blue_poetryさん

もしも、謎を解く何らかのヒントになっていたら
とても嬉しく思います。
真っ只中・・・うぅぅん、私もかもwwww
(2008.03.19 23:13:03)

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2008.03.19
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カテゴリ: book&poem
Percy bysshe Shelly (パーシー・ビッシュ・シェリー)1792-1822 【英】


PF_1944172~1792-1822-1845-Posters.jpgPortrait_of_Percy_Bysshe_Shelley_by_Curran,_1819.jpg


彼は著書の中で「最高」の意味における「快楽」を次のように述べている。


「悲哀・恐怖・苦悩・絶望さえもが、しばしば最大の善への接近を示す
 選ばれた表現となる。悲劇は苦悩のうちに存在するかすかな快楽を
 ほのめかすことによって【よろこび】を与える。これはまた、ひときわ
 甘美な旋律(メロディー)と分かちがたい憂愁(メランコリー)の源泉ともなる。
『悲哀』の中にある『快楽』は快楽そのものよりいっそう甘美である。
 だからこそ、『悲しみの家にはいるは、宴会(ふるまい)の家にはいるにまさる』
 といわれるのである。」

                             ~詩の擁護より~




音楽における『快楽』もまた同じことが言えるのでしょう。
悲しみ・苦悩から導き出されるわずかな光は通常の喜びから得る光よりも
一層輝きに満ち、妖艶にさえも思える。その光は、永遠の記憶という
細くて長いローソクに小さな灯りを灯すことができるのではないでしょうか。
極端に言えば、悲哀を知らずして悲哀を演じることはできず、
苦悩・絶望を知らずしてそれらを描写できまい。ということなのか。
『快楽』の価値観は人それぞれですが、私はシェリーのこの言葉の中に

もちろん、悲しみの家に自ら望んで足を踏み入れる人間などいないだろうけど・・・
もし、今、悲しいと感じているとしたら、それは、随分ラッキーなことだと
思うことにしよう。私の奏でる悲しみの音色がひとつ足されたものとして。


18世紀末から19世紀初頭の革命と反動、熱狂と冷却の時代に生きたシェリーの
想像力への挑戦と孤独、また、生から死へ、そして再生という自然の有機的な
活動力と生成力を詠う数々の抒情詩は文字が弦であると同時にハーモニーとなり、
読むものの心に光という知的エッセンスを与えてくれるのです。



19歳の時に留学先の大学で詩人シェリーについての論文を書いたのですが、
当時の私にはいまひとつピンとこなかった『何か』が今徐々に理解できつつある
ように思・・・・いやいや、まだまだ未熟者です。また10年後にこの本を開いてみよう。
40代を迎えた私はまた別の『何か』そして、また別の『快楽』を導き出して







最後にお気に入りの詩
シェリーが亡くなる年に書かれた「1822年の詩」からひとつ。


『ランプがくだけると』

          〔一〕  

        ランプがくだけると
      ひかりは消えてしまい――――
        雲が吹き散ると
      虹のかがやきは去り
        リュートがこわれると
      やさしい調べは忘れられ
        口をはなれてしまうと
      愛の言葉は すぐに忘れられる


          〔二〕

        音楽とかがやきが
      ランプやリュートのあとに残らぬように
        こころがなにも言わなければ
      胸のこだまは歌をうたわぬ―――
        廃屋を吹き抜ける風のような
      死んだ水夫の弔鐘をひびかせる
        なげく波のような
      悲しい挽歌のほか 歌を歌わぬ


          〔三〕

        心がひとつにむすばれると
      愛はまず うまくつくられた巣をはなれ
        弱いほうだけが
      かつていだいた想いをしのぶ
        おお 愛よ! この世のすべてのものの
      うつろいやすいことを嘆くものよ
        なぜおまえはこの上なくうつろいやすいものを
      おまえのゆりかご 棲み家 柩とするのか


          〔四〕 

        大空のカラスをあらしが揺り動かすように
      その熱情は おまえをゆすぶる
        冬空の太陽のように
      あかるい理性はおまえをあざける
        おまえの巣の どの垂木も朽ち果て
      鷹の巣のようなおまえの高みの家は
        おまえを嘲笑にさらす
      木の葉がおち つめたい風が吹くときに










何故か頬を伝うこの涙。
少し大人になったってことなのかな~(苦笑)





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Last updated  2008.03.19 23:09:29
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Re:シェリー詩集に読む 『快楽』(03/19)  
blue_poetry  さん
「悲しみ」と「快楽」との関係について、ちょうど今の自分自身がその真っ只中にいるんだな、と思いました。
謎が一つ解けたように感じます。 (2008.03.19 15:52:29)

Re:シェリー詩集に読む 『快楽』(03/19)  
美しい。

>『悲哀』の中にある『快楽』は快楽そのものよりいっそう甘美である。

悲しみの中にはいつも美しさがありますよね。
悲しい歌がいつも美しいように。 (2008.03.19 16:05:53)

Re[1]:シェリー詩集に読む 『快楽』(03/19)  
Una Corda  さん

Re[1]:シェリー詩集に読む 『快楽』(03/19)  
Una Corda  さん
すみれにローズマリーさん

そうなんでよね。
楽しい音楽よりも、
悲しい旋律に心奪われ、魅了されて
しまうのです。
しかしながら演奏するとなるとですね・・・・
イメージだけでは悲しみ、哀愁は表現
できないんですぅぅ・・・。



(2008.03.19 23:20:44)

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