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2006年04月18日
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カテゴリ: 日本文化
 今日は、418(ヨイハ)で良い歯の日なのですが、同時に良い刃の日でもあります。今日は日本刀について書いてみたいと思います。
 日本刀は日本古来から伝わる戦闘用の刃物です。今の形に近いものは平安時代後期頃から作られていたようです。時代によって若干の形状の違いはありますが、片刃でそりのある細身の刀身が特徴です。中世ヨーロッパなどで使われた太めの両刃の剣などは、切るというより叩きつけるという使い方で、まるで農機具の「なた」のようです。これに対して日本刀は独自の優れた技術で研ぎ澄まされたカミソリのような切れ味を誇っています。
 まず、日本刀に使われる鉄は「たたら製鉄」という日本固有の製鉄法を用いて得られる「玉鋼」を使って作られています。たたら製鉄とは河の砂鉄を集め、木炭で熱して酸化鉄から酸素を還元し、鉄を得る製鉄法ですが、この方法だと非常に純度の高い鉄を得る事ができます。不純物の多い鉄は薄く整形すると脆くなって割れてしまうため、純度の高さはとても大切なのです。たとえば中国などでは、鉄鉱石を石炭で加熱し、還元する方法がとられており、これだと石炭の硫黄分が不純物となって鉄に残ってしまい、脆い鉄しかできませんでした。たたら製鉄では純粋な炭素である木炭を使いますので純度の高い鉄が得られたのです。
 刀の構造にも驚くべき工夫があります。なんと硬い鉄としなやかな鉄のサンドイッチ構造になっているのです。しなやかで靭性の高い鉄の間に硬い刃が挟み込まれ、一体化しているのです。硬い刃は硬い代りに脆さも持っていますから、それだけだと簡単に折れてしまいます。それを2枚のしなやかな鉄で挟み込むことによって切れ味が良いのに折れにくい刀となっています。また、それゆえに刀を細く軽くすることも可能となり、実用の刀としては世界でも珍しい細身の刀となっています。このサンドイッチ構造も含め、非常に高度な技術で刀を作る職人は刀匠とか刀鍛冶と呼ばれ、有る意味、武器を生産するという行為から逸脱しているとさえ思えるほど物作りにこだわる姿勢がありました。このため、あまり量産にはむいておらず、また刀匠の腕で品質にばらつきもありました。しかし、その事が逆にブランドを生み、優れた刀匠の刀は芸術品として現代に残りました。刀を鍛えていく過程で生まれるあの美しい刃紋は、鍛えた刀匠によって異なる文様で、刀の目利きをするときの一つの目安となるそうです。また、刀本体のみならず、「こしらえ」と呼ばれる鞘と握りも漆や金箔が使われた豪奢で華麗なものも多く、芸術品と呼べる物です。「つば」も使った人の家紋やトレードマークなどがあしらわれ、それだけをコレクションする人もいるほど優れた工芸品です。平和な現代となって、刀はまさに美術工芸の塊です。 刃物というものは人の心を引き付ける何かがあるようで、子供のころは年長の子供がナイフを器用に使い、竹を削って竹とんぼなどのおもちゃを作ったりするのをうらやましく思いながら見ていました。今でもスイスのアーミーナイフなどはつい欲しくなってしまいます。日本刀の技術で作った包丁なんていうのが新聞広告に載っていたりすると買ってみようかと思うのですが、手入れや研ぎがうまく出来そうも無いので躊躇しています。
 サムライ、ニンジャはもう世界中で通用する日本の一つのイメージとして定着しています。しかし、日本刀の優れた工業技術と芸術性についても、世界の人が知ってくれるといいなと思います。





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最終更新日  2006年04月18日 18時48分44秒
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