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2007年1月10日 「ケアをする人」のメンタル・サポート Larghetto-ラルゲット- が オープンしました! 以下のホームページをご覧ください。 http://www.larghetto.jp/
2007.01.10
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このブログに訪問してくださった みなさまへ これまで、ほとんど開店休業状態のこのブログですが 本日をもって正式に、廃止します。 2006年12月上旬には 「ケアをする人」のメンタル・サポート Larghetto(ラルゲット) のホームページが完成する予定です。 開業して、 「ケアの現場」で、一人で悩み、苦しんでいる方の こころのサポートをしていきたいと思っております。 これまで、このブログをご覧いただいた みなさま 本当にありがとうございました。 そして、今後の私の仕事ぶりにも ご注目いただけたら幸いです。 みなさまの お幸せをお祈りいたしています! 2006.11.07 豆子ひさし
2006.11.07
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四天王寺カウンセリング研修講座河合隼雄さんの「心理療法と芸術」というテーマでのお話。 「現代人は本当の祭を知らない」祭=非日常の世界そこで人間は日常の世界で起こるさまざまな悩みや喜びを昇華させ日常の世界に戻っていきます。昔から日本人がそういう祭の体験してきたことがとても重要だということです。(そう言えば、私もおとなになってからすっかりお祭から無縁になっていることに気づきました。今年は枚岡まつりに行って見よう) そして、人はまた、「芸術の中に心の祭を体験する」 文化庁長官である河合さんは仕事上、様々な文化・芸術分野で活躍されている方と交友があるそうです。そういう方々のエピソードの一つとしてドイツで活躍されている藤村みほこさんのお話。ドイツに行った当初はワグナーを歌っても、どうしてもドイツ人にはかなわない。(日本人にドイツ人であるワグナーの想いがわかるか)と言われている様な気がしてすっかり自信をなくしかけていた。しかし、あるとき「ワグナーが本当に言いたいことはワグナー自身だってわからないんじゃないか」だったらドイツ人の真似をしなくても自分が感じたように歌ったらいい、と。そして現在はドイツ人に絶賛される歌手になられたそうです。この話が「人間はみな、心の中にあるX(エックス)をどう生きたらいいんだろう」と悩んでいる という話につながっていきます。エックスという正体不明のなにかそのXを生きるために苦しみ・喜び・怒り・愛する人間。セラピストは、クライアントと対面するとき人間が葛藤する姿としてひとつの芸術の姿を見出すことができると言われていました。 また、治療者の役割を演劇にたとえ舞台に立つのはあくまでもクライエントであり治療者が俳優になって舞台に出ていってしまってはならない。それは感情転移を許してしまったことになる。セラピストとして、やらなければならないことは「 」である。↑河合さんのお話をマインドマップでメモしていたのですが何故か、ここの内容がありません。自分で考えろ、ということでしょうか?それでは、今の私なりの答えは人生という舞台で躓いたり、台詞を忘れたり、間違った台詞を言ってしまったり…そんなクライアントに「少しくらい失敗したって大丈夫。あなたの舞台は、最高の舞台になるよ」と信じて、応援することでしょうか。
2006.06.27
