ドイツ軍

ドイツ軍

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2008年04月20日
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だいたい女性に多いのだが、

霊感が強い人が、たまにいる。














てきとうにお馬鹿な話をしたり、

いっしょに飲んだり、

いっしょに遊んだりしていても、

(この人は霊感あるな)と、

俺には、なんとなくわかったりするものだ。
















そんなときにはたいてい俺は、

(ひょっとして、他の人には見えないものが、見えたりする人?)

とたずねると、

だいたい答えはYESだ。









ちなみに俺は、

まったく霊感がない。











しかしあの夜だけは、

自分に霊感がないことを呪った。


















彼女の親友である、R子さんから電話。

(たぶん、死んじゃった。)

(ほんとうに死んだかどうだか、自分の目で確かめないとわからない。)

(でも、お葬式やるって言ってたから、たぶん死んじゃった。)











俺は涙ひとつ出なかったが、

自分の意識が自分の体から抜け出て、

どこか遠くに行って、戻ってこれないような、

そんな感覚だった。











その後、彼女の弟から電話。

(実は、姉が、大変な事になりました。)









知ってるよ。数時間前に聞いたよ。

死んだんでしょ?
























彼女は、変わった人だった。

ほとんど外出せずに家に閉じこもりっきり。

けど、

いつも家の中で綺麗にお化粧して、

爪も綺麗にしてた。












言うなら、かなりの美人だ。

一時期は夜の店で人気ナンバー1だったらしい。

話をすると、薬を常用しているせいか、

ぽわーんとした空気を漂わせてた。

無口だけれど、暗いわけでもない。













後半は、かなりやつれてた。

最後は、実の父親に、

(死んじまえ)

と、言われたらしい。



























そして、彼女は死んだ。

天井から吊るしたロープで。





















もちろん俺には、彼女を生き返らせることは出来ない。

けど、幽霊でもいいから、

もう一度話をしたいと思った。
















真っ暗闇の部屋の中、

俺は、哀れにも、

(お化けでもいいから、出てきてくれ)

と、1時間くらい叫び続けた。














そんなふうに命を捨てる人を、

一人でも、一分でも、

俺のちからで、

思いとどまらせることが出来れば、

俺にも生きてる価値がある。















そしてこれを読んでるあなた、

冗談でも、人に(死ね)と言わないでください。
















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Last updated  2008年04月20日 14時31分03秒
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