町はずれの宿屋「雨やどり」(小説BLOG)

町はずれの宿屋「雨やどり」(小説BLOG)

November 5, 2005
XML
カテゴリ: 小説<breaker>
「おはようございます」
「おはよう~」
ジン、梨々亜は起きるなりすでに起きていた恵美の元へ行く。
「あら、2人ともおはよう」
「その手紙なんですか?」
恵美の前に一通の手紙がある。
「・・・・私達への招待状よ、今朝気づいたら届いてたの」
「招待状?」
恵美は手紙を広げ、読み始める。

ジンが意味ありげに言う。
「始まりの場所・・・・天河神社ですね・・・」
(なるほどな・・・・)
梨々亜が付け加える。
「天河神社といえば、横には大きなクレーターがありましたよね、昔隕石が落ちたとかで、その真ん中に何故か大木が立っている事で有名な観光地・・・」
ジンは笑いながら梨々亜の会話をとめる。
「梨々亜、観光しに行くんじゃないんだから」
「えぇ、おそらくそこでエレメンタルガーディアンが全員いるはずよ・・・ざっと20人ほどかしら」
梨々亜がサーチの能力を使う。
「19人ですね、もう天河神社にいるみたいです」
「あら、梨々亜ちゃん遠くても分かるのね」

(梨々亜ちゃんさらっと言ってるけど、ここまでサーチを使いこなせるのは才能なのかもしれないわね)
「・・・・政府も待ち構えているかもな」
「えぇ、手を組んでるみたいだからそれも想定しないとね」
3人とも手紙の内容から色々考えふけこむ、そこに日比谷と香奈枝がやってきた。
「あれ、恵美さん、梨々亜姉さん、迅さん早いですね~、おはようございます」

「まだ7時なのに・・・どうしたんだ?」
「うん、ちょっとね」
日比谷、香奈枝にさっきの話を説明する。
「それじゃあ、今日正午にホーリーシールド全員とジン君梨々亜ちゃんとで天河神社にって事で決まりね?」
「はい」

正午
ホーリーシールド全員の支度が整う。
「みんな集まったわね」
「ぃぇ、まだ2名着てません」
「誰か・・・・ジン君と梨々亜ちゃんの様子を見に行って・・・」
日比谷が手をあげる。
「俺行くよ」
日比谷が下へ降りていく。香奈枝は行くともいってないのに着いて行く。
二人の元へ行ってみると・・・
「お弁当いる?」
「そうね、帰るときはもう遅いかもしれないし」
「おやつは?」
「300円まで」
「バナナは・・・・・」
「おやつよ!!」
日比谷
「・・・・・」
香奈枝
「・・・・・」
「じゃありんごは?」
「うーん、それはセーフじゃないかしら・・・・」
日比谷と香奈枝が同時に言う。
「観光しに行くんじゃないんだから全部置いてけ!!」

「お待たせしました~」
「2人とも遅いわよ、それじゃあ行きましょうか」
「はいっ」

天河神社に着く。
「それじゃあ神社の中に行きましょうか、気をひきしめてね、みんな」
「恵美さん」
「何?」
「多分クレーターの方にいるよ、梨々亜、どう?」
「うん、クレーターの真ん中の大木に最上級2人、クレーターの中心から1kmのあたりに特殊能力者が2人、クレータの外に普通の能力者が15人」
恵美が首をかしげる。
「どうしてクレーターの方にいると分かったの?」
「勘・・・です、あいつならそうすると思ったので」
勘と言った後に少し間があった。
クレーターの手前、エレメンタルガーディアンの部隊と思われる戦闘員全員が待ち構えていたように攻めてくる。
「やはり来たわね・・・・」
日比谷がジンの肩をポンっと叩く。
「ジン、他のやつらは俺達に任せてさ」
香奈枝も続く
「ジンさんと梨々亜姉さんは敵の大将ズバッと倒しに行っちゃってください」
ジンはしばらく考える。
「・・・・ありがとう。梨々亜、目の前のやつだけ倒すよ、他は強行突破!!」
「はい、ホーリーシールドのみなさん、残りの敵はおまかせします」
恵美が走り出す二人に声をかける。
「二人とも、絶対帰ってきてね」
ジンと梨々亜は同時にふりむき同時に答える。
「はいっ、必ず」

