2006年01月01日
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2005年1月26日


■「楽天的」であることについて
 みなさんのことを「楽天家」とお呼びしてみたいと思います。もちろん楽天証券のお客様だからという意味もありますが、投資をするにあたっては心の奥底で楽天的であることが不可欠だからです。
 技術として投資について語る時には、自分が取ることのできるリスクを最大限の損失額と共に把握しておかなければならないとか、分散投資でリスクを抑えることが大事だとか、リスクの質的な内容について知るべきだとか、リスク、リスク、リスク!と言うわけなのですが、それでも投資を行う、資本に対して資金を投ずる、という行為を行っていくには、「投資しているといいことがあるかも知れない」という楽天的な感覚が心の奥底には必要です。「いいことがある」と思ってこそ、投資について工夫する気が湧いてくるし、様々な不確実性を前にして可能性を求めて頑張る、ということが可能になります。そんなわけで、「楽天的」であることは投資家にとって不可欠な強みなのです。
 楽天証券と共に「楽天主義」で行きましょう!


■私は、楽天証券で何をしたいか
 私、山崎元(やまざきはじめ)は、2005年1月、つまりこの新年から楽天証券にお世話になることになりました。肩書きは「楽天証券経済研究所客員研究員」です。マーケットについても、或いは楽天証券そのもののサービスや取扱商品についても、自由に私個人の意見を言う、という意味で楽天証券から少々距離を置いた所属部署名、及び肩書きとしました。今後、主に楽天証券のホームページやセミナーなどの場を通じてメッセージを発していくことになると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
さて、今回の転職(何と12回目ですが)を決意するにあたっては、楽天証券の今回のポジションが自由度が高くて私が働きたいと思うスタイルに合致しているということの他に、ネット証券である楽天証券に対して個人的に期待するものがありました。
 ご存知のように、ネット証券の登場と相互の競争によって日本の株式の委託売買手数料は、世界一ではないか、というところまで安くなり、しかも株式の取引もかつてと較べて遙かに便利になりました。大袈裟に言えば、社会的インフラの一つとしてネット証券の存在は重要なものになりました。褒めすぎかも知れませんが、これは偉大な進歩です。

 マネー運用に関しては、いわゆる専門家が書いた解説や、中には投資教育と称するものの内容にも、専門的に見て明らかな間違いが多数ありますし、そもそも、内容と書き方が真に投資家の立場に立ったものというよりは、金融商品やサービスの売り手側にとって好都合に情報を提供したものが多くあります。
これらは、雑誌の原稿などを書く時にはネタになるので有り難い面もあるのですが、誰にとっても大切なお金の問題であるだけに、是非正さねばならないし、正しい知識を伝えたい!という欲求が抑えがたく湧いてきます。
 また、投資信託の信託報酬率が、このデフレと冴えない投資環境にもかかわらず、過去十数年の間に著しく上がってきたことに典型的に表れているように、個人が資産運用に関わるサービスを利用しようとした場合のコストが非常に高いことも問題です。保険は投信以上に論外のものが殆どですし、プライベートバンキングといったサービスに属するものでも見えにくい所で大きな手数料を抜き取る仕掛けが張り巡らされています。また、多くの金融機関が標榜する「ワンストップ・ショッピング」なるキーワードの陰には、顧客を囲い込んで他のチャネルの情報に目隠しをした上でガッチリ稼いでやろうという下心が見え透いています。
 かつて、固定且つ高額であった株式の委託売買手数料をネット証券が安くしたように、これらの資産運用サービスの価格は画期的に安くすることが可能なのではないだろうか、と私は考えています。
 ファイナンシャル・プランニング、プライベートバンキング、投資教育といったサービスに属するものと、投資信託のような金融商品そのものの両方について、まずは(1)正しい知識と情報を伝えることと、次に(2)実際に安価で便利なサービスを提供することの二つが、ネットの力と楽天グループの経営資源を使うと実現可能なのではないか、というのが今回何とかして実現したいと思っている私の希望です。
投資に関する正しい、そして真に実用的な知識の提供、相談サービス、投資家が自分で投資を改善できるような仕組みの提供、そしてゆくゆくは良質で安価な運用サービスそのものを提供してみたいと思っています。
 ちなみに運用関連のビジネスの過去を振り返ると、商品やサービスを安価で効率的にする流れと、複雑にあるいは目先を変えて利益率を上げる流れと、二つの流れがあることが分かります。たとえば、インデックス・ファンドのような商品は前者の流れから出てきたものですし、成功報酬のついたヘッジファンドのようなものは、見えにくい形で売り手の利益率を上げており、後者の流れであるといえるでしょう。ビジネスという意味では、どちらも有力な方法で、どちらがいいと言えるものではありませんが、私の思うに、人により会社のあり方によって、好き嫌い或いは得手不得手があるように思います。
 私の場合、好み、そして同時に得意は、明らかに前者だと思いますし、楽天証券も含めてネット産業である楽天グループの方向性も前者でしょう。
ちなみに、私の個人的なビジネス上の信条は「正しく、安く、親切に!」です。これがビジネスマンとして成功するベストの考え方かというと、疑問の余地なしとせずですが、私は、これが一番楽しくて気分が良いので、可能な限りこれで行きたいと思っています。


以上





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最終更新日  2006年02月07日 12時41分19秒
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