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2005.12.14
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カテゴリ: 株式投資
大山鳴動して鼠一匹


 むかしむかし、柳沼重剛館長が、筑波大学附属図書館報『つくばね』の巻頭言として、「大山鳴動してねずみ一匹 : 図書館での遊びかたの一例」という記事をご執筆になりました(『つくばね』14(4), p.1-3 (1989.3))。
 これは、のちに増補改訂され、柳沼重剛『語学者の散歩道』研究社, 1991 [804-Y16], p.70-79に、「大山鳴動してねずみ一匹」として収録されています。
 出典は、ホラーティウスの『詩論』です:
’Α ριστοτεληs. Περι ποιητικηs . Horatius. Ars poetica. アリストテレース, ホラーティウス (松本仁助, 岡道男訳)『詩学, 詩論』1997(岩波文庫, 青 604-9), p.268[訳注]:
「 この有名な句は、ギリシアの諺「山が産気づいた。そして鼠一匹を生み落とした」にもとづく。この諺はパエドルス(Gaius Julius Phaedrus, ca. 15 B.C.-ca. A.D. 50)の『アエソープス(イソップ)風寓話』四・二四にも取りあげられ、短い寓話として語られている。
 もともとイソップの寓話として伝えられた話の一つであり、これにもとづいてホラーティウスがこの句を書いたことも考えられる。
... 。なおわが国でよく知られている「大山鳴動して鼠一匹」という句は、一六世紀にキリスト教の伝来とともにわが国に伝えられたイソップの寓話(またはこれに類似した話)にもとづくものと推定される(中国古典に由来する諺ではない)。」


「 Mons parturibat, gemitus immanes ciens,
eratque in terris maxima expectatio.
at ille murem peperit. Hoc scriptum est tibi,
qui, magna cum minaris, extricas nihil. 」

cf. 大山鳴動して鼠一匹(ねこまたや)



機械仕掛けの神 Deus ex machina
’Α ριστοτεληs. Περι ποιητικηs . Horatius. Ars poetica. アリストテレース, ホラーティウス (松本仁助, 岡道男訳)『詩学, 詩論』1997 (岩波文庫, 青 604-9), p.179-180[訳注]:
「 「機械仕掛け」はメーカネー(mechane)の訳。テオス・アポ・メーカネース(theos apo mechanes)、すなわち「機械仕掛けの神」ともいわれる(一般にはラテン語でデウス・エクス・マーキナー deus ex machina と呼ばれる)。メーカネーは神(または神に擬せられた人物)に扮した俳優を舞台の上方に出現させる一種のクレーン(起重機)のような装置であったと考えられるが、詳しい仕組みは分からない。しばしば劇の終わりで神が登場して筋の「行き詰まり」を強引な仕方で解決するところから、このような筋の解決そのものが「機械仕掛けの神」または「機械仕掛け」(による解決)と呼ばれた。三大悲劇詩人のなかでも、とくにエウリーピデースはこの「機械仕掛け」を好んで用いた。」


Last updated: 2004/10/11 [林哲也]






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最終更新日  2005.12.14 10:12:53


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