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2005年10月02日
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カテゴリ: 食文化
 秋の七草は、春の七草に比べ、マイナーな存在です。七草粥で食べたりもできませんし、特別年中行事に取り入れられたりもしていません。秋の七草の起源は、万葉集の山上憶良の2首の歌と言われています。

 『秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花』

 『萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花』

 萩の花は、ご存知だと思いますが、実は「萩」と言う植物は実際にはなく、○○萩といった萩の仲間の植物の総称だと言われています。
 尾花はススキのことで、住宅屋根のカヤぶきの材料に使われていました。カヤぶきの屋根は夏涼しく、冬暖かく、優れたものなのですが、定期的にふき替える必要があり、今となっては贅沢な工法となってしまいました。
 葛花は、葛餅などに使われる葛粉を取る植物ですね。でも、今は、葛粉はほとんどジャガイモを原料とした澱粉に換えられていて、本物の葛粉は高級品になっているようです。
 なでしこは、撫子(ナデシコ)で、愛児を失った親が、その子の愛した花を形見として撫でたことに由来し、別名「片身花」。ご存知のとおり日本女性の代名詞「大和撫子」はこの花からきています。
 女郎花は、黄色い小さな可憐な花をつけるおなじみの植物です。根から化膿症や腫れ物の薬が採れたそうです。花が黄色のものはオミナエシ、白い物は、オトコエシ、淡い黄色のものはオトコオミナエシと呼ぶのだそうです。
 藤袴は、もともとは薬用・香草として中国から渡来しました。葉や茎に独特の香りの成分があるので衣服に付けたり、入浴剤のように使われたようです。


 秋の七草は、派手さはありませんが、秋の訪れを感じさせる草花として、日本人に親しまれてきましたし、調べてみればけっこう役に立つ植物でもあったのですね。 






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最終更新日  2005年10月02日 17時15分44秒
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