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デンマークを代表するハンス・ウェグナーのデザイン「ベアーチェア」・・・? って、ちがーうっ!!! これじゃないっっ!!ソムリエ内で検索したらこんなんしか出ませんでした。楽天さん、何とかして!!私が知っている椅子の中で最も高い椅子(1脚150万円から180万円ほど)ではないかと思います。アンティーク物ですと、なんと300万円もするそうです。この椅子は脚部とアームには木材が使用されておりますが、クッション部分は安いウレタンなんかではなく、昔ながらの作りで、わらや獣毛、コイルスプリング等が使用され、何十年も使える構造となっております。当然リペアも可能です。アームの木部が熊の手みたいです。フィン・ユールのデザインもこれまた高額な椅子で、代表作に「エジプシャンチェア」や「FJ45・世界で最も美しいアームを持つ椅子」があります。「家具を彫刻とみなしてデザインする」という言葉通り、大変有機的なデザインで、北欧のシンプルなデザインとはまた違った一面が見られる椅子です。カール・クリントやオーレ・バンシャーは国内ではあまり知られてはいませんが、デンマークのモダンデザインの先駆者で、「ファーボーチェア」や「X脚の折りたたみ椅子」なども品があり、大変美しい椅子です。私の恩師がオーレ・バンシャーの教え子ですので、ちょっとだけ?!デザインの血を受け継いでおります。上記のデザインはネットで検索すれば出てきますので是非ご覧ください。追伸 現在東京新宿の高島屋の10階で、飛騨高山の家具メーカー「キタニ」で北欧家具構造展を9/16(火)まで開催しており、上記の椅子はもちろん、普段見ることができない超高級椅子の中身や馬毛の張り地、製作過程をビデオで見ることができます。ご興味ある方は是非ご覧ください。
2008年09月07日
まもなく敬老の日ですが、まずおじいちゃん向けのデザイナーズチェアを紹介します。まず上記の作品は日本を代表する家具デザイナー、豊口克平氏による「スポークチェア」、別名「あぐらのかける椅子」とも呼ばれています。もともとはイギリスで発展したウィンザーチェアを元に、日本の生活環境を考えてリ・デザインしたものです。座面を低くすることによって、床座の方との目線が合うようになっております。更に畳で使用しても傷が付かないように、太めの脚になっております。この椅子であぐらをかきながら、どっしりと新聞を読んでるおじいちゃんの姿が目に浮かびます。またおばあちゃんにもぴったりな下記写真左の低座椅子は「ザ・低座椅子」と定冠詞が付く名の商品です。デザイナーは現在でも活躍している長大作さんのデザインです。床座の方との目線を合わせる低さはスポークチェアと同じですが、畳との設置面を点ではなく、線で畳擦りになっているところが特徴です。「柿を縦に割ったら美しいと感じたので、背もたれのデザインに用いた。」とご本人から伺いました。孫のために毛糸の編み物をしている姿が目に浮かびます。最後の椅子はこのブログの初回で紹介しました、新居猛さんの「NYチェアX」です。父の日向けに紹介しましたが、敬老の日にもぴったりです。名作を送ることで頑固さも少しは収まるかも?!
2008年08月25日
北京オリンピックに沸いていますが、和家具があるように中国ならではの家具を紹介します。中国の家具の歴史は古く、宗の時代に始まり、明の時代に完成され、清の時代まで発展してゆきます。この明の時代に生まれた上記写真の「クワン・イー」や「官帽椅」が代表的な明式家具となります。これらの家具はその後ヨーロッパに渡り、「シノワズリー」が流行しました。特にイギリスのクイーンアン様式やチッペンデール様式(写真左下)のルーツはこの明式家具から強く影響を受けております。更に実は有名なデンマークの家具デザイナー、ハンス・ウェグナーの作品(写真中央、左)も、この明式家具の影響を受けたものです。恐るべし、中国パワー!!先日北京に行き、オリンピックを観戦した後、地下鉄8号線に乗って「高碑店」駅で下車し、約2kmの道沿いにある、中国家具の専門店がひしめく所に行ってきました。大変面白いところです。紫檀で作られた家具や工芸品が展示している「紫檀博物館」もありますので、北京にいかれたら是非足を運んでみてください。
2008年08月18日
まもなく夏休みですが、皆さんはどうお過ごしですか?ガソリン高騰、物価高で「安近短」が耳にされますが、そうなるとやはりキャンプやバーベキューでしょう。確かにキャンプやBBQはあまりやらない方にとっては面倒と思う方もおりますが、楽しみ方でずいぶんと変わります。私は結構一人でBBQを楽しみます。決して盛り沢山なことはせず、メイン一皿から最大2皿までと、サラダ、コーヒーくらいで楽しみます。メインは串揚げや魚のムニエル、肉や魚介類の網焼きなど、あまり手のかからないものが多く、やるたびごとにメニューを変えて楽しみます。もちろん私にとって重要なのはお気に入りのデザイナーズ折りたたみ椅子とテーブルを持ってゆき、そこにテーブルクロスを敷き、ろうそくやランタンなどで「アウトレストラン」を堪能します。北欧のヒリンゲ社の家具やH・カホネンがデザインした折りたたみ椅子はデザイン性が高く、毎回違う種類の家具持ってゆき、これらだといい気分でくつろげます。デザイナーズ物のアウトドアチェアも結構多いのですが、残念ながら楽天内では見当たらなかったので、とりあえずよさげな物をピックアップしました。キャンプ場まで行かなくても、自宅のベランダや庭でもアウトドアで料理をし、家具や空間を演出すればなかなか楽しく過ごせますよ。my chairを持ってアウトドアを楽しみましょう!!