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友人と河合隼雄さんの話をしていたら「第42回四天王寺カウンセリング研修講座」を薦められ6月2日(金)3日(土)に行ってきました。ものすごく良かったです。★講師のラインナップがすごい! 一日目 ・東山 紘久先生(京都大学副学長) 「転移と逆転移~その深さと広がり~ ・杉原 保史先生(京大カウンセリングセンター講師) 「カウンセリングにおける『変わる』と『変える』 ・馬場 禮子先生(山梨英和大学大学院教授) 「家族と個人」 二日目 ・河合 隼雄先生(文化庁長官) 「心理療法と芸術」 ・岸本 寛史先生(富山大学保健管理センター助教授) 「カール・コッホのバウムテスト」 ・成田 善弘先生(桜クリニック) 「境界例とのかかわり」★これで1万円は安い! お一人約90分のお話(残念ながら質疑応答はなし) 2日間で1万円は格安だと思います。 場所が四天王寺内の和光館というところで 舞台には金色のお釈迦様 天井には曼荼羅図 厳か雰囲気の中 じっくり心理学のお話を聞くのいうのが 私には最高のぜいたくでした。 前回の講座をまとめた本(創元者刊 1800円) もついてました。★例年この時期に開催しています。定員500名先着順です。 私は来年も行きます。http://www.shitennoji.or.jp/gyouji2/gyouji4.htm ブログで何回かに分けて感想を書こうと思います。 1回目は 河合隼雄先生の「心理療法と芸術」 個人的には 今の私が「聞くべくして聞いた」というものでした。 しっかりとシンクロしてました。 というのは 退職して、心理療法家勉強中の私は 『芸術に触れて感動するのも必要だ!』と お昼間から 映画、小説、絵画展、演劇などに 時間をたくさん使っていたのです。 当然、心理学や心理療法の学習時間は減り ブログの更新もままならず…。 「芸術に触れるなんてカッコイイこと言っても 単なる趣味じゃん!」 と囁き、惑わすもう一人の自分がいました。 でも、このお話を聞いて そんな迷いはゼ~ンブ消え去りました。 いいんです! いいんです! 河合先生曰く 「人は誰でもX(エックス)をどう生きたらいいんだろう と悩んで生きている」 この言葉の意味を考えながら いっぱい芸術を堪能したらいいんです。 さて、講座の内容ですが…。 時間になったようなので次回お楽しみに!
2006.06.20
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今回は私が最近受けた、ボディカウンセリングについて報告します。矢野惣一さんはセラピストとして開業するにあたって「最低5人のプロのセラピストのセッションを受けてみる」ということを提唱されています。そこで私は今日まで3人のプロの方のセッションを受けてきました。最初はもちろん矢野惣一さん、私の先生です。みなさん、絶対個人セッション受けておかないと損しますよ。http://www.happysam.jp/ (セラピスト養成講座に私の体験談があります)2人目は森くららさん、天性のセラピストです。オーラソーマであたたたかく、やさしく、そして時には力強く私の迷い、私の決断、私の歩む道を読み解いて下さりました。http://www.k3.dion.ne.jp/~clara/(セラピー感想のところに私の感想が載ってます)そして3人目はCPIキャリアプロセス研究所 松下由起子さんです。http://www.cpi-world.com/index.html人生初めてのボディカウンセリングを受けました。初回のセッションなので、まず、カウンセリングを受けようと思った理由などを書きエゴグラムなどTAの手法を使って「性格診断」(このような言葉で表現していいのかどうか、よくわかっていません)をしました。そのあと、由起子先生の登場です。まずは対面のセッションで開業への迷い、育児のことや妻との関係などの話をしました。開業に関しては、由起子先生自身の経過も話してくださりその言葉のひとつひとつが私のこころに残りました。改めて、事業や組織に責任を持つことやセラピストの道を歩むことの重さとやりがいを感じました。育児や妻との関係についてはストレートに「お互い優しいふりをして、ちゃんと話合うのを避けていてはだめ」と言われたのが、こころの振り子をピタッと止めた感じがしました。