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2009.02.15
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カテゴリ: 株式投資


2009年02月12日 2:03 pm

米金融システムの闇
投稿者 田巻一彦
株式市場, 金融危機, ガイトナー, クルーグマン, 不良債権, 金融安定化策

ガイトナー米財務長官が10日に新しい金融安定化のための対応策を発表したが、米株式市場は失望感をあらわにして大幅下落となった。11日の市場は小康状態を保ったものの、オバマ政権の打ち出す金融システム対策への視線は、これまでに比べ厳しさを増す可能性が高まってきた。

マーケットが失望した点は、いくつかあるようだが、官民共同で資金を拠出して設立し、不良債権などを買い取るファンドの詳細が明らかにされなかったことが大きく響いているらしい。

10年前の日本の不良債権処理を陣頭指揮した前金融庁長官の五味廣文氏は、12日朝の民放テレビの中で、今回のスキームでは、米金融機関にどのくらいの不良債権があって、どれくらいの損失が生じるか、すぐにははっきりしないために、マーケットに疑心暗鬼が生じた、と指摘していた。

米国の金融システムや金融界の状況に詳しいある国内市場関係者は、米金融機関の保有する不良債権と損失額が膨大で、早期に処理しようとすれば、米の財政力ではカバーできないことを市場から見透かされるリスクがあるため、意図的にゆっくりと処理する作戦に出た可能性が高いと指摘している。



先の市場関係者は、今後発生する米住宅価格の下落で生じる住宅ローンの価値目減り分だけも、5兆ドル程度が不良債権化する可能性があり、その上にオートローン、教育ローン、クレジット・カードの不良債権化まで含めれば、潜在的な不良債権の規模は、相当な規模に膨れると分析している。

バッドバンクを設立し、不良債権を厳格に査定した上で、銀行から不良債権を切り離すと、大幅なロスが確定し、その銀行は資本不足に陥る。米当局は大規模な公的資金が必要になり、米銀には国有化という問題が生じる。この2つの現象を早期に発生させないための対応策と考えると、つじつまが合わないだろうか。

しかし、ゆっくり処理すれば、負担が膨らみ、金融システムと経済自体もなかなか回復できなくなる。それは日本の経験が証明済みだ。米金融システムの闇は、東京で見ているよりもずっと深いと予測しているが、この見方は厳し過ぎるだろうか。


ロイター
http://jp.reuters.com/
http://jp.reuters.com/investing/news





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最終更新日  2009.02.15 18:31:17


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