、かなり優秀な戦績なので、復帰後も重賞は勿論、GIでも活躍してほしいと思います。クランモンタナは、GI馬の弟ということで、500万下は勿論、最低でもOPは勝って皐月賞かNHKマイルCに駒を進めると思っていたのですが、残念ながら2勝目を上げることが出来ませんでした。同じGI馬の弟妹でもジョワドヴィーヴルはGIを勝ち、クランモンタナは500万下さえ勝てず。このあたりはPOGの難しいところです。シュガーヒルは、アパパネの弟ということで、姉のように活躍してくれることを期待していましたが、惜しいことに500万下で惜敗が続き、ポイントはあまり伸びませんでした。4着以下に負けていないのは誇れるところですが、流石に500万下の2着3着ではポイントは微増でした。ダノンムーンは、エリカ賞3着で、その後は難なく皐月賞へと出走すると思っていましたが、結局エリカ賞がPOG期間最後の出走となってしまいました。エイシンフラッシュの弟なので、東京優駿の兄弟制覇を夢見て登録しましたが、まさかの1勝でPOG終了。今現在、彼がどういう状況なのかもわかりません。シャドウパーティーは、この血統ならNHKマイルCか東京優駿で上位にくると思って登録しましたが、東京優駿の日に未勝利勝ち。お休みしていた月日が長く、東京優駿には間に合いませんでした。順調に出走出来るか否かも、POGでは重要なことですが、流石にそこまでは読めないので、難しいところです。デアリングプライドは、姉のようにGIで2着くらいの活躍をしてほしいと思っていましたが、未勝利は勝ったものの、500万下では歯が立たず。結局、故障してしまい、クラシックへは出走の可能性さえ無くなったのが残念でした。マトゥラーは、デビュー戦を飾れず、未勝利戦で惨敗。不穏な空気になったと思ったら故障で戦線離脱、そして無念の登録抹消。出来れば、ジョワドヴィーヴルと共にGIで人気を集め、レースではこの2頭が競り合っている姿を見たかったのですが、致し方ありません。今後は母として活躍できるよう願っています。2011-2012年度は、戦線離脱したマトゥラー以外が全て勝ち上がり、重賞を3勝。そのうちGIが1勝で、一時はランキングが3桁にもなったので、なかなか健闘できたのではないかと思います。特にワールドエースは1万ポイントを超えましたし、東京優駿では1番人気に支持されました。ジョワドヴィーヴルは、GIを勝ってくれましたし、ベストディールは指名者数がそれほど多くない馬でありながら重賞を勝ってくれました。少しずつPOGのコツがつかめてきたように感じます。重賞を勝ち、そしてGIを勝つことが出来るようになってきました。来年度は、登録馬の少なくとも半分が重賞を勝ち、そして最終ランキングが1000位以内になれるように頑張ります。
2012.05.28
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500万下5月26日 京都 7R 芝 2000m 晴 良ローゼンケーニッヒ 3着白百合S5月6日 京都 10R OP 芝 1800m 晴 良オリービン 6着未勝利5月27日 東京 4R 芝 1800m 晴 良シャドウパーティ 1着500万下5月27日 京都 6R 芝 1600m 晴 良クランモンタナ 2着東京優駿(日本ダービー)5月27日 東京 10R GI 芝 2400m 晴 良ワールドエース 4着POG期間最終週に5頭が出走、すなわち登録馬の半分が出走となりました。未勝利から東京優駿まで、幅広い出走です。ローゼンケーニッヒは、500万下は勝ってほしかったですが、残念ながら3着。このあたりは父シンボリクリスエスの種牡馬として底力の無さでしょうか。オリービンは、断然人気のマウントシャスタに次ぐ人気でしたが、6着に敗退。中団での競馬でしたが、出来ればマウントシャスタを出し抜くように逃げたり先行してほしかったという印象でした。シャドウパーティは、叩き2戦目で、今回は中団からしっかりと抜け出して勝ってくれました。最後の最後になんとか未勝利を脱してくれて良かったです。クランモンタナは、サンライズメジャーと人気を分け合いましたが、そのサンライズメジャーに逃げ切りを許して2着。クランモンタナはキャプテントゥーレの弟なので、寧ろクランモンタナがあのように逃げてほしかったです。ワールドエースは、POGで最大の目標である東京優駿で栄えある1番人気に支持されましたが、前を行く馬たちを捕らえることが出来ず4着に敗退。正直なところ、福永祐一騎手が東京優駿を勝つゴールシーンを想像出来なかったのですが、実際にそのようなシーンになってしまいました。しかし、GIの4着ということで、OPを勝ったくらいのポイントをPOG期間最後のレースで加算してくれました。東京優駿を勝てなかったのは残念でしたが、ワールドエースには労をねぎらう言葉をかけてあげたい気持ちです。ランキング 4130位/35128人中獲得ポイント 40810pt/平均20347pt
2012.05.28
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東京優駿を観に行きました。場内にはバラが綺麗に咲いていました。人気は、皐月賞馬のゴールドシップが2番人気で、皐月賞2着のワールドエースが1番人気に。直線が長ければ逆転できると思われたようです。しかし、この2頭は後方から追い込むも前を捕らえきれず、ディープブリランテがフェノーメノをハナ差抑えて勝利。ゴール直後は写真判定となったので、ウィニングランはありませんでしたが、掲示板に馬番が表示されると、場内では自然と「岩田!岩田!」の岩田コールが起こりました。この岩田コールは、耳や体の芯まで響くようで、初めての体験でした。オグリキャップの引退レースでのオグリコールもこのようなものだったのかと思いました。第79回 東京優駿(日本ダービー)5月27日 東京 10R GI 芝 2400m 晴 良ディープブリランテフェノーメノトーセンホマレボシディープブリランテは、やや行きたがる気質なので、皐月賞よりも距離が伸びる東京優駿ではダメなのではないかという下馬評でしたが、人気馬を抑えて勝つことができました。勝利インタビューでは岩田騎手が「この3週間(調教に)乗ってきた」と言っていました。地道な努力が結果に繋がったのでしょう。2歳時には東京スポーツ杯を快勝し、共同通信杯でも逃げて2着なので、東京は割りと得意なコースなのかもしれません。秋はクラシック最後の1冠菊花賞に進むのか、あるいは天皇賞(秋)に進むのか。東京優駿馬として、これからもGI戦線で活躍してほしい1頭です。フェノーメノは、流石に青葉賞を快勝しただけあって、勝利まであと1歩というところでしたが、ハナ差届きませんでした。しかし、着実に実力を上げてきた1頭だと思いました。関東馬として、これからも頑張ってほしいです。トーセンホマレボシは、逃げ馬の後ろ2番手から、早めに先頭に立ったので、これでは直線半ばでバテると思いましたが、皐月賞1着2着馬を抑えて3着に粘り込みました。この馬はこういうスタイルで走らすと、かなり力を発揮するようです。スタミナはあるようなので、菊花賞ではかなり活躍しそうな印象を受けました。兄のようにGIを勝てるか、この馬も今後が楽しみな1頭です。
2012.05.27
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日本橋三越本店の『第40回 伝統工芸陶芸部会展』に行きました。日本工芸会の正会員のみによる部会展なので、どの作品も素晴らしかったです。重要無形文化財保持者の鈴木藏によるギャラリー・トークがあったので、聴きました。日本の陶芸というのは、繊細で美しいという作風であるが、同時に縄文時代からの荒々しいプリミティブな作風も日本の伝統的な作風だと仰っていました。確かに、縄文時代の土器を東京国立博物館で見ると、繊細というよりはワイルドな感じです。お話を聴いていてなるほどと思いました。一通り先生の話が終わると、作品を一点一点解説していきました。解説の内容が作品を見た感じそのままだったので、こちらは特別な内容ではありませんでしたが、重要無形文化財保持者の方と同じ時間を過ごせたのは嬉しかったです。無料で、正会員の方々の作品が見られて、重要無形文化財保持者のお話が聴けるのですから、これほどありがたいことはありません。来年も楽しみです。日本工芸会
2012.05.26
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皇居東御苑に行ってきました。ツツジがいたるところに咲いていました。鮮やかな色です。秋の七草のところには撫子が咲いていました。初夏から見られるのは幸せです。筍の季節ですね。名前のわからない花ですが、紫と黄色が印象的でした。オオイヌノフグリでしょうか。かわいい花です。これも名前がわからない花ですが、鮮やかな黄色がきれいでした。梅が実をつけていました。夏の近付きを思わせてくれます。カルミアという花が咲いていました。きれいというよりは、些か不気味さを感じます。キリギリスの子供でしょうか。本丸広場にレンゲが咲いていました。白に、少しピンクが入っていて、なかなかきれいです。本丸広場には、小さな白と黄色の花が群生している箇所がありました。何という花なのか、ちょっと気になります。ツツジは目につきやすいので、つい見てしまいます。ハイビスカスを連想してしまいますが。バラ園には、まだ数種のバラが咲いていました。これは、ハマナスと書いてありました。少しツツジに似ているような印象です。これはノゾミと書いてありました。バラにもいろんな姿があるものです。これはフローレンス・ナイチンゲール。バラ科ですが、牡丹のようにも見えます。これはカノコ。5月下旬になると、花が広がったバラの時期なのでしょうか。これはシロバナハマナス。ハナムグリがいました。ウツギと書いてありました。色はきれいな白ですが、形に惹かれるものがないような気がします。桜の木にサクランボがなっていました。普通のソメイヨシノにもサクランボが出来るものなのですね。皇居東御苑
2012.05.26
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最近、雨の日は『長崎は今日も雨だった』を聴いています。歌詞は悲しい感じですが、長調なので、心地良く聴けます。リピートでBGMのようにしています。自分が生まれる前にヒットした曲を、大人になって聴いているというのは、些か不思議な感じがします。
2012.05.22
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平幕の旭天鵬が優勝。これには予想だにしませんでした。旭天鵬は、最高位が西の関脇。今後、大関に昇進できるか、注目していきたいです。日本相撲協会
2012.05.20
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優駿牝馬をを観に行きました。友道師がオークスを狙っていたというヴィルシーナと、フローラSを快勝したミッドサマーフェアに人気が集まりましたが、牝馬クラシック第1戦桜花賞を制したジェンティルドンナが外から脚を伸ばし、圧勝。見事に牝馬2冠を達成しました。第73回 優駿牝馬(オークス)5月20日 東京 11R GI 芝 2400m 晴 良ジェンティルドンナヴィルシーナアイスフォーリスジェンティルドンナは、桜花賞を制しながらも3番人気でしたが、2着のヴィルシーナに5馬身差の圧勝。目の前を駆け抜けていく姿は、父ディープインパクトを彷彿とさせました。今にして思えば、シンザン記念で牡馬に勝ったのは潜在能力の現れだったのでしょう。それに加えて3歳春は成長期なので、桜花賞後に更に成長したのかもしれません。これで世代の頂点に立ったわけですが、秋はやはりローズSから秋華賞でしょうか。父のように3冠を達成してほしいと思いますし、エリザベス女王杯では牝馬3冠の先輩アパパネとの対決が観てみたいです。今回のパフォーマンスで、ジェンティルドンナは好きなサラブレッドの1頭になりました。ヴィルシーナは、ミッドサマーフェアとほとんど差の無い2番人気に支持されましたが、またしてもジェンティルドンナの軍門に降りました。ベストの走りが出来ていなかったかもしれませんが、5馬身差は完敗というしかありません。この後は秋まで充電だと思うので、その間に英気を養い、またジェンティルドンナと良い勝負が出来るように頑張ってほしいです。アイスフォーリスは、人気はありませんでしたが、3着に健闘しました。ステイゴールド産駒ということで、中距離では崩れず走るようです。秋華賞では上位2頭に割って入ることが出来るか、面白い存在です。
2012.05.20
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根津美術館の『KORIN展』に行ってきました。お昼頃に着いたのですが、入り口に十人ほど並んでいたので、数分待って入りました。最終日だったので、人は少し多かったですが、大混雑というほどではなかったです。尾形光琳の特集ですが、目玉は、燕子花が描かれた、根津美術館所蔵の尾形光琳『燕子花図屏風』とメトロポリタン美術館所蔵の尾形光琳『八橋図屏風』。この二つの燕子花の屏風を並べるという企画は昨年開催される予定でしたが、震災でメトロポリタンの屏風が来るのは延期され、一年経ってようやく二つの屏風の共演です。どちらも六曲一双の金屏風に燕子花が描かれた作品で、この二つの屏風が並べてあるのを観るというのは贅沢の極みです。しかし、正直なところ、やはり色の剥落があったり、金地にあまり光沢が無いので、この二つの作品に強く惹かれるということは無かったです。ですが、18世紀の当時、あの大きさであのような装飾芸術は世界で恐らく日本だけだったと思うので、尾形光琳や琳派の画家たちが描いていたものは当時の最先端を行ってたという感慨が湧いてきて、観ていて誇らしく思いました。どちらかというと、今回の展示では、以前も他の美術館でも観た、尾形光琳の『白楽天図屏風』の方が、惹かれるというか、表現の仕方が凄いと思います。何本もの線が引かれた波に、45度くらい傾いている船、そしてそれに凛と乗っている人。これらが組み合わさって独特の雰囲気になっていると思います。好みの絵ではないのですが、個性的で奇異な作品で、印象に強く残ります。そして、最も素晴らしいと思った作品は、酒井抱一の『青楓朱楓図屏風』。金地で、右隻には青々とした葉の楓が描かれ、左隻には朱色の葉の楓が描かれ、その後ろには川なのか水の流れが描かれています。左右に一本ずつ楓が描かれているので、光琳の『紅白梅図屏風』を彷彿とさせ、葉の色によって右隻が春、左隻が秋とわかるのですが、後ろに川が流れているので、一双の屏風の中での季節の流れを連想させます。また、葉の葉脈も金で描かれているのですが、それが模様のようにも感じられ、そういった細かい部分まで惹かれました。光琳よりも時代がやや新しいせいか剥落や色褪せがほとんど無く、鮮やかな色彩と、光沢のある金が実に綺麗でした。色彩も構成も実に見事だと思います。パネルには“個人蔵”と書いてあったので、こういう機会にしか観られないのが些か残念です。個人的には最高傑作と言っても良いくらいではないかと思ったのですが、重要文化財にも重要美術品にもなっていません。光琳の『紅白梅図屏風』を上手く昇華させているので、重要美術品くらいにはしてもよいのではないかと思いました。次はいつ観られるかわかりませんが、その時を楽しみにしています。一階の光琳の展示室の後は上階の展示室を観ました。特に惹かれたのは『鼠志野茶碗 銘 山の端』。傾いて歪んでいる茶碗ですが、なぜか悪いとは思えない、それで合っているような気がしてしまう茶碗です。グレーと赤茶色、それに白の六角形の文様が不思議と惹かれます。陶芸にはまだそれほど詳しくはないのですが、この作品が重要文化財に指定されているのがわかるような気がしました。それから、棗のことは全く詳しくないのですが、盛阿弥『黒漆大棗』を観て、まるでコンピュータで制御された機械で作ったように滑らかな形と表面の艶で、実に見事なものだと感心してしまいました。茶碗は歪み、棗は精緻。茶の湯とは実に面白い世界です。庭園で燕子花も見たのですが、既に花は萎れていました。確か前回来た時も少し見頃を過ぎていて、次はもっと早く来ようと思ったのですが、また来るのが遅かったです。五月の一週目が見頃でしょうか。来年こそはベストの時期に行こうと思いました。根津美術館