天河神社から双眼鏡で戦闘を見るスーツ姿の男がいる。
「戎道 実様、戎道 迅と相模 梨々亜が戦闘を開始したようです。」
「ふむ、何か進展があったら報告しろ、あいつらが失敗したら・・・・分かってるな」
「はい、承知してます」

迅と梨々亜は突っ込む、しかし途中攻撃を仕掛けてくる戦闘員はいなかった。
「俺達の相手はあくまで向こうって事か・・・・」
「ジン、その前に二人いるみたいよ、特殊だから気をつけてね」
「了解!」
2人は後ろを振り返る、ホーリーシールド全員が戦っている。
「みんな・・・・大丈夫だよね」
「あぁ、みんな強いから大丈夫だよ」
目の前に二人、能力者が現れる。
「止まりなさい、私が相手よ」
よく見ると、二人は少し似ている。梨々亜は思わず尋ねてしまった。
「姉弟?」
「そうよ、それがどうしたの?私は杏奈と弟の陸、あなた達にうらみはないけどここで死んでもらうわ」
杏奈は能力者にしては珍しく銃などを持っていた。しかし、それ以上にきになるのは、陸の様子がどことなくおかしかった。
「陸とかいう子の方はどうしたんだ?さっきからしゃべらないけど」
「あんたが死ねば元に戻してもらえるのよ!!」
杏奈の方がジンへ突っ込んでくる、続いて陸も梨々亜に向かって走った。
「グラビティエリア!!」
「ウィンドプロテクター!!」
ジンも梨々亜もレベル4を使い二人の動きを止める。
「こんな・・・・もの・・・unchain!」
二人は押さえつけた重力から自力で抜け出す。
「俺のグラビティエリアが能力を使わず破られた・・・」
「私のウィンドプロテクターも・・・」
二人はは押さえつけていた力を自分の体に戻す。
「いい判断ね、押さえつけるのが無理なら自分のスピードを上げる作戦ね、でも・・・」
敵の動きは普通の人間の出せるスピードじゃなかった、しかし二人が能力を使っている気配はない。
「梨々亜、気をつけろ、こいつら何かおかしい」
「えぇ、分かってる。でも何で・・・・」
ジンに上段回し蹴りが来る、ジンはそれを避け、ジンは足払いをかけた。
足払いに気づいた杏奈はもう片方の足で飛び上がり回転の勢いで蹴りを喰らわす、しかしジンは手に重をまといその蹴りを受け止め相殺させた。
「かかった、フォースアウト!」
ジンのまとっていた重力が消えていった。続いて反対の足で腹部を蹴られジンは後ろに飛ばされる。
「ジン!!」
梨々亜が異変に気づき心配する。その一瞬に陸が梨々亜の顔めがけて拳をくりだす。
「ドレイン」
拳は頬をかすめていった。
梨々亜をまとっていた風も消えた。
ジンはその能力を何となく理解した。
「封の能力者と吸の能力者ってところかな?」
「えぇ、一度触れる度に私は能力を一つ封じる事ができるの。鉄と重力を封じさせてもらったわ。取替えしたければ私を殺すことね。」
「ほんとだ。」
ジンは鉄を出す事が出来ない。
梨々亜も理解する。
「触れたら能力を取られる・・・・みたいね」
ジンと梨々亜は間合いをとる。
「なら・・・・」
「レベル3ボルティックレーザー」
ジンは2人に向かって雷を放電する。
二人とも避けるが陸の方は避けきれなかった。陸の動きが止まる。
「陸!!このっ!!」
ジンに銃を向け杏奈が打つ。
「アースグレイブ」
梨々亜のおかげでジンの手前で弾は届かずに落ちる。
するとその時杏奈が膝をつく、動きが止まった。
「うっ・・・くそ、やっぱり騙したのかあいつめ・・・」
「様子がおかしい・・・・さっきから気になってたんだが能力を使わずにそのスピードは一体・・・」
杏奈は話し始める。
「unchain・・・・ルディア政府が開発した薬の名前よ、対能力者用に作られた薬。詳しい事は分からないけど、感情の高ぶりに合わせて身体能力が上がるみたい。これであんた達を倒せば政府から解放されて陸の洗脳も解けたのに・・・」
ジンは歯をきしませる。