2008年08月01日
前回夏向けの籐家具をご紹介しましたが、もうひとつお勧めの椅子があります。座面がペーパーコードを使用した椅子です。古くはわらを撚ったものを使用していましたが、近年のものの大半は紙紐を使用したペーパーコードが主流です。こちらも通気性があり、軽くて座り心地が良い素材です。籐張りは職人さんで無ければ張ることは出来ませんが、ペーパーコードは自分で張ることも可能です。ちなみに私の家具専門スクール「家具デザイン研究所」で編み方の講習を行っています。上の写真はデンマークの家具デザイナー、ボーエ・モーエンセンのJ39、シェーカーチェアーという名作です。もともとはアメリカのシェーカー教徒が使用していた椅子(写真左)をデンマークスタイルにリ・デザインした作品です。デザイナーズチェアは西洋人の身長によって座面高が決まり、また靴を履いたままの生活ですから、日本人には座面が高く、ある意味、無理して座っていると言えます。ところがこの椅子はストレートのシンプルな木製脚で、のこぎりでカットすれば、自分の身長に合わせて座ることが出来ます。よって自分だけの椅子が出来上がります。北欧では「人のための椅子」とも言われているそうです。また背もたれの心地が気持ちよく、快適に座ることが出来ます。近年はあらかじめ日本人の身長にあわせたタイプもあります。同じペーパーコードの椅子ではハンス・ウェグナーのYチェア(写真中)が有名ですが、やはり座面高が高く、この椅子の脚は木製といえどもストレート脚ではないので、カットするとプロポーションは変わります。日本人はブランドに弱い人種ですから、ついついウェグナーのYチェアを選びたがりますが、このモーエンセンの洗練されたデザインは一見無個性に見えますが、「個性が無いのが彼の個性」ではないかと思います。ウェグナーよりももっと日本人に使ってもらっても良いのではないかと思います。(写真右)通好みのデザインですよ!!北欧のインテリアショップに行く機会がありましたら、ちょっと気にして見てください。※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。
2008年07月15日
まもなく梅雨が明けますが、日本ような高温多湿の国では、やはり籐家具がお勧めです。しかし籐家具というと、どうもデザイン性が悪く、アジアン風なものやエスニックスタイル調の昔の日本の風景が思い出されるような、ダサいデザインが多く見られます。籐は東南アジアに生息するヤシ化のつる性植物で、表面にとげがあり、周りの木に引っ掛けながら何十メートルも成長します。大変硬い皮で表面が覆われており、簡単には切れません。サスティナブルな素材でもありますので今後はもっと注目されるでしょう。私ももともとデザイン性のイメージが悪く、あまり好きな材料ではなかったのですが、通気性があり、軽く、デザインによっては高級感もあり、なかなか良い素材ということで、最近私の家具デザインにはよく使用します。(写真右下)そのような中で、デザイナーズチェアでは剣持勇さんのラウンジチェア(写真上)や渡辺力さんの鳥居スツール(写真下左)が、デザイン性が良いと思います。共に海外の美術館の永久コレクションに選ばれる実力です。決して安くはありませんが、どうせ買うなら良いデザインのものを購入しましょう。ただ夏向けの家具というのではなく、デザイン的にも一年中使ってもおかしくないデザインです。ラウンジチェアはウィッカー編みといい、籐を細く加工して編んでゆきます。バスケットなどと同じ編み方です。鳥居スツールはフレームに太い籐を使用し、座面は籐の皮を細くしたものを編み上げています。籐編みはもうひとつケインネット(篭目編み)といい、現在はあらかじめ編み上げたものを縁張りして張ったものがあります。これを機に今一度見直してみてはいかがでしょうか?写真下中はデンマークの家具デザイナー、ポールケアホルムのシェーズロングです。購入前にじっくり検討ください。※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。
2008年07月11日
