いつか全て捨てようと思って暮らしてます

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2010年01月12日
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元々西鉄が経営していたが、赤字が膨らんで、廃園が決まった時、

地元住民から、ものすごい反対運動が起きて、

その働きかけで、自治体買い上げとなった、珍しい施設だ。

そこに、「市民の力」を見たという人もいるが、

そんな、薄っぺらいもんじゃ、ないと思う。

いや、市民でも良いかもだけど。

この言葉って、左翼言論からきた、

全然、歴史も浅い単語だし。

「市民運動」って、イメージ悪いんだよね。

派遣村で、一日1000円の生活費、まとめて渡せやって都にねじ込んで、

言う通りにしたら案の定パチンコ行ったり、酒買われたりして、

その責任一切とらない人たちみたいな。


詳しい経緯を読んでいくと、

到津の森は、万葉集に名前が載っているほどの歴史のある場所で。

そこは、昔からの、鎮守の森だった。

西鉄は、動物園跡地を、宅地造成する予定だった。

太古からの巨木が残る鎮守の森を、そのまま残したい、護りたいという、

それは、住民たちの、魂を護るための戦いだった。

だからこそ、運営にボランティアが積極的に協力し、

支援と寄付と、経営努力で、わずかながらも黒字を出している。


その、奇跡の動物園の園長の岩野と、

北の奇跡、旭山動物園の元園長(現名誉園長)・小菅は、昔からの友人で、

その二人の対談をもとにこの本をまとめているのが、

岩野の実兄、霊長類学者の、島だ。


この本は、島さんの、地の文が、なんといっても素晴らしい。

それぞれの動物園を取り巻く状況をよく理解し、

わかりやすく伝えようとする熱意があり、

読者を感動させる、力と品がある。



旭山動物園の本は、たくさん出ている。
リポーターも、たくさんいる。


しかし、語りには、

二つの動物園が持つ、物語を、

ちゃんと伝え、かつ、人を感動させる語りには、

間違いなく、才能が、必要だ。



この、最高の語り部を得た幸運を、

二人の園長は、感謝するべきだと思う。





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最終更新日  2010年01月15日 21時13分20秒


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