*Anniversary*

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プロフィール

mikaoni

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2006年07月10日
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テーマ: 闘病日記(3888)
4日の火曜日の朝、2階のエリーの部屋から私を呼ぶ声が聞こえた。
「ママ、大変。ちょっと来て」
そのただならぬ声に急いでエリーの部屋に急ぐと、
ベッドのそばにエリーが青白い顔をして立っていた。
エリーのパジャマのズボンは血に染まり、床にはCD2枚分ほどの血だまりができていた。
エリーの話によると、
生理が始まった予感がして、ベッドから起き上がりトイレに行こうとしたら、
いきなり大量の出血をしたとのこと。
エリーの意識もしっかりしていたので、とりあえず、
エリーをトイレに行かせ、着替えをさせ、ベッドで安静にさせた。

この日は夜まで出血は多かったものの、立ち上がらないで横になっていれば、
大丈夫なほどの出血量だった。

5日の水曜日の朝。
ダーリンは本来なら水曜日は休日。しかし繁忙期のためこの日は出勤だったのだがエリーの体調が良くないため、自宅で仕事をする事にして家にいた。
エリーは朝からずっと横になって安静にしていた。

午後3時ごろ、寝ていたエリーを残し、ダーリンと近くのホームセンターに買い物に行った。
家を出て20分くらい経った時、エリーから携帯に電話が入った。
「ママ、助けて。血が止まらないよ」
小さな声でエリーはそう言った。
私とダーリンは急いで家に帰った。

リビングにエリーが倒れていた。
エリーの意識はあったので話を聞くと、

立ってられなくなりソファに横になろうとしたら、意識が遠のいて倒れたらしい。
エリーの話を裏づけるように、トイレからリビングまで殺人現場のように血が続いていた。
T病院の主治医に連絡をとると、
「輸血が必要な状態だと思うのでT病院へ来て下さい。近くの病院では輸血などの対応が
 できないと思います。エリーさんの状態がこちらまで来れないのなら対応を考えますので、
 確認してもう1度連絡して下さい」
と言うことだった。
自宅からT病院までは車で30Kmほど。

いくら高速をとばしても2時間はかかるだろう。
この状態のエリーを2時間も医師に診せないのは・・悩んだが、
エリーの血色が戻ってきたことと、ダーリンが運転して私はエリーを看てやれることと、
T病院で高度な治療を受けたほうがいいこと、
T病院へ行こうと決めて主治医に連絡した。

雨のため部活中止で早めに帰宅したちぃを連れてT病院へ急いだ。
予想通りT病院まで2時間かかったが、エリーは車中で横になっていたのが良かったのか、
自宅では抱きかかえるようにして車に乗せたのに、T病院の救急外来にはしっかり歩いて行けた。

救急外来には主治医が待ってくれていてすぐに診察してくれた。
その時のエリーの容態は、
意識はしっかりしていたが、全身に大小たくさんの打ち身状の紫斑があった。
倒れた時に頭、肩、腕、胸、腰、膝をぶつけたらしい。
頭以外は証拠のように紫斑があるので分かりやすいが、頭の中は目に見えないのでCTを撮ることになったが、脳内で大きな出血はないということでひと安心。
採血の結果は、
血小板1000(基準値は14万~40万)
白血球15800(基準値は4000~9000)
即、緊急入院となった。

エリーは車椅子に乗り、それを主治医が押して入院病棟まで行く。
その間、エリーは血色もよく主治医とも話をしていた。
私たち家族も無事にT病院まで来れたこと、主治医に診てもらったこと、脳内出血もなかったこと、T病院へ連れてきたのは正解だったと思い安心した。

入院病棟のベッドに落ち着き、入院時の主治医のAドクターと外来時の主治医Iドクターから、
今から行う治療の説明を聞いた。
1、血小板の輸血をする→血小板が1000と低すぎる為。
2、赤血球の輸血をする→大量の出血でヘモグロビンの数値が急激に下がってる為。
3、止血剤の点滴をする→とにかく出血を止めないと容態が悪化するため。
その治療に納得し、輸血に関しての同意書に記入した。

エリーが「輸血の前にトイレに行く」と言い、ベッドから起き上がると、
白いシーツとエリーが着ている病院のパジャマが血まみれだった。
エリーはその血の汚れにショックを受け、おねしょをした子どものように看護士とドクターたちに
「ごめんなさい」 と泣きながら何度も言った。
ドクターたちは、
「そんなことは気にすることないよ。病気がそうしているのだからね」
と優しく言い、エリーのメンタル面を気遣って、シーツやパジャマの交換を看護士さんに頼んで、
病室から一時出て行かれた。
看護士さんも、
「大丈夫よ。私は毎日シーツの取替えをしてるからすごく上手なのよ。気にしなくていいのよ」
とエリーを励ますように言い、テキパキとシーツの取替えを始めた。
その時、私はエリーの横に立ち、
「大丈夫大丈夫」 とエリーの髪をなでていたのだが、エリーの出血の多さに内心はビクビクしていた。
エリーはナイト用の33cmもある大きなナプキン2枚を少しずらしてつけていたのに、こんなに下着やシーツまで汚すなんて、女性の方なら分かると思うが普通では考えられないことだ。

