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2011.08.05
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カテゴリ: 株式投資


から ◎NY外為と ◎米国株

NY外為:円が対ドル大幅安、介入で-株安で終盤下げ渋る

ニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対して一時2008年10月以来の大幅安。政府・日本銀行が景気回復を脅かしかねない円高を阻止するために円売り・ドル買いの介入を実施したことが背景。

 スイス・フランはすべての主要通貨に対して上昇。株式相場の急落を背景に、円は対ドルで下げ渋った。ユーロはドルに対して下落。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、ECBが国債購入を再開したと言明したほか、域内金融市場の緊張緩和に向けて市中銀行にさらに流動性を供給すると明らかにした。主要6通貨に対するドル指数は7週間ぶりの大幅上昇。米国債に買いが入ったためで、米2年債利回りは過去最低となった。

 バンク・オブ・モントリオールの為替取引責任者、フィラス・アスカリ氏(トロント在勤)は、「市場はおびえており、株式を中心に下げている。そのため質への逃避の動きがかなり活発だ」と指摘。「市場は日銀の行動にやや不意打ちを食らった。介入は予想されていたものの、タイミングを読み間違えた」と述べた。

 ニューヨーク時間午後4時5分現在、円はドルに対して前日比2.6%安の1ドル=79円13銭。一時は4.1%安と、下落率は3月18日に実施された前回の介入時の3.93%を上回った。日中取引としては08年10月28日以来の大幅下落となった。

 円はユーロに対して1.2%安の1ユーロ=111円73銭。ユーロはドルに対して1.4%安の1ユーロ=1.4120ドル。

スイス・フランも高い



 スイス・フランは上昇。前日には、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が政策金利である3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の誘導目標を「可能な限りゼロ近く」に引き下げていた。フラン高で景気回復が損なわれるのを防ぐことが目的だった。フランは前日1.9%値下がりした。

 フランはこの日、ユーロに対して1.8%高。対ドルでは0.4%上昇。

 先進10カ国通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、フランは過去1カ月間に12%急伸し、上昇率トップとなっている。円は2.8%高、ドルは0.2%上昇。

 日銀は金融資産買い入れ額をこれまでの「10兆円」から「15兆円」に拡大。固定金利方式の共通担保オペも「30兆円」から「35兆円」に拡大することを決めた。

3度目の介入

 野田佳彦財務相は、今回の介入は単独で実施したことを明らかにした。介入は昨年9月に6年半ぶりに実施して以降今回が3度目。

 トリシェ総裁は、ECBが国債購入を再開したと言明。市中銀行にさらに流動性を供給することも明らかにした。債務危機がイタリアとスペインに拡大し域内経済の回復が妨げられるのを阻止する考えだ。ECBはこの日、政策金利を1.5%で据え置いた。

 ドルはスイス・フランを除くすべての主要通貨に対して上昇。安全とされる米資産に買いが入ったことが背景。米2年債利回りは一時過去最低の0.26%を付けた。

 インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は75.170。一時は1.6%上げて75.192と、6月15日以来の大幅上昇となる場面もあった。

 ただ、5日の米雇用統計発表を控えドルは伸び悩んだ。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、7月の失業率は9%を超える水準にとどまる見通し。

◎米国株:急落、S&P500は09年以来の大幅安-世界的な景気不安



 S&P500種構成銘柄のうち、株価が上昇したのはわずか3銘柄。アルファ・ナチュラル・リソーシズやギャップなど13企業が10%を超える下げとなった。ギャップの7月売上高は予想を下回った。S&P500種を構成する主要10業種全てが大幅に下落。エネルギー、素材、資本財株が特に下げた。日本の円売り介入を受けて、ドル建てで取引される商品の相場が下落。これを背景にシェブロンとアルコアは大幅に下げた。

 S&P500種株価指数は前日比4.8%安の1200.07と8カ月ぶり安値。7月22日からは11%の下落。同期間の下げ幅としては、2009年3月9日に強気相場入りして以来の最悪となった。ダウ工業株30種平均は512.76ドル(4.3%)下げて11383.68ドル。年初来でマイナスに転落した。

 アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、デービッド・ジョイ氏(ボストン在勤)は電話インタビューで、「感情的な動きが大きくなっている。誰もが悪い状況だと意識している」と指摘。「欧州の状況が市場の懸念を高めた。日本の為替介入の影響もある。質への逃避が膨らむだろう」と述べた。

           「ムードは暗い」

 4日の金融市場では世界的に株式相場が下落。一日の下げとしては09年3月以来の最悪となった。世界の株式指標は今年5月に付けた年初来高値の下げが10%を超えた。リセッション(景気後退)に逆戻りするとの懸念が広がる中、調整局面に入った。先進国と新興国の株式指標であるMSCIオールカントリー世界指数は4.1%安の311.60。5月2日の高値から13%下落した。



 米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週とほぼ同水準にとどまり、雇用市場の低迷を示唆している。統計発表後の米株価先物指数は安値で推移した。

 7月の米雇用統計についてブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値では、非農業部門の雇用者数は前月比で8万5000人増。9%超の失業率は下がらない見通し。

        「失望誘えばさらに大幅下落へ」

 UBSのライアン氏は、「5日の雇用統計が極めて重要になる。再び失望される内容となれば、株式相場は現在の水準からさらに大きく下落するだろう」との見通しを示した。

 株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)はこの日、07年2月以来最大となる35%上昇して31.66をつけた。S&P500のこの日の取引レンジは4.8%と、フラッシュクラッシュが起きた10年5月6日以来で最大となった。

 マーケットフィールド・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のマイケル・ショール氏は「フラッシュクラッシュではない」と言明。「単純明快な株と商品の手じまい売りだ」と述べた。

 S&P500種ではエネルギーと素材株が著しく下げた。米2位の石油会社、シェブロンは5.8%安の96.84ドル。米アルミ最大手のアルコアは9.3%下げて12.94ドル。

          上昇した3銘柄

 米衣料品大手のギャップは12%安の16.98ドル。この日の同社の発表によれば、7月の既存店売上高は5%減少し、アナリスト予想の0.6%減より大きく落ち込んだ。

 S&P500種構成銘柄のうち、株価が上昇したのはわずか3銘柄。米モトローラからスピンオフ(分離・独立)した携帯端末メーカー、モトローラ・モビリティ・ホールディングスは3.6%高の23.09ドル。建築資材のバルカン・マテリアルズは1.6%上げて33.54ドル。サンフランシスコに本社を置く公益事業のPG&Eは0.4高の40.65ドルとなっている。

2011/08/05 07:02





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最終更新日  2011.08.05 08:08:34


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