死ぬまでうたたねブログ

死ぬまでうたたねブログ

2006.09.03
XML
カテゴリ: ご本
八月の路上に捨てる



芥川賞をハードカバーで買うのなんて(文藝春秋で読むのではなくて)、普段本を読まないことを暴露しているようなものだ、と思っていたらうちの母が買ってきた。別にいいけどー。

伊藤たかみさん、奥さんはこないだ直木賞を取った角田光代さん。
私、角田光代さんの書くモノがあんまり好きではなくて、好きではないというかピンとこない程度なのだけれども(すみません)、それから選考委員を務める賞での選評もイマイチ納得できないものが多くて(すみません)、そしてこの方が写真に写る時のあまりにも作家らしくな晴れやかな笑顔も好きになれなくて(すみません、すみません)、結果として旦那さんの伊藤さんが芥川賞取った時も読みもせずに「えぇぇぇ~、それにしても似た感じのルックスの夫婦だな~」と思っていた(ほんとすみません)。

知り合いの方に「結構良かったですよ」と聞いたこともあって読んでみました。

あ~、良いかも。

朝、『陰日向に咲く』を読んだ後だったからかも。
哀愁を書くにしても上手く書いてくれなきゃ、へへんだ、などと高を括っていたからかも知れないが、上手く書かれたらかっくりと切なくなってしまった。

脚本家志望くずれで自販機に缶を補充するアルバイトをしている男性が、妻と離婚するまでのお話。


『八月の路上に捨てる』に収録されているもうひとつの短編『貝からみる風景』も、頼りないライターの夫とちゃんと稼いでいる奥さんの話で、こっちはまだなんとなく可愛らしさが漂う短編なのだけれども、
ふたつの短編を読んで、先に直木賞を受賞して売れっ子になった角田光代さんと著者の生活をなんとな~くダブらせてしまうのは私だけではあるまい。きっと。

物語のようにならずに、史上初の芥川賞直木賞受賞夫婦ということでめでたいですね。

ここ最近の芥川賞の中では一番納得できたものかもしれない。
一応、大学在学中に文藝賞を受賞してから10年ちかいキャリアがある方だそうです、伊藤たかみさん。

上手いんだけど、クセを感じないとこがひっかかりもする。
他の作家さん、例えば角田光代さんの短編集に紛れ込んでいても気が付かないで見逃してしまいそうな、この著者自身の特有の匂い不足というか……。
これから変わるのかもしれませんが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.09.03 19:44:27
コメントを書く
[ご本] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

杉浦たまか

杉浦たまか

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06

Calendar

Favorite Blog

簡単5分間レシピ・家… バターサンドさん
鎌倉日記(極上生活… アトムおじさんさん
じょん・どー PhDを… じょん・どーさん
若泉さな絵の「ティ… 若泉さな絵さん
   元局アナがス… ころりん0924さん

Comments

みんみん@ Re:『傾城買四十八手』(03/13) (後略)の訳もお願い致します。
http://buycialisky.com/@ Re:『タモリ論』(08/04) cialis generika legal kaufencialis viag…
http://viagravipsale.com/@ Re:『タモリ論』(08/04) hilfe mein freund nimmt viagra <a h…
杉浦たまか @ Re:同意!(10/21) のへぴょんさん ぬりかべが出たときは…
のへぴょん@ 同意! 確かに・・・季節のご挨拶に拘りつつ、 …

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: