死ぬまでうたたねブログ

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2005.08.03
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カテゴリ: にやり&くすり


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

大学2年か3年の時の話です。

夜も12時近く、そろそろ寝ようかと思っているところに携帯の着信音が。相手を見ると何ヶ月か前に別れた元彼。別れた後もなんとなく連絡を取っていました。ぶっちゃけますと、私の方が思いが残るような別れ方だったわけで。

連絡は取っていたとはいうものの、ほぼメールで。電話がかかってくることは珍しい、しかもこんな遅くに、ハテナ?と思い電話を出ると…

「あ、たまりん??」(バカップルと思われましょうが、名前の一部に「りん」をつけて呼ばれてました。でもバカップルなのではなくって、彼がバカなだけです)

「はい、どうしたの??」

「・・・・」

「もしもし??」



「あのな、見てまった」

「は?なにを??」

「見たんやて」(岐阜県出身)

「だからなにを??」

「霊やて。霊見てまった」

「はあ?」

お化け話には基本的に怖いもの見たさでゴーゴーな私なのですが、ちょっと変人的な要素の強い元彼のこと。半信半疑で話を聞いてみると。

「友達と5,6人で、心霊ツアーやろうってなってな、サンシャインの駐車場に行ったんやて」(岐阜弁が正しくないかも知れませんが、私の記憶が曖昧なためです、すみまっせん)

サンシャインというのは池袋にあるあのサンシャイン60。巣鴨プリズン跡地に建てられたというサンシャインの駐車場は、有名な心霊スポットなんだそうで。

「怖い話しながらな、駐車場ん中入ってったら、いたんやて・・・。見てまった。駐車場、柱いっぱいあるやろ?柱と柱の間をすごいな、早足で、通り過ぎてったわ・・。兵隊さんが・・」

ひゅ~どろどろ。柱と柱の数メートルの間を歩く「兵隊さん」をほんの3,4秒だと思うのですが、見てしまったらしく。全員で見たから見間違いではないし、歩く(?)速度も生身の人間のものではなかったという彼。こちらも聞いていて背筋が寒くなったのですが、動揺する彼がちょっと可笑しくもあり。



「見てすぐ逃げてきてな、さっき解散したんやけど、こえーわ。どうすればいいん?寝られん」

「え~、30分くらいは電話しててもいいけど、もうすぐ私寝るよ。明日朝練だし」

そう、私は学部生の頃は運動部に所属していて、平日は週に3回、朝練をしていたのです。4時半に起き、5時(始発)に家を出て、6時からグランドメイクをして、6時半練習開始。今考えるとなんでそんな早起きができたのか信じられないんですが、そんなことを若い頃はしてました。まだほんの3年前ですが。

「イヤやて。1人で家入れんわ。今からドア開けるから、一緒に聞いとって。中にさっきのおったらどうしよ。開けるで。・・・おらんかった・・」

ドアを開けたら次は部屋の中のドア、トイレのドア、お風呂のふた、ベットのかけ布団。いちいち「さっきの(兵隊さん)がここまでついてきてないかチェック」付き合わされて、ついつい長電話。



「やっぱこえーわ。もうちょっと話とって。なんの話でもいいから。頼むて」

朝練つらいなあと思いつつも、電話切れず。これがいわゆる惚れた弱みですね。

そうこうするうちに、時間は深夜2時をまわり3時をまわり。途中からなんだか彼の口調が妙に優しくなり。

「でも、なんか、こんな電話つきあってくれてありがとな、たまりん、優しいな」

「別にいいよ、もうこの時間になっちゃったらちょっと寝るよりも寝ないでそのまま行った方がラクだし」

「いや、優しいわ、たまりん…」

そしてついに、彼からオドロキの言葉が!

「あのな、もう一度付き合わん?」

しかし、彼の変てこりんな性格に振り回されてさんざん疲労した経験のある私はすぐに「うん」と言うことはできず。

「いや、それは無理だから…」

「なんでやて、今度は平気だから」

「いやだって…」

「なんでだめなん??」

「なんかいろいろダメだったじゃん…」

そんなこんなの押し問答が30分あまり。女を口説くには1に押し2に押し3に押しと波平さんも言ってましたが(サザエさんマニアにしかわからないこと言ってすみません)、たかが30分の押しにぽきっと折れてしまいました、わたし。

「…じゃあ、もう1回だけ、やりなおしてみようか??」

するとどうでしょう、ふいに黙る彼。

「…」

「もしもし??」

「…、やっぱ、無理やて」

「はあ?」

「やり直すの無理やて」

「なんで?今大丈夫って言ったじゃん」

「でも前もいろいろダメやったやん。やっぱ無理やわ」

「ちょ、ちょっと待ちなよ!」

今度は先ほどとは逆の押し問答。朝練に行くぎりぎりの時間まで話していましたが、女と違い、男は押しには屈しないらしく、彼は折れることはありませんでした。


駅へ向かうまだ暗い朝の道で、私は一人新たな人生の教訓を噛みしめていました。

「幽霊よりバカのがコワイ」

ちくしょー青春。

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関係ないんですが写真は愛犬きよじです。笑ってるみたいでかわいい。ちょっとこわいかな??じゃあ、こわいつながりってことで。








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Last updated  2005.08.04 01:11:55 コメント(4) | コメントを書く
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のへぴょん@ 同意! 確かに・・・季節のご挨拶に拘りつつ、 …

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