芥川鶯鳴の作品倉庫

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これは、父さんとどこか近づきたい希望が、私の目に自己欺瞞を起こさせるのか?

欺瞞=だましたり、欺いたりする事。

クレオパトラは花の高さに関係なく。
神を思わせるカリスマ性を持っていた。

シーザーとの間の子供は殺されたが、
アントニオとの子供は、捨て置かれた。

クレオパトラは、シーザーの亡き後、
それ以上退屈を紛らわしてくれる、男性の存在しないこの世に絶望した。
アントニオは「阿呆」でなく。
単なる、「馬鹿」だった。

ほ~んと。
女は女だと言うだけで、花として存在価値がある女性が多いが。

この世に退屈させない男の少ない事!
自己欺瞞も簡単に破られてしまう。

龍之介さま。
いつか、お会いできるのを楽しみにしています。

龍之介様の鼻と私の鼻が似ているのは、
「偶然」の神の真意なのか?

われわれの欲求のまま、実相を塗り替える、自己欺瞞の習性からかしら?

これを、修正する理知の力より、

百般の人事を統べる、「偶然」の技としたい。(人間社会の全てを支配する、「偶然の技」)
例えそれが、遍満した、私達の愚昧に拠ったのであろうと・・・。
(広く満ち渡った、私達の愚かで物を知らない事に拠ってであろうと)

******
龍之介と、姫の鼻が似ていることと、文学的才能が、比較の対称でない事はこの際見ないように・・・・。




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