そしてこの言葉があったからなんと翌日に、妻ととってもいい話し合いができたのでした。(これについては、また後日書きます)いよいよボディマッサージです。全裸でしてもらうので、ちょっとドキドキでした。最初にお風呂に入ります。好きなお花を浮かべてリラ~ックス。男性は温まって出た後(女性は入浴中)に生姜湯を頂き、更に発汗作用が活発になります。ローブを脱ぎ、ベッドにうつ伏せになるとローズマリーのアロマオイルをたっぷり使って全身マッサージしてもらいました。も~っ、ことばにできないくらいの快感でした。由起子先生の暖かい手と指が体の中心から先端に向かいゆっくりと離れていく…。その瞬間が自分を不思議な感覚に導きます。体の中からいらないものがすべて出て行きました。不安や緊張が溶け、安心感に満たされました。「あなたはすごく母親の影響を受けて育っているよ」その言葉と母の人生が頭のなかをめぐり母への感謝の気持ちが溢れ出しました。うつぶせ、仰向きが終わると氷枕で頭を冷やしてもらいゆったりと眠りのなかに入っていきました。まるで、あたたかい深海のなかにゆっくりと沈んでいくように…。目覚めると、スッキリ・明快になってどこか新しい自分の感じがします。本当に貴重な体験でした。自分への最高のプレゼントです。来月の予約も入れちゃいました。
2006.04.21
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解決志向ブリーフセラピー(SFA)ではクライアントの話をある程度聞いたらミラクル・クエスチョンやスケーリング・クエスチョン、例外探しを使いながら問題が解決したときの状態(解決像)を聞いていきます。要するに、「何がゴールなのか」を話し合っていきます。従来の心理療法ではクライアントの訴えを聞いた後いったん過去に戻って生育歴を探ったりします。現在→過去、問題→原因という話をしていくわけです。これに対してSFAでは今の話がだいたい終わったら、過去の話は必要最小限にとどめて現在→未来、問題→解決像という話をしていくわけです。この時に大切なのがゴール設定です。ゴールと解決像の違いを説明した良い喩え話があります。 「夢と目標は違う。夢は大きく目標は小さく。夢はたとえば北極星の ようなもの。…夢を近くにもってくると、逆にまずい。 北極星は遠いところにあるから、ちゃんといつも北を指し示してくれるのである。 それに対して、目標は小さく、すぐそこに見えるもの。到達したことがわかるもの。 たとえば歩いているときの電信柱みたいなもの」つまり、夢=解決像、目標=ゴールというわけです。これは問題解決だけでなく、願望達成にもあてはまります。それでは、良いゴールの条件とは何でしょう。 1.クライアントに選んでもらうこと 2.今のクライアントに無理なく簡単にできること 3.否定形でなく、肯定形で語られていること 4.具体的な行動になっていること 「無理なくできること、努力せずできること」 こんなことをして、本当になんか効果があるの?と思っている方いませんか?「小さな変化は大きな変化を生み出す」何十万枚というドミノの最初の一枚を倒すことであとは自然に倒れていくのです。これまでのことをまとめると問題の解決、願望の達成は 問題が解決したら(願望が達成したら)どうなっているか ↓ 問題が解決したときの様子をビデオで見たら どんな「行動」や「言葉遣い」でわかるか ↓ その具体的な「行動」や「言葉遣い」の中で 今の自分に無理なくできことを始める ↓ (うまく行かない方法や気に入らない方法は止めて うまくいく方法だけを続ける) ↓ 気がつけば問題が解決していた 気がつけば願望が達成していた
2006.04.12
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スケーリング・クエスチョンの質問はこんなものです。T:「最悪の状態を0点、最高の状態を100点とすると、今何点ですか?」C:「そうですね…。30点くらいかな。」(ここで、0点です、という割合は比較的少ない)T:「そうですか、30点ですか。」 「どうやったら、0点から30点にあがったのですか?」あるいは、T:「あと、10点あがったとしたら、今と何が変わっていると思いますか?」と質問します。また、スケールリング・クエスチョンをする前にT:「あのー、今から変なことを聞きますけど…」 あるいはT:「今から特別難しいことを聞きますが…」と前置きすることが有効と書いてある本もあります。クライアントが心の準備をしたり、うまく点数化できなかったり、より良い状態像を言えない場合に「できなかった」と落ち込まなくてもよいからです。スケーリング・クエスチョンの意味は「ミラクルク・エスチョン」や「例外探し」と同様に良いときと悪いときの具体的な差異を見つけることです。そして、以前にクライアントが今より良い状態があったことに気づいたりそうやってうまく対処してきたことをコンプリメント(賞賛)し、勇気づけるのです。私の場合はこんなセッションを体験しました。T:「どうされましたか?」私「時々、夜寝前にストレスであられを食べ過ぎるんです」 「それで翌日から胃の具合が悪くなって…」 「寝る前に食べたらアカンってわかってるんですが…」T:「そうですか。アカンってわかってるのに食べ過ぎるんですか…」 「それでは、最悪の状態を0点、最高の状態を100点とすると 今何点くらいですか?」私「そうですね、30点くらいですね。やっぱりやめておこうと思って 直したり、食べても2個だけのときもあるし…。」T:「そうですか。やっぱりやめておこうと思ってやめらりたりできるんですね」 それはすごいですね。」 「それでは、あと10点あがったとしたら、今と何が変わっていると思いますか?」私「あと、10点ですか…。100点やったら寝る前にあられ食べずに過ごしてるし… そうですね、たぶんあられの無茶食いが2ヶ月に1回くらいになってると思います」T:「2ヶ月1回ですか、それはいいですね。」 「では、その時と今と何が違いますか」私「今はリビングにあられが置いてあって、かみさんが先に寝ていて 一人でリビングで…見る意味もない深夜番組なんか見ながら… あられをバリバリ食べてます。」 「それが…あっそうか、リビングにあられがないんです。 前に、やめとこと思ったのはあられの缶持ち出したとき、かみさんに、やめといたほうがいいよって 言われたからでした。。」 「だから、あられ缶を寝室に置いておいたら、よっぽと悪いとき以外は 寝室まで取りに行かないと思います」T:「あられ缶を寝室に置いておくんですね。それはいいですね。できそうですか?」私「はい、それはできると思います。あられ缶を寝室に持ってくだけですから。」というような具合でした。「あられ缶を寝室に持っていく」という具体的な行動課題が決まりました。こんな簡単なことならやって見ようという気になります。やってみても、何のリスクもないのですから。失敗したらまた次の方法を考えればいいのです。我が家のあられ缶はまた、寝室からリビングに戻っています。でも、以前のような無茶食いはほとんどなくなりました。それは、あられ缶を寝室に置いてから「あ~っ、あられ食べたいなぁ。でも寝室まで取りに行くと かみさんの寝顔見てやっぱやめとこ、と思えたし… 今日はあっかいカフェオレ飲んで我慢しとこ」 というような体験をして、我慢できた体験を覚えているからです。「たまにはええやろ…。特別に許したろ…」と言いながら、ごくたまに食べてしまうこともありますが、私にとっては、すでに「問題」ではなくなっています。初心者にでもすぐてきて、効果があるスケーリング・クエスチョン試してみませんか?次は、ゴールの設定についてまとめます
2006.04.10
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「ある晩、あなたが眠っている間に奇跡が起きてあなたの問題がすべて解決してしまったとします。奇跡が起こったことに、あなたはどんなことで気がつくでしょう?」こんなすごい質問されたことありますか?そして、それを本気でイメージしてみたことありますか?私もそうだったのですが悩んでいる人は自分に有効な質問をしていません。「いやだ。もう、いやだ…。」「大変だ。ほんとに大変だ…。」と同じ言葉を繰り返し、ぐるぐると同じところを回ってしまいます。セラピストはクライアントに聞きます。「それで…、あなたはどうなりたいのですか?」「この問題が解決したら、あなたはどうなっていると思いますか?」これを素敵に表現したのが、最初に書いたミラクル・クエスチョンです。ここで大切なのは問題の解決像(ソリューション・イメージ)をクライアントに聞くときに1.「五感をフルに使って具体的に言ってもらう」2.「(問題が解決する前と後の)差異を明確にしていく」私の場合を例に話しを進めます。私は演習の中で 「週末になると夜更かししてしまい、翌日は昼まで寝てしまう。 せっかくの休日を無駄にして、妻にも苦情を言われる」という相談をしました。セラピスト役の人は、ミラクル・クエスチョンを使い解決像を聞き出してくれました。「そうですね… 朝8時には起きて、荷物を準備し、妻と子ども3人で 車で遊びに出かけていると思う…」春の暖かな日差しとさわやかな風の中公園でバーベキューを楽しんでいるのです。それを想像すると気持ちまでウキウキしてきます。そして、私が決めた行動課題は「休日の楽しい予定を立てる」というものでした。予定があれば、夜更かししそうでもそこそこの時間には寝て、ぎりぎりの時間には起きていたのでした。予定がない時は、意味もなく深夜番組を見たりして、だらだら過ごすことで、仕事から解放された気になっていただけでした。こうして、それで、うまくいったらそれを続けるだけでいいのです。中心哲学のルール2「一度やってうまくいったのなら、再びそれをせよ」です。さて、私の行動課題がうまく行ったかって?それは、妻に聞いて見てください。
2006.04.05
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今日もまず、ミルトン・エリクソンの言葉から大好きなフレーズを引用する。「私たちの役割は、スタートの合図のピストルを鳴らすことだ。自然に走り出すのを見守っているだけでもなく、ゴールテープを切るまで一緒に走っていくわけでもない」解決志向ブリーフセラピーでは、とても小さな変化、つまりその時点でクライアントが容易にできる行動に焦点をあてる。問題が起きる「時間」「場所」「直前の行動」「直後の行動」「周りの人の行動」この中から、どれでもいいからパターンを変えるのである。ワークでは、具体的に次のようなことを経験した。私は職場で、頻繁に、ある部下に怒ってしまうパターンがある。原因は、様々で、私の指示が不十分な時もあれば、部下が勝手に判断した時もある。いづれにせよ、部下が反論しだしたら、パチンとスイッチが入り、声を荒げて怒ってしまうのである。セラピスト役の受講生は、この「失敗のパターン」の「時間」や「場所」などを上手に聞き出してくれた。そして、私と部下の机が横並びの配置であり、いつも私がその人の左側から怒っているというパターンを見つけ出し「これからは、怒り出した、と思ったらその人の右側に回ってみましょう」という行動課題を出してくれた。立ち位置を変えるのだ。さて、早速職場でやってみた。すると、すごい!いつもガ~っと怒ってしまい、またやってしまった!となるのが「あ~怒り出した。そうだ、右側へ回ろう」と、考えて体を動かしている間に、すこし冷静になれるのだ。沸騰せずに済むのだ。「失敗のパターン」を見つけ、それを変える。これは、案外簡単なことなのだ。大切なのは「原因を探す」ことより「解決」の具体的方法を探ることだ。実は、これが、セミナーの最初のワークだったこと以外にもう一つ思い出深い理由がある。それは、一緒に組んだCさんも大阪からわざわざ受講していた人(大阪3人組の話は後日)で、この講座で「運命的出会い」と感じた人だからだ。人生の決断・行動は必ず素晴らしい出会いに繋がる!