雨の多いこの時期に、雨にぬれても平気な、アウトドアでも存在感を主張するプラスティック製のデザイナーズチェアを紹介します。木製のガーデンチェアも良いものがたくさんありますが、プラスティックでスタイリッシュなデザイナーズチェアをお探しであれば、やはりまずイタリアのカルテル社が挙げられるでしょう。おそらくこのメーカーが初めて日本に輸入されてから約25年以上になるかと思いますが、学生時代に初めてこのメーカーの商品を見たときにはその斬新なデザインに感動しました。「プラスティックでありながらかっこいい!!安物に見えない!!素材の特性を活かしている!!」と。通常プラスティックは何かの代用品、安っぽいというイメージがありますが、このメーカーはものの見事にプラスティックの素材の特性(自由な形や色が作れたり、軽い等)を最大限に活かしたメーカーと思います。プラスティックで木目を表現したデザインや、どこぞの有名ブランドのバックもプラスティック(合成皮革)でありながら本革に似せている(本革と思っているお客もかなり多いですが・・・)などもってのほかのデザインです。安っぽい色ではなく、色の発色も良いものが最近多く見られ、ますますその特性を活かしたデザインが販売されています。また最近は透明なポリカーボネートという大変衝撃に強いプラスティック(ヘルメットや警官の盾などにも使用)によって出来た椅子も、空気感があり、存在感が無いようで、それを主張している椅子ではないかと思います。ただ無知な家具ショップは「アクリル」と表示をしているところがありますので注意しましょう。透明なプラスティックがすべてアクリルとは限りません。アクリルは透明度は優れていますが、傷が付きやすく、椅子などの荷重がかかるものには不向きとされております。(アクリル製の椅子もありますがとても座れるものではありません。バラの花(造花)が埋め込まれている椅子ですので・・・)近年はリサイクルがし難いとされている強化プラスティック(FRP)が敬遠されていますが、ユニークなデザインとしてはエーロ・アールニオのパスティリチェアでしょう。オブジェのような椅子で芝生の上に置いたり、水の上に浮かべて座ることも出来ます。偽物も出回っていますので値段の安いものは注意しましょう。プラスティックではないのですが、4月に世界最大の家具見本市「ミラノサローネ」に行ってきましたが、そこで見たemu社のガーデンチェアですばらしいデザインのものがありました。スチールワイヤーで構成したとてもカラフルで美しい椅子です。まだこのブログから画像の取り込みが出来ませんのでお見せすることは出来ませんが、その会社をネットで検索すれば出ると思います。金属のガーデンチェアでもうひとつ、はずせないのが、ハンス・コーライのランディチェアという、有名なデザイナーズチェアです。これまたブログで画像検索しても出ません。楽天さん、何とかなりませんか?この椅子もデザインや機能性に長けた椅子ですが、写真でお見せできないのが残念です。個人邸だけでなくプールサイドやリゾートホテルには、ホームセンターに売っているような、ろくなプラスティックチェアしか置いていないのは悲しすぎます。もう少しいいものを揃えてください。お勧めの椅子はたくさんありますよ。※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。
2008年06月29日
先日タモリ倶楽部に出演しました。マキタの電動工具を使って日曜大工をしようという企画です。 当初ラストフレンズにも出演していた「おぐりん」こと、山崎樹範さんが椅子を作りたいとの設定ですが、どういう訳か、空耳istの安斎さんが出てきて「みんなで空耳アワーのテーブルを作りましょう!」ということになり、ガダルカナルタカさんが進行役で、タモリさん、安斎さん、石田靖さん、山崎さんらがテーブル作りに奮闘しました。 テーブルはそれなりに出来ましたが、イラストレーターでもある安斎さん(イラストレーターが本業か?)が、変な落書きをしたために、一同(私含めて)がっくりしました。ちなみに今現在の空耳アワーのテーブルは、その成果です。 結局山崎さんの椅子は出来ませんでしたが、後に作って差し上げたところ、ご丁寧にお礼の手紙が来ました。わざわざありがとうございました。ところで今回使用した電動工具は、マキタというトップメーカーの商品で、大工さんが使用しているぐらい、信用性が高いメーカーで、家具専門スクールを開講している私のアトリエでも、愛用しているメーカーです。収録は本郷にあるマキタのショールームで行いましたが、ここの所長さんである岩原さんは大変ユニークな方で、タモリ倶楽部で今回の前編に出演された方でもあります。