2012.05.20
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ヴィクトリアマイルを観に行きました。4番人気のホエールキャプチャが勝利。ウイニングランでは、鞍上の横山典弘騎手が喜びの余り、ステッキを観客の方に投げ入れていました。先週の秋山騎手と違い、流石いくつものGIを勝ってきた騎手なので、ウイニングランも慣れているようでした。観ていて自分が勝ったかのように喜ばしく思いました。第7回 ヴィクトリアマイル5月13日 東京 11R GI 芝 1600m 晴 良ホエールチャプチャドナウブルーマルセリーナホエールキャプチャは、昨年の牝馬3冠では惜敗に終わりましたが、今日は鞍上が上手く勝利に導いたと思います。桜花賞ではマルセリーナの軍門に降りましたが、やっと雪辱を果たせて、陣営も喜びひとしおでしょう。今後はマイル路線で行くのか、中距離でも走るのか、注目していきたいです。個人的にはクロフネ産駒だけに、GIではマイルがベストだと思います。ドナウブルーは、前走で大敗しましたが、今日はうまく調整できたようで、ホエールキャプチャには負けたものの、GI馬には先着し、改めて潜在能力のある馬だと思いました。妹がGI馬だけに、ドナウブルーにも期待がかかります。今後もGIで良い走りを見せてくれることを期待しています。マルセリーナは、岩田騎手が先週のNHKマイルCの降着によって騎乗停止になり、急遽田辺騎手になりました。恐らく田辺騎手はGIレースでGI馬に騎乗するのは初めてだと思いますが、今日は良い経験になったと思います。今後もマルセリーナに騎乗するかわかりませんが、マルセリーナも復調してきているので、それぞれ頑張ってほしいと思いました。
2012.05.13
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昨日に続き、半径1の円 x2+y2=1のx2にcosxを足してみました。cosxからcos(x3)までは図形が出て来ず、cos(x4)から図形が出来ました。{(x2)+cos(x4)}+y2=1{(x2)+cos(x5)}+y2=1{(x2)+cos(x6)}+y2=1{(x2)+cos(x7)}+y2=1{(x2)+cos(x8)}+y2=1{(x2)+cos(x9)}+y2=1左右に縦長の楕円が現れ、それが大きくなると共に、cos(x7)からは更に外側に小さく細長い楕円が出てきました。後は次々にそれが外側に現れ続けました。ヘッドフォンの音のようで面白いです。次に、-cosx, -cos(x2), -cos(x3)…と引いていってみました。またcos(x6)から小さな細長い楕円が現れました。{(x2)-cosx}+y2=1{(x2)-cos(x6)}+y2=1{(x2)-cos(x7)}+y2=1{(x2)-cos(x8)}+y2=1{(x2)-cos(x9)}+y2=1人間がヘッドフォンで音楽を聴いているような図形で面白いです。Function View
2012.05.12
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半径1の円 x2+y2=1のx2にsinx, sin(x2), sin(x3)…と足していってみました。{(x2)+sinx}+y2=1{(x2)+sin(x2)}+y2=1{(x2)+sin(x3)}+y2=1{(x2)+sin(x4)}+y2=1{(x2)+sin(x5)}+y2=1{(x2)+sin(x6)}+y2=1{(x2)+sin(x7)}+y2=1{(x2)+sin(x8)}+y2=1{(x2)+sin(x9)}+y2=1{(x2)+sin(x10)}+y2=1sinxのxの指数が偶数の時はやや縦長の角の丸い長方形で、奇数の時はマンボウのような面白い形になりました。5乗以上になると、縦に細長い楕円が左右に現れてなかなか面白いです。数学の図形で、こんなマンボウのような形が出来るとは思いませんでした。今度はx2を-sinx, -sin(x2), -sin(x3)…と引いていってみました。{(x2)-sinx}+y2=1{(x2)-sin(x2)}+y2=1{(x2)-sin(x3)}+y2=1{(x2)-sin(x4)}+y2=1{(x2)-sin(x5)}+y2=1{(x2)-sin(x6)}+y2=1{(x2)-sin(x7)}+y2=1{(x2)-sin(x8)}+y2=1{(x2)-sin(x9)}+y2=1{(x2)-sin(x10)}+y2=1-sinxのxの指数が奇数の時は、sinxのxの指数が奇数の時と形は同じでy軸で左右を反転させた形になりました。偶数の時は、横長の長方形の角を丸くした形から、段々と壺を横にしたような形になっていきました。これも面白い形です。Function View
2012.05.11
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今日は、まず半径1の円を描いてみました。x2+y2=1x2にsinxを足したり引いたり、半径を変えてみたりしていたら、このような図形ができました。(x2-sin(x6))+y2=2なかなか面白い形です。Function View
2012.05.10
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NHKマイルC5月6日 東京 11R GI 芝 1600m 曇 良オリービン 4着未勝利5月6日 東京 5R 芝 2000m 晴 良シャドウパーティー 3着オリービンは、全く人気が無かったのですが、4着に入ってくれました。カレンブラックヒルが圧勝で、2着以下はほとんど差が無かったので、よく健闘したと思います。これでオリービンが獲得したポイントは現在6600pt。重賞やOP勝ちは無いものの、かなりのポイントを稼いでくれました。オリービンをPOGに指名して良かったと思います。次走は白百合Sの予定だそうなので、更なるポイント加算を期待しています。対して、シャドウパーティーは、断然の人気でしたが、3着に敗退。休み明けであれほど人気になっていたのが些か不思議でしたが、伸びそうで伸びなかったのは休み明けだったからだと思います。Kingmambo系ということで、NHKマイルCや東京優駿での好走を期待してPOGに登録したのですが、兎に角、休みが長かったです。東京のGIにさえ間に合いませんでした。できれば東京優駿の日の未勝利戦で勝ってくれると、最低限のことはしてくれたと、多少は納得がいきます。早めの叩き2戦目を期待しています。ランキング 2186位/35110人中獲得ポイント 37690pt/平均17212pt
