まったりしましょ♪

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2009年04月24日
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カテゴリ: 小説

『風神秘抄』荻原規子


風神秘抄

坂東武者の家に生まれた十六歳の草十郎は、
腕は立つものの人とまじわることが苦手で、
一人野山で笛を吹くことが多かった。
平安末期、平治の乱に源氏方として加わり、
源氏の御曹司、義平を将として慕ったのもつかの間、
敗走し京から落ち延びる途中で、草十郎は義平の弟、
幼い源頼朝を助けて、一行から脱落する。
そして草十郎が再び京に足を踏み入れた時には、
義平は、獄門に首をさらされていた。
絶望したそのとき、草十郎は、六条河原で
死者の魂鎮めの舞を舞う少女、糸世に目を奪われる。
彼女の舞には、不思議な力があった。
引き寄せられるように、自分も笛を吹き始める草十郎。
舞と笛は初めて出会い、光り輝く花吹雪がそそぎ、
二人は互いに惹かれあう。だが、その場に、
死者の魂を送り生者の運命をも変えうる強大な力が生じたことを、
真に理解したのは糸世だけだった。
ともに生きられる道をさぐる草十郎と糸世。
二人の特異な力に気づき、自分の寿命を延ばすために
利用しようとする時の上皇後白河。
一方草十郎は、自分には笛の力だけでなく、
「鳥の王」と言葉を交わすことができる異能が備わっていることに気づく…。
平安末期を舞台に、特異な芸能の力を持つ
少年と少女の恋を描く、人気作家の最新作。


以上解説




勾玉3部作の続編ではないけれど
話のつながりはあります。



そして歴史上有名な人たちもたくさん出てくる。



主人公は不思議な力を持った笛吹きの少年草十郎。

その草十郎が、人々を虜にする舞を舞う糸世と
運命に翻弄されながら成長していくファンタジー。


「空色勾玉」で登場した鳥彦王がこの作品でも出てくる。

懐かしいというか、うれしかった。


鳥彦王大好きなので。

草十郎と鳥彦王のコンビがよかった。



萩原さんは、脇役キャラがいつもいい。

草十郎と糸世のラブうんぬんより
鳥彦王とのつながりが絶たれる時がつらかった


糸世にあまり魅力を感じなかったから。


他の作品の女性キャラは
どの子たちも魅力的で引きつけられたけれど
糸世は登場回数が少ないのもあって印象が薄く
あまり好きになれなかった。



ラブストーリーだけれど
草十郎と鳥彦王の友情とも違う、
いろんなものを越えた強い絆を感じてほしいです。





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最終更新日  2009年04月24日 20時46分05秒
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