何かといろいろ相談に乗っていただけそうな方です。一般的に日曜大工を行う場合、最低でもハンドドリルや電気丸ノコ、電気カンナなどが必要ですが、今回私がお勧めしたいのが写真にもある、スライド丸ノコです。大工さんが良く使う電気丸ノコは大変便利ですが、初心者にはやや危険のような気がします。しかしこのスライド丸ノコはより安全で正確に切断ができ、更に30cm幅が楽々切れるというのがうれしい限りです。更にレーザーでカット部がわかり、大変便利です。現在旧タイプを使っていますが音が大きく、女性の受講者は若干怖がりますので近々購入しようかと思っています。「岩原所長!安くしていただけますか?」これ以外でも中型のバンドソーやテーブルソー(画像発見できず)もいいものがあり、ワンランク上の日曜大工にはおすすめ商品が多数あります。是非ホームセンターやショールームでご覧ください。※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。
2008年06月24日
こんにちは。家具デザイン研究所の朝山隆です。ちょっとご紹介する時期が遅れましたが、父の日ぴったりの椅子を紹介します。徳島在住、故新居猛さんデザインの「ニーチェアX」です。あまり名前が知られておりませんが、ニューヨーク近代美術館に永久コレクションされた、実は世界に誇る名品です。ワンタッチで折り畳みが出来、足元のパイプが曲げられているために、畳の上で使用しても傷が付かないように工夫されております。畳摺り構造といいます。また実家が剣道具を製造していたことから、折りたたみのストッパーを小手の紐を使うのがなんともユニークです。「デザインはカレーライスのようなものだ。」と本人が言われるように、デザインはお金持ちの人にではなく、もっと一般庶民の人たちにこそ提供すべきだと、低価格ですばらしいデザインを提供しました。そのためにMOMA永久コレクションでもわずか2万円そこそこで名品が手に入ります。高けりゃいいものじゃない。あまりにも安すぎるので、ジャーナリズムにもあまり取り上げられることが無く、知らない方も多いでしょう。日本には有名なデザイナーよりももっとすばらしいデザインやデザイナーがたくさんいます。もっと勉強してください。あまりにも無知です・・・。あー、すっきり!!また日本は昔はほとんどの椅子が輸入が多い中で、唯一椅子を海外に輸出していた商品でもあり、一頃はなんと30万脚輸出されていたそうです。日本の椅子の輸出ではすごい数です。そして海外からまねをされた経緯もあります。しかしデザインがわからないバカな日本の裁判官によって、著作権侵害を訴えたのですが、工業製品は美術品と違って認められないと、却下されました。バカ、バカ、バカ・・・!!この椅子の名前の由来は新居猛さんだからニーチェアと思うでしょう?実は名付け親は私の先生でもある、武蔵野美術大学名誉教授の島崎信先生が付けられました。島崎先生は日本人で初めて家具の国といわれるデンマークに留学され、デンマーク語で「ニー」は英語の「ニュー」に相当する「新しい」という意味だそうです。「新しい椅子=ニーチェア」、そしてお名前と引っ掛けたとのことです。この文書も先生の受け売りです。すみません。ニーチェアーバリエーションは大変豊富にあり、とくに「ニーチェアX80(ニーチェアニューX)」の折りたたみは画期的です。あれを見たらお客様は釘付けです。しかーし、またしても、ある有名量販店でそれが復刻され、意地悪で「これどうやって折りたたむのですか?」と聞いたところ、「折りたたみできません!!」。「バカやろーっ!てめーが知らないだけじゃないのかーっ!何のための店員をやっているんだー!もっと勉強しろー!」と心の中で叫びました。(失礼!)何度かお会いし、いつも椅子のことを一生懸命話され、ローマ字で書かれた年賀状は大変ユニークでしたが、今年の1月に亡くなられました。残念です。エピソードが尽きることないこの椅子は、話のネタにもぴったりで、値段も安く、大変良い贈り物だと強く推薦します。初めてのブログ配信で過激な内容でしたが、普段はこんな感じではありません。次回はまともに紹介します・・・かも?※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。
2008年06月12日
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