「親父・・・・今度は人体実験かよ、人の体を一体なんだと思ってるんだ!!」
梨々亜は杏奈の体が痙攣しているのに気づいた。
「副作用があるみたいね・・・ただ身体能力を上げるだけじゃないみたい・・・」
杏奈は自分を自嘲する。
「まんまと利用されたわけね・・・私、バカみたい」
その時電撃の痺れがとれた陸が梨々亜に向かう。
不意打ちで梨々亜はさっき奪われた風の能力もついた中断蹴りを喰らってしまう、とっさに重力で受け身はとったが梨々亜はだいぶ喰らってしまった。
「うっ・・・」
「梨々亜!!ウィンドプロテクター!」
梨々亜にかかと落としを喰らわせようとする陸をジンが蹴りとばし防いだ。
梨々亜は重の力を奪われていた。
「大丈夫?」
「う、うん・・・・何とか」
陸が起き上がる、足が少し痙攣している、しかしそれを無視し陸はまた高速で走り出す。
「ぐっ、ボルティックフィール・・・」
陸はジンにたどり着く前に倒れた。
「陸!!」
杏奈がガクガクになりながらも陸に近づく。
杏奈に抱えられた陸は呼吸がはげしい。
「陸!!陸!!しっかり!!」
しかし陸は呼吸も止まる。
左わき腹を押さえながら梨々亜が立ち上がり、側による。
「心臓が止まってるけど、今なら間に合う!!杏奈さん、陸君のドレインを封印して!!」
「は、はい、フォースアウト」
ドレインの能力は杏奈によって封印される。
梨々亜陸に手を置く、手が光り梨々亜は能力を取り戻す。
「低い電圧からいくよ、ジンおさえてて」
「なるほど、了解」
梨々亜は手に雷を集中させる。心肺蘇生を始める。
3度目の電圧で陸の心臓は動き呼吸も戻りだす。
「よかった、でも考えたね梨々亜、雷の能力で心配蘇生なんて」
「うん、何となく思いついたの」
杏奈が陸の側による。
「よかった・・・・ほんとに・・・」
「あれ・・・・姉さん」
「陸、気がついたの?洗脳解けたのね!!」
「洗脳、何の話?」
どうやら陸の方は洗脳されていたことすら気づいてないようだ。
「ジン君、そろそろ・・・・」
「あぁ、あの二人をほっとくわけには行かないしね、それにルディア政府もほっとけなくなった。」
杏奈が二人を止める。
「ちょっと待って・・・・うん、これでよし」
杏奈がジンの封印を解除する。重と鉄の能力が戻る。
「ついでに、君達の能力壊しとくね」
「はい・・・あの」
「ん?」
「私はあなた達を殺そうとしたのに何で・・・・」
「杏奈さんが悪いんじゃないですよ、それにルディア政府をあんなにしたのは俺のせいでもあるんです・・・・」
「ジン、でもあれは事故じゃ・・・・」
「事故でも事実だよ・・・・これは俺が止めなくちゃいけない」
ジンはそう言いながら立ち上がる。
二人はクレーターの真ん中に見える大木に向かって走り出した。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 7, 2005 03:09:28 AM
コメント(0) | コメントを書く
[小説<breaker>] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

いつも東へ

いつも東へ

Comments

ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 <small> <a hre…
周護 @ ファイト! 頑張って下され~! 応援してますじゃ~!
周護 @ バトンありがとうですじゃー! バトン返答ありがとうですじゃーw あ…
D-free @ はじめまして。 1話から3話まで拝読させて戴きました。続…
周護 @ 第二部読みましたですじゃw 第二部読みましたですじゃ~w うんうん…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: