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しかし、高齢化社会になってこの言葉が広く使われるようになると、これが差別言葉であって一般には使いにくいという声が聞かれるようになりました。
似たような言葉として「ボケ」という言葉も使われますが、これはもっと漠然とした状態を指しており、しかも使い方によってはやはり差別言葉になる場合があり適当な言葉ではありません。
そこで2004年に厚生労働省では委員会を設けてこの問題の検討を依頼しました。
しかし「痴呆」という言葉は学術用語ですから、本来専門の学会が審議すべき問題なので、ここでは行政用語として「痴呆」に代わるよい呼び方を審議するということを目的としていたわけです。
その結果、行政用語としては「痴呆」という言葉を使わずに「認知症」という言葉を使うこととしました。
そして新聞・放送などの一般のマスコミでもこの言葉を使用してほしいと要請しました。
しかし「認知症」は、専門の学会とは無関係に厚生労働省の委員会が提唱した言葉にすぎず、学術用語としてはなじまない異質な言葉でもあったために、学会ではしばらくこの言葉を用いませんでした。
ところがマスコミが盛んにこの言葉を使って世間的にも広まったために、これを使わざるをえなくなりました。
「認知症」はこのような経緯で生まれて使われるようになった言葉なので、学術用語として古くから使われ、その定義や診断基準などが確立されてきた「痴呆」という言葉に比べて 曖昧あいまいな点があることは否めません。
しかし「痴呆」の代わりに使われるようになった言葉なので、同義語として考えてよいと思われます。
(Yahoo ヘルスケアーから引用させていただきました。)