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(生まれたての花びらの色が際立って)名前の響きから、花を選ぶこともある。『ローラアシュレイ』がそのひとつ。これがたとえば『紅蜂草』などという名だったら、印象がずいぶん違ったであろう。同様に、『フェリシテ・エ・ペルペチュ』なども、音楽的響きを持っている。まるで、フランスの貴婦人が砂糖菓子を舌の上で転がしているかのよう。さて、ローラ・アシュレイさんであるが、この子の魅力は、開花時の紫をおびた紅色の花びらと、きりりと締まった葉っぱ。昨年まで西側の通路に地植えしてあったが、ジェネラルGさんの蔭で風通しも日当たりもいまひとつだったせいか、元気がなく色合いも儚げであった。冬に消え入りそうな様相を呈してきたので、いよいよ鉢上げし東側に移動させる。勢いこそまだまだであるが、これまでとは違った可憐な花をのぞかせてくれるようになった。他のバラたちが一斉に散った後も、思い出したようにポツリポツリと咲いている。私は私と、でもいうような清楚な風情。( こちらもある意味「私は私」 いつもマイペースな風たん )
2011.06.02

(ゆったりと大らかに咲くジェネラル・ガーデナーさん)誰にも愛されるであろう上品な香りが、辺りに漂う(雨上がりの姿も瑞々しく)ここ1~2年の「最小限のバラに、最大限の愛情を」作戦に伴いもうひとつ試みていることがある。それは農薬を極力使わないこと。一般的な通説として、病害虫対策には2週間に一度の農薬散布とある。本来の横着な性格から、これがどうも守れない。マスクとゴーグルに防護服といった完全武装がまず面倒である。いい加減な装備が原因なのか、噴霧後は口の中が苦いような気さえしてくる。周囲にパタパタと新興住宅が建ってしまった今となっては、ご近所さんへの影響も考えねばならない。いっそ、何もせずバラたちの体力に任せっぱなしにしようか、などと都合の良い考えが頭をよぎる。いろいろ検索しているうち、「バラの季節に農薬を噴霧するより、冬に石灰硫黄合剤を塗布する方が効果的」との記事を見つけた。う~む。何やら聞きなれない石灰硫黄合剤。そんな作業、本当に必要なのか。半信半疑である。でもまぁ、モノは試し。騙されたと思って、昨年の冬はじめて防寒着を着込んで試してみることにした。冬まっさかり、1本1本のバラに向き合い、話しかけるように筆で塗り塗りする作業は、なにやら修行めいてさえいる。だけど、そんな自分が嫌いじゃなかったりもする。心の中で呟くもう一人の私。「頑張れ自分!」そして迎える今年のバラの季節である。確かにある一定の効果はあるとみえ、病害虫の被害は例年に比べ、かなり少なかったように思える。害虫をまったく寄せ付けないことは不可能だが、黒点病・うどんこ病にいたっては、開花中はほとんど出現しなかった。具体的に行った害虫対策は、 ・アブラムシが出始めた頃、オルトラン粒錠をパラパラと根元に (2~3回) あとは見つけ次第、筆で拭い取る。 ・ニームと木酢液を噴霧 (それぞれ1回づつ) ・チュウレンジバチの幼虫は、見つけ次第、箸で捕獲と、ざっとこんな程度。初めての試みとしては、まずまずの成功といえよう。「最小限の労力で、最大限の効果」を目指し、来冬は2回の修行をしてみようか。 (完璧すぎる美しさのアンブリッジローズ)― 媚薬のようなミルラの香りを漂わせて ―<そっくりさんクイズ>さて、どちらがバラでしょう? <正解>左:ERみたいな芍薬 右:芍薬みたいなアンブリッジローズさん(こんな雪降る真冬に、がんばったのだ)
2011.06.01

(早朝の香りが素晴らしい)オールドローズが一番好きである。なかでもイギリスの片田舎にさりげなく咲いているようなノアゼット系。風景の一部に溶け込んでいるかのようなその佇まい。たとえばブラッシュ・ノアゼットさん。この花のような女性になりたいのです。見た目の豪華さや美しさだけなら、他に数々あれど。バラの中では、どちらかといえば控えめな方。けれども傍にそっと寄ってみれば、ふわっと漂うその芳香は隠しようもない。ダマスク香でもミルラ香でもなく、はたまたフルーツ香でもなくましてティー系の香でもない。モノの本によれば「スパイシーな香り」との表現もあるが、どうもしっくり来ない。初めてこの子の香りに触れたときはるか遠い昔、草むらに寝転がったとき、どこかでかいだような…不思議と懐かしい想いに駆られた。一瞬にして幼い頃の記憶がふわっと蘇るようで、たちまち魅了された。あえていうなれば『ノスタルジー香』とでも言おうか。久々の風たん登場 (トーストのバターちょうだい、のポーズ)
2011.06.01
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