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2006.03.22
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【第34回】
便柔らかくしお通じつける大建中湯

手術後の腸閉塞(2)
 おなかの手術後に起こる癒着性腸閉塞(へいそく)は、患者を苦しめるだけではなく、医師をも悩ませてきた。以前から、大建中湯(だいけんちゅうとう)が効くとは言われてきたが、どの程度の効果があるのだろうか。横浜市大医学部付属市民総合医療センターの杉山貢院長らがあらためてその効果を調べている。



 すると、「患者さんの8割以上は2日以内にガスが出て、吐き気や腹痛も早く良くなった」そうだ。腸閉塞は、腸が詰まる病気なので「ガスが出ればしめたもの」と杉山院長。おならは腸が通り出した証拠なのである。「鼻から腸に通した管でパンパンになった腸の圧力を減らすだけでも、6~7割はガスが出ます。しかし、大建中湯を併用すると、その効果が2割ぐらい高まることが分かったのです」。

 5日の間に7割近い患者さんにお通じがついた。最初は下痢便だが「これは、大建中湯が便を軟らかくして出しやすくしたため」だそうだ。全体でみると、8割以上の人に効果ありという判定だった。

 「漢方薬は慢性的な病気に使われることが多いのですが、今回、大建中湯は腸閉塞という救急の症状にも効果があることが分かりました」と杉山院長。大建中湯で腸の癒着がとれるわけではないが、腸が通れば腸閉塞は緩解(かんかい)する。何度も繰り返す場合は、おかしいと思ったら、食事をやめて大建中湯をのむ。それによって腸からの吸収を促進し、腸閉塞を未然に防ぐことも可能だそうだ。


【ジャーナリスト 祢津加奈子】

臨床試験
 大建中湯は1日15グラムを3回に分けて投与された。効果があった人は、その後も大建中湯の服用を続けた。だいたい6カ月を目安に服用するそうだ。





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最終更新日  2006.03.25 22:19:14


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