2006.02.02
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2005年3月12日東京・飯田橋で矢野惣一さんが主催する「問題解決セラピスト養成講座」が開催された。 これから私がこの講座でどんな「気づき」を得て、セラピストをめざすことになったのかを振り返るわけだが、まず最初に言っておきたいことがある。 それは3月から7月まで月に1度1泊2日のセミナーに参加することを相談したとき、金銭面や育児分担という点に関しても一切反対の言葉をくちにせず、「いいわ~!行ってきたらええやん!」と大賛成してくれた、愛するかみさんへの感謝の言葉だ。いつも本当に温かく応援してくれてありがとう! さて、私はこれまで、催眠とか潜在意識とかの世界に関心をもったことがほとんどなかったので、当然ながら何の知識もなかった。そんな私にとって矢野さんの「催眠と潜在意識の説明」はとても明快だった。その中でも次の言葉が私の心をとらえた。 「…潜在意識に言葉は通じません。頭で考えているときは、言葉で考えているわけです。だから、ほとんどの悩みは解決できないのです。頭で考えて、つまり言葉で考えて解決できないことは、イメージを描くことで潜在意識とコミュニケーションすれば解決できるのです。」 この矢野さんの講座を勧めてくれたのは、前回にも登場した職場の上司Hさんだ。 私は職場での人間関係の構築やリーダーシップという問題に悩み、行き詰まっており、なんとかしようとコーチングとリーダーシップに関する本を2冊買って読んでいた。それをHさんに伝えたときに「本を読むのもいいんやけど…体感することや!豆子さん自身がまず体感せな」と言ってくれたのだ。そして、矢野さんのメルマガの話、講座の話と進んでいったのだ。私は家に帰って、その日のうちにこの講座をチェックし、1週間以内に申し込んでいた。とにかく、その状況から抜け出したかった! さて、講座の話に戻ろう。初日から示唆に富む刺激的なフレーズが盛りだくさんだ。「悩んでいる人は、自分自身に何も質問をしていません。…カウンセリングは悩んでいる本人の代わりに、カウンセラーが質問する場であると言えます。また、セラピストはクライアントに質問するだけでなく、自分自身にも質問します。『この人は、本当はどうなりたいと思っているのだろう?』『この人との出会いを通じて、私は何を学ぼうとしているのだろう?』そのことで、セラピストとクライアントの2つの無意識(スーパーコンピューター)を使えるので、問題が早く解決します」 そして、ミルトン・エリクソンの言葉から「その人が持っていないものを与えることが心理療法ではない。また、その人の歪んでいる部分を矯正することでもない。その人が持っているにもかかわらず、持っていないと思っているものを、どうやってその人自身が使えるようにしていくのか。そこを援助するのが心理療法です」 こうやって書き出していたら、テキストの大部分を書き出してしまいたくなるほど大切な言葉ばかりだ。慌てずに一つずつ振り返っていこう。 最初の演習で「自己暗示文を作ってみよう」というのがあった。(あなたが普段している行動)+(すると、だから)+(得たい結果)と言う順番で書き出すのだ。日常生活の「区切り」に合わせると効果的な暗示文ができあがる。私は次の2つを作ってみた。 ★朝起きて、妻に「おはよう」と声をかける。 すると 体の中にも明るい曲がかかりだす。 ★帰宅して、せっけんで手を洗う。 すると 手の汚れと一緒に職場の嫌のことも流れていく。 これの2つはいまでも続けている。元々「普段している行動」だから無理にやめない限り続けられるのだ。そして、暗示効果はすごい!同じ「おはよう」でも全然違うのだ。同じ手洗いでも全然違うのだ。こんなにも簡単に人の気持ちの持ち方は変わるものなのか。タダで、楽にできる方法で。 次は「解決志向ブリーフセラピー」での演習について書いてみよう。
2006.01.30
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3才半になる息子の目やにが気になりだしたのは、10日程前だった。近くの診療所に行くと先生から「たいしたことはないよ」と言われ、目薬をもらいほっとした。 それからしばらくして、私の目がウサギの目のように真っ赤になってしまった。妻の勧めもあり、金曜日の朝一番、保育所に子どもを送ったその足で眼科に行った。 先生から、流行性角結膜炎の疑いが濃いので、一週間仕事を休みなさいと言われた。息子を診てくれた先生が「大丈夫だと思うけど、万が一、病院に来るのもやめて欲しいと言われる強いウイルスのものもあるから、タオルは別にしてくださいね」という説明が脳裏に蘇った。 なんとか行く方法はないのですか。半分パニックになりながら、私は先生にそう聞いていた。 年度末が近づいて慌ただしく業務をこなしていかなければならない職場状況と施設長という自分の立場から、「一週間休め」という言葉がすぐには飲み込めなかったからだ。「完全なデスクワークならいいですが、人と会う仕事なら、会った人がかわいそうですよ。移るときは簡単に移るから」「この場所も消毒します」こう言われてようやく休むしかないと決めた。 病院を出て、すぐ近くの喫茶店でモーニングを注文し気持ちを落ち着かせた。 今日は実は、午後3時から有休を取って、1~2ヶ月に一度は体を診て頂いている気功のO先生の予約を取っていたり、そのあとは大好きな極楽湯でサウナと水風呂と露天風呂を思い切り楽しんで気分転換をしよう、そしてかみさんが遅くまで仕事をするだろうから、子どももおばあちゃんのところで過ごすし、久しぶりにレンタルDVDで映画でも見ようか…。そんな予定をすべてキャンセルしなければと考えた。そんなことより、仕事をどうしようか。 「幸せの流れ」にのっている今の僕は、こういったとき、決して一人で抱え込まない。 私の人生の決断を快く受け入れてくれた上司であり、メンターと思っているHさんに相談するのだ。彼女は最初は驚いたが、自分の家族が結膜炎になったときの話をしてくれた後、ちゃっちゃと「それじゃ火曜日まで休みにしようか」と予定の変更・調整の打ち合わせをした。そしてお互いの重要事項を話し合って1時間ほどで電話を終えた。スッキリとした気分。 そして気がついた。最初は「これはえらいこっちゃ!」と思ったことが、「一週間休め」とは僕に何を学べと言っているのだろうと変わった。そしてひらめいた。これは4月から退職してどうやって過ごすかのシミュレーションをしてもいいんだよ、ということではないかと。そう思うと、ムクムクと意欲が湧いてきた。目が赤いだけで、体は元気だ。 これが以前教えてもらった「リフレイミング」なんだ、と思った。見方ひとつで状況が180度変わってしまう。ピンチではなく、チャンスに! そしてまた、ひらめいた。このブログで、「セラピスト養成講座」で行ったワークをひとつずつ紹介して行こう。それは僕がどん底の閉塞感を抱え「わらをもすがる想い」で東京の講座に通い、少しずつ癒され、問題の本質が見えて、人生の決断ができた過程を他者に伝えることだ。僕にとっては復習にもなる。 それでは、次回は昨年の3月の話から始めよう!
2006.01.29
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今年は私が知的障害者の通所施設を退職して、セラピストとして生きていく道を歩み出す年です。ブログも刷新して再出発します。昨年3月、私の師匠である矢野惣一さんの「問題解決セラピスト養成講座」に参加して私の人生は大きく変わりました。人生は劇的に変わる!まさにそれを体験しました。退職を決意した私に、それまで全く想像もしていなかった「セラピストして生きる道」が見えてきました。私がセラピストを仕事にしたいと思った理由は1 自分の体験を伝えたい…人生に行き詰まりを感じたり、問題直面してとてつもない深い穴の中に落ちていく気分になったり、自分が大嫌いになったり…そんな人たちに楽しいイメージワーク・心理療法で驚くほど簡単に、劇的に人生が好転することを伝えたい。2 自分の可能性を信じたい…私は実は自分の声にコンプレックスを持っていました。しゃがれた、滑舌の良くない言葉は、人に耳障りではないかと思っていました。それが養成講座で出会った方々から「セラピストに向いている、優しい声」と言われ驚きました。その温かい言葉は私の心にストレートに入ってきて、自分の思い込みを壊してくれました。コンプレックスがチャームポイントに180度変わったのです。43才の年齢で新しいことを始めることも、ネガティブに考えるのではなくて、これまでの全ての経験が私のセラピストしての仕事に役立つはずだと思っています。自分の可能性を信じることで、全ての人の無限の可能性を信じたい。3 愛と平和に満ちた世界を…大好きなジョン・レノンが伝えたメッセージは世界の共通語だと思います。私も自分の生き方の中で、愛と平和を伝えたい。さあ、肩の力を抜いて深呼吸して、今の自分を信じて新しい歩みを始めます。みなさん、よろしくお願いします!
2006.01.27
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