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長期投資のススメvol22 〜数十年に一度が毎年やってくる〜
〜熊本豪雨〜
今年も激しい豪雨による被害が熊本を中心に出ていますが、「数十年に一度」だったり「経験したことのない様な〜」という表現を多く聞きます。これは昨年も、その前の年も多く聞かれた様に思います。毎年「数十年に一度」の規模の災害が発生する時代。それが私たちの取り巻く環境なのでしょう。来年以降は落ち着くとは考えにくいですよね。
〜気候変動と異常気象の増加〜
異常気象の増加は地球規模の気候変動と大きく関係していると言われています。今年6月にシベリアでは観測史上初めて38度の猛暑を記録した様です。信じがたいですね。ロシアでは永久凍土が溶け出してしまったせいで、永久凍土の上に建てられていた石油採掘施設が崩れ、原油が漏れてしまったというニュースがありました。オーストラリアの大規模な森林火災も記憶に新しいと思います。世界中で急激に気候が変化しており、生態系にも異常を引き起こします。バッタの大量発生が今年は話題になってますが、アフリカ、中東と渡り、いよいよインドまで来たそうです。
コロナウイルスのおかげで一時的に経済活動がストップしていましたが、再開されればまた地球温暖化に拍車をかけるでしょう。温暖化が気候変動の大きな要因であることは言うまでもありません。
〜気候変動は投資にも影響〜
異常気象によって人間の生活も大きく影響を受けます。まず、社会インフラが損壊しますので復旧にお金かかります。毎年になると復興費用も大変な金額になります。私たちは、コロナの影響でダメージを受けた経済をサポートするべく、既にお金をふんだんに使いました。しかし、異常気象が追加的にダメージを与えるといくらお金を出しても足りなくなります。行政のお金は私たちの税金です。私たちの生活に直接跳ね返ってくることになります。
ダメージを受けるのはインフラだけではありません。私たち自身も肉体的、精神的ダメージを受けます。そうした人たちへの社会的な補助、医療費補助など行政が支出しなければならないものは限りがありません。
〜長期投資を考えるときは地球環境を考える必要〜
これは大げさではありません。上記の通り、異常気象による財政悪化はグローバル経済の変調をもたらします。また、これまで順調に収益を上げていた企業が、気候変動によってビジネスモデルが成り立たなくなることも考えられます。私たちは、サプライチェーンが寸断されるとこれだけ経済が大きくダメージを受けるということを今回のコロナで身をもって知りました。異常気象も同じです。グローバル化した世界では、ちょっとしたショックでも全てが密接に連関しているため、結果的に大きなダメージなることがあっても不思議ではありません。
〜大切な資産を守るために〜
大切な資産を守るために、この様な気候変動にどの様に向き合えば良いでしょうか。非常に難しい問題ですが運用者一人一人が考えるべき問題です。
私が気をつけていることは、「投資家は過去の延長上で未来を考えてしまうバイアスがある」ということを忘れない様にするということです。つまり、私たちはこれまでの環境ではこれだけ出来たから、5年後にはこうなっているだろうと考えてしまいがちですが、そうはいかなくなってきたということです。いろんなニュースを見ながら、私たちの環境がどう変わっていくかと頭を巡らせることが重要です。例えば、集中豪雨が毎年起こるとしたら、何が必要になるか。どういうビジネスがダメになってしまうか。国の財政はどこまで耐えられるのか。これからの長期投資はそういう姿勢が求められるのだと思います。あなたの投資先は大丈夫ですか?
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