2012.05.07
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今日はNHKマイルCを観に行きました。芝生も5月になると青々と茂ってきれいです。NHKマイルCは、パドックで騎手が乗馬する頃に雨が降り出しましたが、出走時刻が近付くに連れてやんできました。カレンブラックヒルとマウントシャスタが人気を二分し、最終的にはどちらも3.7倍で、わずかにカレンブラックヒルが1番人気となりました。そのカレンブラックヒルが逃げる展開。直線ではシゲルスダチが転倒、その直後にマウントシャスタの岩田騎手が後ろを振り向きました。逃げるカレンブラックヒルの脚色は衰えず、後続を全く寄せ付けずに圧勝。無敗でNHKマイルCを制しました。第17回 NHKマイルC5月6日 東京 11R GI 芝 1600m 曇 良カレンブラックヒルアルフレードクラレントカレンブラックヒルは、デビューから無敗でGI馬となりました。今後はどこまで連勝を伸ばせるのか楽しみです。最初の関門は古馬とのレースでどこまで太刀打ちできるかでしょうか。東京優駿には向かわないようなので、秋は父のように毎日王冠から天皇賞(秋)へと出走して、良い走りを見せてほしいと思います。アルフレードは、カレンブラックヒルに大きく離されましたが、2歳王者として2着は確保しました。前走で大敗したとはいえ、やはり体調が整えばGIでも上位に来る実力はあるようです。関東のGI馬として頑張ってほしいところです。クラレントは、デイリー杯2歳Sの後に全く振るわなかったのですが、今日は2歳王者にクビ差の3着。やはりダンスインザダーク産駒は東京のマイルや千八に強いのでしょうか。次回はいつどこで好走するのか、全く読めません。
2012.05.06
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ひとり日和青山七恵 河出文庫20歳の知寿が居候することになったのは、71歳の吟子さんの家。奇妙な同居生活の中、知寿はキオスクで働き、恋をし、吟子さんの恋にあてられ、成長していく。選考委員絶賛の第136回芥川賞受賞作!芥川賞を受賞した『ひとり日和』と、短編の『出発』が収録されていました。ひとり日和 ★★★★★★★★★☆親戚のお婆さんの平屋に居候する若い女性の話。確か、文芸春秋に掲載されたのを読んだので、これで読むのは二回目です。彼氏との別れ、季節の移り変わり、二十代の主人公と母、そして老女。主人公と老女は、割とさばさばした間柄ですが、様々なものが移り行き消え去る物悲しさがありました。こういう切なさは、他の小説にあまりないように思います。それに加えて、主人公の心の成長を描いていて、実に素晴らしい作品だと思います。また、部屋にたくさん飾られていた物、主人公が密かに集めているもの、そういった小物が、様々な暗喩になっていて、最初は少し変わった物だと感じたものの、後から徐々に小説を彩る物だったと思えてきます。ものごとの移り変わり、もののあわれは、日本特有の文化の一つなので、この作品が芥川賞を受賞して良かったと思います。人間の成長と諸行無常は表裏一体なのかもしれません。最後のページは、人生を象徴しているようで、本当にしみじみとします。ほぼ完璧だと思うのですが、主人公に魅力や親近感などをあまり感じられなかったので、そこが僅かな減点です。しかし、あのような主人公であるから、心の成長が感じられるのかもしれませんが。出発 ★★★★★☆☆☆☆☆新宿での小さな出来事を描いた話ですが、これといって面白さを感じられず、何となく著者が描きたかったものがわかったようなわからないような作品でした。『ひとり日和』が素晴らしいので、この本は『ひとり日和』だけの収録にしてほしかったと思いました。★★★★★★★☆☆☆ひとり日和
2012.05.01
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ブラック&ホワイト2012年 97分 20世紀フォックス監督 マックG主演 リース・ウィザースプーン クリス・パイン トム・ハーディCIAの凄腕エージェントであるFDRとタック。彼らはパートナー、そして親友としてお互いを信頼し合い、最高の成果を上げてきた。しかし、ふとしたことでローレンという同じ女性を好きになってしまったことで、その関係に亀裂が入る。二人は職権を濫用し、重要な任務だと偽って精鋭チームまで結成し、お互いのプライベートの様子を無人偵察機やスパイ衛星で監視・盗聴したり、デート中に麻酔銃で狙撃したりと、ありとあらゆる手を使ってローレンをものにしようと企み、泥沼の争いを開始するのだった。映画『ブラック&ホワイト』を観に行きました。恋愛にアクションやコメディを混ぜたような映画でした。テレビドラマを映画にしたような雰囲気で、内容は特に面白いとは感じられませんでした。映画館ではなくレンタルやテレビでの放送で観るだけで充分だと思いました。特別観たかった映画ではないのですが、映画『インセプション』で気に入ったトム・ハーディが出ていたので観ました。一応、彼を観られたことと、最後が心温まる終わり方だったのは良かったです。★★★★★★☆☆☆☆ブラック&ホワイト
2012.05.01
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青葉賞4月28日 東京 11R GIII 芝 2400m 晴 良クランモンタナ 7着500万下4月29日 東京 8R ダート 1600m 晴 良シュガーヒル 3着クランモンタナは、7着に敗退。鞍上は翌日に大穴で天皇賞を勝ったので、こちらでも勝ってほしかったです。血統的に2400mは些か長いようにも感じます。プリンシパルSにまわった方が良かったのではないかと思いますが、仕方ありません。シュガーヒルは、今回も3着。未勝利戦を勝ってから、2着2回、3着2回。一応はポイントを加算してくれていますが、やはり500万下を勝ってOPや重賞に出走してほしいと思ってしまいます。POG期間にあと1走あるかないかだと思いますが、できればPOG期間にせめて500万下を勝って、喜ばせてほしいと願っています。ランキング 2153位/35100人中獲得ポイント 36140pt/平均16196pt
2012.04.30
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池上彰の「ニュース、そこからですか!?」池上彰 文春新書わかりやすいニュース解説でひっぱりだこの池上さんが、さらに基礎のキソ、読者も思わず「そこからですか!?」と驚き呆れるレベルから解き明かします。既に一回読んだのですが、勉強になるので、すぐにまた読み返しました。昨今のニュースはほぼ網羅されていると思います。時事に詳しい人にはたいしたことない本かもしれませんが、自分には実にためになります。★★★★★★★★★★池上彰の「ニュース、そこからですか!?」
2012.04.29
