ファクターを抽出し、スペシフィック・リターンを計算するためには、マルチファクター・モデルと呼ばれるツールが必要だが、プロのファンドマネジャーやトレーダーには十分普及しているので、現在プロがリターンリバーサル戦略を使う場合は、このスペシフィック・リターンのリターンリバーサルを使うことが多い。「スペシフィック・リターン・リバーサル」と呼ぶことが多いが、何やらプロレスの技の名前を連想させるような大げさなネーミングだ。 なお、このスペシフィック・リターン・リバーサルを説明した論文で代表的なものは1985年にバー・ローゼンバーグ博士その他によって書かれたものだが、この論文の実証研究方法は模範的であり、たぶん同種のもののベストだと思う(大学院の学生には読むように勧めている。"Persuasive Evidence of Market Inefficiency" Barr Rosenberg, Kenneth Reid, and Ronald Lanstein。 The Journal of Portfolio Management, 1985年・春号)。ほぼこの論文の通りに運用して成功したファンドもあるし、基本的に同様のテクニックが、証券会社の自己勘定トレーディングやヘッジファンドで使われている。