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2006年02月26日
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テーマ: 日本文化(118)
カテゴリ: 日本文化

 陶芸で作る器には陶器と磁器があります。どちらもそれぞれの良さがありますが、技術的にはやはり磁器の法が進んだものと言えます。
 陶器は粘土を材料に使うので「土物」と称されることもあります。
焼成温度は低く、1000℃から1300℃くらいです。焼き上がり時には粘土の成分の一部分のみが融けて一体化し形を保っているのですが、完全に溶けていないため、細かな隙間があり、水分が染み込みます。これだと水が漏れてしまって器として使えないので、釉薬をかけ、表面にガラス質の膜を作るのです。ただ、釜の内部で灰が表面に付くことでガラス質皮膜が形成され、上薬を不要とする技法もあるようです。焼成温度が低いため、強度はあまり高くなく、光にかざしても融けていない成分のために光が透けて見えることはありません。
 磁器は陶石と呼ばれる石を砕き、細かい粉にして使います。石を使うので「石物」とも呼ばれます。焼成温度は1300℃から1400℃で、陶器より高くなっています。この温度になると磁器の材料成分は全て溶けて、一体化し、ガラス化します。強度は高く、叩くと澄んだ音がします。反面、急激な温度変化には弱いです。水が染みることはなく、光にかざすとほんのりと光を通します。中国の模倣に始まり、永い努力の末確立した日本の磁器の技術は当時のヨーロッパでも高く評価され、そのころ中国が鎖国政策をとって貿易ができなくなっていたこともあって、有田焼きなどは人気の輸出品となり、ヨーロッパの磁器の文化にも大きな影響を残したのです。
 磁器の研ぎ澄まされたような完成度も素晴らしいですが、近年では素朴な備前焼きや信楽焼きのような陶器の器が人気です。土の温かさや飾り気のない質素な造詣は古くからの日本人的感性にマッチしているようです。素朴な郷土料理などを盛るには磁器よりも陶器のほうが似つかわしいかもしれませんね。





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最終更新日  2006年02月26日 20時45分42秒
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