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二百日・野分夏目漱石 新潮文庫俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示す「二百十日」、その思想をさらに深く発展させた「野分」を収録。短編の『二百日』と中編の『野分』、二つの小説が収録されていました。二百日 ★★★★★☆☆☆☆☆二人が旅行をする話ですが、これといって面白さや良さが感じられませんでした。野分 ★★★★★★★★★☆貧富を中心として描かれ、前半はそれほど面白味を感じなかったのですが、後半の白井道也の演説に感服し、最後はなかなか巧く締め括っていて、なかなか良かったです。今日の純文学はほとんど読んでいないのですが、これくらい気概のある小説は、やはり明治から昭和初期の作家の特徴でしょうか。崇高であるというのはどういうことか、割と分かり易い題材と内容で著してくれたように感じました。清貧を題材にしているのは、夏目漱石が江戸っ子のような気質を持っているからでしょうか。印象に残った文章がいくつかありました。君は人より高い平面に居ると自信しながら、人がその平面を認めてくれない為めに一人坊っちなのでしょう。然し人が認めてくれる様な平面ならば人も上ってくる平面です。芸者や車引に理会(りかい)される様な人格なら低いに極って(きまって)ます。 (222ページ)只自分の満足を得る為めに世の為めに働くのです。結果は悪名になろうと、臭名になろうと気狂い(きちがい)になろうと仕方がない。只こう働かなくっては満足が出来ないから働くまでの事です。(中略)…人間は道の動物であるから、道に従うの一番貴いのだろうと思っています。道に従う人は神も避けねばならんのです。岩崎の塀なんか何でもない。ハハハハ (223ページ)諸君。偉大なる理想を有せざる人の自由は堕落であります。 (264ページ)家に在っては父母を軽蔑し、学校に在っては教師を軽蔑し、社会に出でては紳士を軽蔑している。これ等を軽蔑し得るのは見識である。 (267ページ)★★★★★★★☆☆☆二百日・野分
2012.04.28
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昨日に続き、今日もFunction Viewで思いつくまま関数を描画しました。y=(x2)sinx原点のあたりでは普通の曲線ですが、離れてみると振幅の高い波が無数に上下しています。無限の一部を観ているようです。y=(x3)sinx流石に3乗にすると少し離れただけで無数の線が上下に伸びています。y=x(cos(xsinx))スピーカーから音が出ているような雰囲気で面白い曲線です。y=x(cos((x0.1)sinx))原点から右上に弱々しく伸びていた曲線がどんどん広がっていきます。100や200のオーダーになると、なかなか迫力がある曲線です。y=x(cos((0.01x)sinx))原点の付近では直線のようですが、段々と波打ってきました。少しねじれながら、どこかに向かっているようです。迫力があり、立体感まで感じられそうな曲線です。y=x(cos(sin(esinx)))不規則な感じの曲線になってきました。落書きのような曲線で、なかなか面白いです。Function View
2012.04.28
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以前に少し使ったことのある、数学の関数などを描画するフリーソフト『Function View』を久しぶりに使ってみました。やはり関数を入力するだけでグラフが描画されるというのはなんとも言えない面白さがあります。y=e^x,y=-(e^x),y=e^(-x),y=-(e^(-x))y=logx,y=-(log(x)),y=log(-x),y=-(log(-x))y=xsinx y=xcosxxが大きくなるほどyも大きくなっています。原点のあたりではあまりわからないですが、こうして視点を遠ざけると、段々になっていて、なかなか面白いです。y=sin(x2)原点から遠ざかるほど、振幅が狭くなっています。y=sin(x3)さすがに3乗していると、原点から離れていなくても振幅の幅がものすごく狭いです。y=sin(x4)無数の波が上下に振っていてます。少し神秘的でもあります。Function View
2012.04.27
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はじめてのイタリア語群史郎 講談社現代新書すっきりわかる文法解釈、実践的な日常会話、初心者も安心の発音指導。語源の話、イタリアの雑学も興味津々、楽しく読める入門書決定版!以前から気になっていた本で、久しぶりにイタリア語を齧りたくなったので読んでみました。Amazonのレビューで評価が高いだけあって、実際に読んでみても分かり易かったです。そして、文法の他にもイタリアの文化についてもいろいろと書かれていて、楽しみながら読めましたし、他のイタリア語の本には恐らく書かれえていないようなことも書かれていて勉強になりました。例えば、発音について。イタリア語の標準語を知りたくなるところですが、イタリア語は北部、中部、南部で発音が違い、辞書では一応フィレンツェの発音が書かれているものの、実際には北部の発音が段々と南下して広まっているとか。“はじめて”イタリア語を学ぶ者にとってはほとんど満点の新書だと思いますが、いくつか誤植というか小さなミスを発見しました。102ページ誤 Sono andata/andanta in italia.正 Sono andata/andato in italia.133ページ誤 dopo[ドーポ](あとで)どがあります。正 dopo[ドーポ](あとで)などがあります。134ページ誤 「あっち」はdi la[ディラー」です。正 「あっち」はdi la[ディラー]です。今まで本を読んでいて誤植を見つけたことは一回あるか無いかだと思いますが、こうして一冊の中にいくつもあるというのは初めてですし、驚いたというかなんだか冗談のようでした。上記の他にも、もう一つ、181ページにtelevisore[テレビゾーレ]と書かれてありましたが、一応『v』なので[テレヴィゾーレ]とするのがより正しいのではないかと思いました。最後の章でいくつものイタリア語の単語の由来が書かれてありましたが、初めて学ぶ者にとって初めてみる単語の由来があれだけ書かれてあるのは、些かくどいというか、途中で飽きてきます。悪くないのですが、最後は助長だった気もします。誤植が無く、最後がすっきりと終わっていれば、個人的には満点だったと思います。それでも、それらは瑣末なことで、全体的には素晴らしい入門書だったと思います。★★★★★★★★★☆はじめてのイタリア語
2012.04.26
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GUNS N' ROSESのアルバム『USE YOUR ILLUSION 1』で、ノリの良い曲では、『RIGHT NEXT DOOR TO HELL』『PERFECT CRIME』『DON'T DAMN ME』の3曲が好きで、ついリピートで聴いてしまいます。10代の頃から聴いているので、千回以上は聴いていると思います。カラオケに入っていると良いのですが、入ってないのが残念です。相変わらずの雨に滅入らないように、ノリの良い曲を聴いています。Guns N' Roses-Right Next Door to Hell W/LyricsGuns N' Roses-Perfect Crime W/LyricsGuns N' Roses-Don't Damn Me
2012.04.26
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最近は菜種梅雨なのか、連日、雨音を耳にしていて、なんとなく八代亜紀の『雨の慕情』のメロディが頭に浮かびます。1980年の曲だそうで、僕が4歳の時に流行った曲ですが、恐らくその当時に聴いたのを覚えているのではなくて、後にテレビで流れて、この曲を知ったのだと思います。雨の慕情 / 八代亜紀