泣いていたエリーの顔が一瞬にして真っ白になり、いきなり崩れたように倒れた。
私はとっさにエリーの頭部を支えたので、床で頭を打つことは避けられたが、エリーと私は床に倒れこんだ。
エリーの唇は真っ白で意識がない。
看護士さんの大きな声でドクターたちが病室に駆け込み、私の手からエリーを受け取りベッドに運んだ。
その光景を床からの低い目線で見ていたが、床には気付かなかったがエリーの出血の血だまりができていて、たくさんの白衣の足がそれを踏んで、床には血の足跡がたくさんついた。
私も起こされてすぐそばのベッドのエリーを一瞬見たが、
横向きに寝かされ、パジャマのおしり部分から真っ赤に汚れていて、
唇まで真っ白になって、目は開けていたが焦点があってないような目をしていた。
慌ただしくドクターや看護士が動いていて、
呆然としている私とダーリンに、
「ご家族の方は別室でお待ちください」 と促す看護士にちぃが待つ談話室に連れていかれた。

看護士に呼ばれるまでその間、2時間近く待った。
途中で何度かエリーの病室の近くを覗いたが、看護士の慌ただしい病室の出入りと、顔も知らないドクターが5人ほど病室に入っていく姿、入院患者の数人がエリーの病室を覗いてる姿。
誰よりもエリーのことを心配している私たちが、エリーから1番離れた場所にいた。

2時間後に呼ばれてエリーの病室に入った時は、床の血も拭き取られていた。
エリーは身体に心電図をつけられ、右手中指に呼吸を確認する為の装置をつけられ、
左手には血の色をした赤血球の輸血とオレンジ色がかった黄色の止血剤の点滴をしていた。
主治医の説明を聞くと、
1、血小板と血圧の低下で点滴の針が刺さらず、処置に時間がかかったこと。
そう言われてエリーの身体を見ると、両手の甲や両足の甲、右手も左手にもたくさんの針を刺しただろう痕にガーゼが貼られていたが、たかが針痕なのに血小板が低いせいでどのガーゼにも血が容易に確認できるほどついていた。
2、まずは出血を止める事が先決なので即効性のある止血剤を点滴して、大量出血をして
  しまったので赤血球の輸血をして血液を補っていること。
3、血小板が限りなくゼロに近いので、血小板の輸血を今からすること。
4、身体を動かすと出血状態が悪化するので、ベッドから動かさないようにすること。
動かすも何もそんな元気はエリーにはないように見えた。

ドクターや看護士も病室から一旦出て行き、私とダーリンだけにしてくれた。
エリーの真っ白だった唇も赤みを増していたが、とても弱々しく見えた。
まだ頭がぼんやりするのか、疲れたのか薬のせいかは分からないが話していてもぼーっとしたような感じの受け答えだった。
私は話すのをやめエリーを見守るだけにしてベッドの横に座った。
そして2時間前のエリーのパジャマの汚れが気になり、そっとベッドの中を覗いた。
ベッドの中は2時間前よりひどい状態で汚れていた。
身体を動かせない状態なので仕方のないことに思えたが・・可愛そうだった。
「ママ、下着が気持ち悪いよ」 と弱々しくエリーが言った。
私がエリーにしてあげれる事はそれしかないように思い、ベッドのわきにおいてあったおねしょ用のビニール地のパットと病院の替えパジャマを手に取り行動した。
エリーの汚れたパジャマと下着をぬがせ、新しい生理用の下着に大きなナプキンを2枚重ねてつけ、新しいパジャマに着替えさせ、シーツは無理だがパットを取り替えた。
その間エリーには少しの間、腰を浮かせてもらい、ダーリンには病室の外で見張りをさせて、
悪い事でもしてるかのようにすばやく取り替えた。
確かに主治医の注意を無視しての行動は、悪い事だったかもしれないが、
こんなに血だらけのベッドにいつまでもエリーを寝せておけなかった。

「ママ、ありがとう。もう気持ち悪くないよ」 とエリーは言い、安心したように眠った。
私はエリーを起こさないように静かに汚れたパットやパジャマをまるめ、エリーの持参したITPの常備薬や生理用の下着、大量のナプキンなどを病室に揃え、
エリーの落ち着いた寝顔を確認して病室から出た。

担当の看護士さんに勝手に下着を取り替えたことを詫び、エリーのことを主治医にお願いして、
ちぃが待ってる談話室に行った。
ちぃは机に伏せて寝ていたが、その机の上にはちぃの願いが書かれた短冊がおいてあり(もうすぐ七夕なので院内には笹の木と短冊用紙が設置されていた)ちぃの不安な気持ちが伝わってきた。
ちぃ・・それは私たちもみんな同じ気持ちだよ。

お姉ちゃんの病気が1日も早く治りますように。
 そして昔の元気なお姉ちゃんにしてください。


※エリーの緊急入院についてはみなさんに心配していただき大変嬉しく思っています。
それと同時にエリーと同じ病気を患っている方や、ご家族のみなさんにはITPの恐さや不安材料を増やしてしまったことに責任を感じています。申し訳ありませんでした。
エリーがこんな状態になってしまったのには、エリーの根拠のない期待と私たち家族の間違った選択が引き起こしたとも思われます。
その原因については次回なるべく早く更新したいと思います。





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最終更新日  2006年07月14日 13時49分29秒
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