2012.04.25
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完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者マーシャ・ガッセン 青木薫 訳 文春文庫100万ドルの賞金がかけられた数学上の問題「ポアンカレ予想」。今世紀中の解決は無理といわれた難問の証明を成し遂げたロシア人ペレルマンは、しかし賞金を断り勤めていた研究所も辞めて、森へ消えた。なぜか? 彼と同時代に旧ソ連の数学エリート教育をうけた著者だからこそ書けた傑作評伝ノンフィクション。解説・福岡伸一数学の世界で世紀の難問される『ポアンカレ予想』を証明したグリゴーリー・ペレルマン(グリゴリー・ペレルマン)の半生を教師や数学者など関係者へのインタビューを元に描いた本でした。ペレルマン自身は、如何なるインタビューにも応じなくなってしまい、関係者からのインタビューによって生い立ちや証明に至る過程を描いているのですが、主役が何も語っていないので、まるで故人のドキュメンタリーを観ているようでした。ペレルマンは本当に天才のようで、子供の頃から数学オリンピックで活躍していて、解けない問題は無いようでした。ペレルマンは数学以外では上手く立ち回れないものの、周りの人たちの様々なサポートがあり、周りの人たちの様々な配慮があって数学者になることができ、そしてポアンカレ予想が証明されたようです。もし、ペレルマンが数学者になれていなかったら、ポアンカレ予想が他の数学者によって証明されるには少なくとも半世紀はかかったのではないかと思います。ソ連の数学、学校や大学といった環境から描かれているので、本当に外堀からペレルマンを描いているように感じました。そして、ソ連でのユダヤ人という立場についても、なかなか感慨深いものがあります。余談ですが、ペレルマンが証明を発表した後、中国の数学者もポアンカレ予想を証明したと言い出しました。中国といえば、著作権や肖像権を無視して自分のものにしてしまうイメージがあるのですが、数学でも同じようなことをやっていたというのはなんだか苦笑してしまいます。また、その数学者たちがニューヨーカー誌に対して謝罪を求めたという一文を読んだ時は、この国の人たちは謝罪ばかり求めているのだと、あきれてしまいました。勿論、この中国人数学者たちの論文は後に否定されています。この本は、ドキュメンタリーのようで実によく出来ていると思いますが、ペレルマンへのインタビューが一切無いというのはやはり些か物足りなさも感じます。逆に言えば、ペレルマンへのインタビューが無いのにここまで描けたのは凄いですが。ちなみに、この著者、マーシャ・ガッセン。男性だと思って読んでいたのですが、最後の訳者あとがきに『著者ガッセンがその難事をなしえているのは、彼女自身の生い立ちによるところが大きい。』という一文を読んだ時に初めて女性だとわかりました。確かに“マーシャ”は女性らしい名前に思いますが、意外に英語圏以外の名前というのは男性か女性か一瞬で判断しにくいです。ペレルマンとは関係のないところで印象に残った文章があったので、書いておきます偉大な数学者になりたければ、音楽や視覚芸術や、詩に通じていなければならないし、それと同じくらい身体も丈夫でなければならない―それがコルモゴロフの考えだった (37ページ)確かにアインシュタインはバイオリンを弾いていましたし、数学者は美しい定理を求めるようなので、数学者にとって“音楽・視覚芸術・詩”を嗜むのは必要条件なのかもしれません。読みながら納得しました。最後の“それと同じくらい身体も丈夫でなければならない”というのはすんなりとは納得できませんでしたが、体も鍛えるというのはなんとなく古代ギリシャを連想させます。むしろたいていはうまくいかないもんだ。それが普通だよ。それが人生というものさ。 (195ページ)数学者というのは誰も解いたことのない問題を考えているわけなので、やはりそうは簡単に証明ができたり新たな数学の分野を作ったりはできないものなのだと改めて思いました。人生もうまくいかないのが普通だと思えば、何事にもめげずに生きていけそうです。数学者とは、ものごとを徹底的に区別し、それらを整理し、体系づける人たち―いわば偉大なる分類学者なのである。 (212ページ)数学者を分類学者と同類というのは初めて目にしました。数学者といえば計算、あるいは演算、というようなイメージですが、確かに現代数学では様々な分類をしているようなので、分類学者とも言えるのでしょう。★★★★★★★★☆☆完全なる証明100万ドルを拒否した天才数学者
2012.04.20
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聖女の救済東野圭吾 文春文庫資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが……。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作!毒物をどのように混入させたか謎で、一番疑われる妻にはアリバイがある。鍵を握るのは毒物の混入方法で、それが一番の謎でした。読みながら自分なりにトリックを考えたのですが、やはりわかりませんでした。本当に予想できないトリックでしたが、湯川学が「虚数解」と言うように、現実的ではないトリックでした。小説の場合、現実的だと感じるか否かは重要だと思うのですが、こうして現実的では無いと感じてしまうと、それは即ち如何にも小説的で作り話という印象を受けてしまいます。トリックで話を引っ張り、なかなか楽しめたのですが、犯人との攻防や駆け引きなどが無い分だけ面白さがあと一歩という感じでもありました。しかし、毒を入手する過程の話もあり、全体としてはなかなか良く出来ていたと思います。湯川学が「虚数解」という言葉を使っているのですが、読者のどれくらいの人たちが“虚数”という言葉がわかる、あるいは高校でやったことを覚えているのだろうかと思いました。また、スプリング8という施設の名前も出てきましたが、これについてはその存在を知らなかった人が多いのではないでしょうか。新幹線の中である歌手の名前が出てきた時は、著者がドラマを意識したのかと、思わずにやりとしてしまいました。★★★★★★★★☆☆聖女の救済
2012.04.16
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皐月賞4月16日 中山 11R GI 芝 2000m 晴 稍重ワールドエース 2着1番人気のグランデッツァとほぼ変わらない2番人気に支持され、レース前は、できれば1着、負けるとしても2着は確保してほしいと思っていました。結果はその2着。最低限の望みは叶えてくれました。外枠だったので、どうしてもあのようになってしまうのかもしれませんが、ワールドエースの更に後ろにいたゴールドシップが上手く内をすくって快勝したので、些か悔しいものがあります。しかし、あれだけ後方から大外に持ち出しての2着なので、次の東京優駿ならば長く良い脚を使って勝てるイメージも湧いてきます。今回はゴールドシップの尻尾にも届きませんでしたが、東京優駿では見事に差し切って、世代の頂点に立ってくれることを期待しています。ランキングは、GIで2着だったので一応はポイントは増えたものの、ランキングはほぼ変わらずといった感じでした。ベストディールも出走してある程度上位にきていれば3桁になっていたのかもしれません。あともう1頭か2頭、重賞で活躍してくれるとランキングが上がると思うのですが。ランキング 2096位/35083人中獲得ポイント 35940pt/平均15855pt
2012.04.16
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桜花賞4月8日 阪神 11R GI 芝 1600m 晴 良ジョワドヴィーヴル 6着滝桜賞4月8日 福島 10R 500万下 ダート 1700m 晴 良シュガーヒル 3着ニュージーランドT4月7日 中山 11R GII 芝 1600m 晴 良オリービン 4着ジョワドヴィーヴルは、1番人気に支持されましたが、残念ながら6着。まさか掲示板にも載らないとは予想だにしませんでした。骨折が判明しましたが、レース中なのか定かではありません。復帰した暁には、姉のような活躍を見せてほしいところです。シュガーヒルは、また惜敗の3着。クラシックが始まる頃にはとっくに500万下は勝っているだろうと予想して登録したわけですが、桜花賞の日に500万下で勝てないという状況は虚しさを感じます。最低でもPOG期間に500万下を勝ってほしいと願っています。できればダートのOPで連対くらはしてほしいです。クロフネ産駒は距離が短い方が活躍しているイメージがあるので、1400mを試してほしいと思います。オリービンは、うまくいけば勝てるのではないかと思っていましたが、残念ながら4着。重賞でこうして上位にきてくれるのは良いのですが、できれば勝ってほしいところです。賞金的には恐らく足りるので、次はNHKマイルCでしょうか。出来るだけ上位にきて、ポイントを加算してくれることを願っています。今週は出走馬の勝利も連対も無かったので、ランキングはまた下がりました。皐月賞にはワールドエースが出走するので、良いレースを見せてくれることを願っています。ランキング 2118位/35071人中獲得ポイント 32030pt/平均14653pt
2012.04.09
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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 〔上〕〔下〕スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂 訳 山田美明 訳ハヤカワ・ミステリ文庫宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。“ザラ”の秘密を守るために、リスベットを封じ込めようとする公安の秘密組織と、その秘密を暴露しようとするミカエルたちという緊張感のある構図でした。スパイがスパイされ、後半の法廷では悪者が喝破され、勧善懲悪といった趣があり、実に読み応えがありました。ミレニアム2に続き、この本でも日本の企業名、“ニコンのデジタルカメラ”“ワインレッドのホンダ”“トヨタのワゴン車”“ミノルタの2×8双眼鏡”が出てきましたし、その他に日本に関するものとして、寿司や箸、空手、更には“東京大学のタカムラ・ヨシト教授なる人物が著した『螺旋―DNAの神秘』という分厚い本”というものまで出てきました。スウェーデンでは日本の企業や文化はかなり身近にあるものなのでしょうか。この本は本当に良く出来ていると思うのですが、やはり一番の欠点は主人公の一人ミカエルの雑誌社ミレニアムについての話。暴露本を出版のためにスタッフが頑張っているというだけならまだしも、今回は他の新聞社での話が加わっているので、本当に余計な話が入っているという感じが否めません。それが無ければ最高の小説と言えるのですが。ちなみに、訳者の癖なのか、“しかし”という意味で“が、”という言葉が頻繁に使われていました。“しかし”は全くといえるほど使われていませんでした。この“が、”は、個人的にはあまり好きではない言葉なので、“が、”ではなく、普通に“しかし、”を使ってほしかったです。これで、ミレニアムのシリーズを全て読み終わりました。著者が急逝しているので、遺稿の『ミレニアム4』が出版されない限りはこのミレニアム3で完結ということになります。全て読み終わってみると、1年間を通しての長いテレビドラマを小説にしたという印象です。長くて話に枝葉が付いているので、テレビドラマにしたらぴったりという雰囲気でした。自分には余計な話が本編にいろいろとくっついていると感じたので、そういった余計な話を削いでくれている映画の方が気に入りましたし、この本を読もうと思っている人には、読まずに映画を観るだけで充分ですよと言いたいという読後感です。その方がお財布的にも時間的にもかなり節約できます。今後、ミレニアム1を映画化した『ドラゴンタトゥーの女』に続いて、ミレニアム2とミレニアム3も映画化されるのでしょうか。映画の続編も楽しみにしています。★★★★★★★★☆☆ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 〔上〕ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 〔下〕
2012.04.08
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ミレニアム2 火と戯れる女 〔上〕〔下〕スティーグ・ラーソン ヘレンハルメ美穂 訳 山田美明 訳ハヤカワ・ミステリ文庫女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された!ミレニアム1でミカエルと共に事件を解決したリスベット・サランデルの生い立ちと謎について焦点が当てられ、『ザラ』とは一体どんな人物なのかというミステリーと、リスベットが様々な敵と戦うアクションがあり、なかなか面白かったです。ただ、冒頭の中米での出来事が、後々関係してくるのかと思いきや、その後には全く関係せず、出来事を放りっ放しになっているので、実に無駄に思える小さな出来事だったと感じました。ミレニアム1に続き、ミレニアム2でも日本の企業の製品、日産・トヨタ・ミノルタなどの製品が出てきたのがなんだか嬉しかったです。偶然なのか著者の癖かわかりませんが、時間を表わす時、『~時30分』としていることが多いように感じました。雑学として物の数え方をテレビで観たことがあり、タンスを“1棹2棹…”と数える機会はなかなか無いだろうと思っていましたが、この本に『小型のタンスも二棹購入した』という文章が出てきて、初めてタンスに“棹”という言葉を使っているのを目にしました。一つ気になったのが、『アンドリュー・ワイルズは、世界最先端のソフトウェアを駆使しつつ、十年もこの式と格闘していた。』という一文。ワイルズは整数論の数学者なので、恐らくソフトウェアを使って研究をしていないと思いますし、フェルマーの最終定理は7年かけて証明を完成させ、発表後に証明に欠陥が見付かったので、その後に1年数ヶ月かけて新たに完全な証明を完成させているので、合計しても十年に満たないはずです。本編には関係ないので、ほとんどの読者は気にせず読み流してしまっていると思いますが、誤りは誤りなので気になりました。かなり良く出来ているのですが、やはり長過ぎます。冒頭の中米での話をカットして、雑誌社『ミレニアム』での出来事も無ければ更に良かったと思います。★★★★★★★★☆☆ミレニアム2 火と戯れる女 〔上〕ミレニアム2 火と戯れる女 〔下〕
2012.04.04
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戦火の馬日本2012年/米2011年 146分 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ監督 スティーヴン・スピルバーグ主演 ジェレミー・アーヴァイン農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。映画『戦火の馬』を観に行きました。タイトルの通り、戦火を駆け抜けた馬の話でした。ストーリーは標準的ではありましたが、なかなか良くできていて、場面場面でのカットは印象に残るように撮られていました。戦争の話でもあるので、全てが美しい場面で彩られているわけではなく、目を背けたくなるシーンもあるのですが、それでも良く撮られていたと思います。後半の感動的なシーンでは目が潤みました。スピルバーグ監督の映画を観たのは、ETを子供の頃に観て以来かもしれません。流石、有名な監督だけあると思いました。しかし、全体的な印象は良くも悪くも教科書的であるような気がしました。本当に良く出来た映画だと思うのですが、最高に素晴らしいかと言われると一瞬躊躇ってしまうという感じです。かなり良く出来た映画だとは思いますが、最高の一歩手前でしょうか。最高の賞を受賞するには、あと何か特別なものが必要な気がします。アカデミー賞にノミネートされながらも一つも受賞しなかったのも頷けます。★★★★★★★★☆☆戦火の馬
2012.04.01
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『第67回 春の院展』の後は、階下の美術画廊にに行きました。日本美術院同人小品展日本美術院の同人による小品展で、毎年、院展の時期に画廊で開催されています。コンサートでいえばアンコールのようなもので、院展を楽しんだ後に、さらにもう少し楽しめるというのは実に素晴らしい企画だと、毎回思います。日本橋三越 美術空間
2012.04.01
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日本橋三越本店の『第67回 春の院展』に行きました。今回、院展同人の中で最も素晴らしいと思ったのは、好きな画家の手塚雄二『おぼろつくよ』と、福王寺一彦『月光』。どちらも月が描かれているのですが、手塚雄二の『おぼろつくよ』はタイトルの通りぼんやりとした満月で、それが叙情的で素晴らしかったですし、月の周りに描かれている枝葉がきれいなグラデーションになっていて、色彩も素晴らしかったです。福王寺一彦の『月光』は、昨年の院展に出品された作品に似ていて、背景にはっきりと描かれた満月、それに重なるように枝にとまった鳥が描かれていていました。夜空の群青と月の黄金色に色彩の美しさが感じられ、小さな鳥がたった一羽でいることで凛とした雰囲気がありました。絵葉書も、この二枚がよく売れていたので、人気が高かったのだと思います。その他の同人では、昨年の東日本大震災が起こったことから、日本美術院理事長の松尾敏男と、好きな画家の大野百樹が五浦を描いていたのが印象的でした。また、大野逸男が『冬の田』という作品で、タイトルの通り冬の田んぼが描かれていたのですが、冬の寂莫とした雰囲気がしみじみと感じられ、渋くてなかなか良い作品だと思いました。同人以外では、好きな画家の一人、加来万周が奨励賞を受賞していたので、自分のことのように嬉しかったです。モノトーンで獣道のような風景が描かれていたのですが、堅固な存在感のある作品でした。前回の院展で注目し始めた狩俣公介の作品もあり、前回と同じような作品でした。永井健志は院展で観るのを楽しみにしていた画家の一人ですが、特に素晴らしいという感じでもありませんでした。グループ展で観た作品の方が良かったです。同じく気に入っている画家の野地美樹子の作品は、雲が広がった夜空に満月があり、寂しげな細い木が一本描かれているのですが、その叙情性と臨場感は実に素晴らしかったです。何か賞をあげても良いのではないかと思いましたし、入場者にどの作品が気に入ったかという投票を行ったら上位にランクされるのではないかと思いました。秋の院展でまた作品を観るのが楽しみになりました。また、最近気に入り始めた齋藤ゆりあの作品は草花が描かれていて、女性らしい柔らかな雰囲気の作品でしたが、しばらく観ていたら人のシルエットが見えてきて、なかなか面白い作品でもありました。帰りに、手塚雄二、福王寺一彦、それから西田俊英の鹿の絵葉書を買いました。秋の再興院展も楽しみです。日本美術院
2012.04.01
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新宿御苑の後は、今週も皇居東御苑に行ってきました。ユキヤナギが満開でした。毎年、小さくて白い花を楽しませてくれています。今週も十月桜が咲いていました。実に息の長い桜です。白い天城吉野(アマギヨシノ)が咲いていました。同じ白い桜の大島桜とは若干違う雰囲気でした。枝が地面付近まで下がっていました。こういう白い桜には惹かれるものがあります。河津桜はまだ見頃でした。本当にきれいな桜です。琉球寒緋桜(リュウキュウカンヒザクラ)が咲いていました。寒緋桜とほとんど同じような花ですが琉球寒緋桜は花がピンクであるのが違いでしょうか。コシノヒガンという桜ですが、皇居東御苑のどのあたりで撮ったか、忘れてしまいました。梅林の梅はほとんど散っていましたが、数本だけ咲いていました。都道府県の木が植えられているところで、大分県の豊後梅が満開でした。ふわふわした花弁できれいでした。誰もこの豊後梅を撮っていなかったのですが、自分が撮り始めたら数人集まって撮り始めたので、自分が新種を発見したようなパイオニアになったような気分になりました。今週も青い小さな花が咲いていました。ホームセンターで花を見ていたら、忘れな草がこの花に似ていることに気付きました。忘れな草に近い品種でしょうか。白い小さな花も咲いていました。何の花かさっぱりわかりませんが、可憐でかわいらしい花で気に入りました。前日に強風が吹いていたせいか、新宿御苑の桜も皇居東御苑の桜も瑞々しさが感じられませんでした。強風によって少し萎れたのでしょうか。皇居東御苑
2012.04.01
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新宿御苑に行ってきました。鳥が椿の花の蜜を吸っていました。鳥の名前がわからないのが残念でしたが、こうして花鳥を同時に楽しめたのは良かったです。何桜か忘れましたが、桜に多数のメジロが花の蜜を吸っていました。あれほど多くのメジロが桜にいるのは初めて見ました。桜の全体を写すとメジロ一羽一羽が見えにくくなり、一羽だけ撮るとメジロが多数いるのがわからないので、どうやって撮るか迷いました。ピンクのきれいな椿が咲いていました。桜の木には割りと多くの人が集まって写真を撮っていましたが、こうした桜以外の花はほどんど誰も撮っていなかったので、ゆっくりと楽しめました。桜といっても、カンヒザクラはあまり人気が無いようで、ひっそりと咲いていました。向うに高層ビルが見えると、都会の中にある庭園なのだと感じます。大寒桜(オオカンザクラ)がほぼ満開でした。適度な華やかさできれいでした。大寒桜の隣には大島桜が五分咲きでしたが、二種類の桜、ピンクと白の桜の花を一度に見ると綺麗でした。枝垂れ桜は七分咲きくらいでした。人気の桜なので、多くの人が写真を撮っていました。高遠小彼岸(タカトオコヒガン)という、あまり見かけない品種の桜がありました。慎ましさと華やかさが程好く感じられる桜でした。陽光(ヨウコウ)という桜が咲いていました。少し赤紫がかった色でした。新宿御苑
2012.04.01
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