2024.10.28
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​ ​★ 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD の比較&Test の巻 ★ ​​


今回はこのレンズ[F072S(Sony用)]のファーストインプレッションを書いてみたいと思います。
まずこのパート1ではレンズの仕様ほか出荷前の試用レビューなどで聞かれた機能的特徴、そして手持ちのSIGMAの105mmマクロとの簡単な室内撮りでの比較と実際に使用する前準備(Lens Utilityによる各種設定)などをご覧いただきます。

​​​ 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD ​​
​
久しぶりの新品購入でテンションも上がりますね、開封直後の擦れや傷などなにひとつないレンズを触るのはちょっと懐かしい緊張感です(笑)。

まずは私の現在も使用している2004年誕生のタムキュー「SP AF90mm F2.8 Di MACRO1:1(272E)」の仕様を見てみましょう...なんとちょうど20年前の製品なんですねえ^^;)。

272E
​ レンズ構成   9群10枚
絞り羽根枚数 9枚
最小絞り   F/32
最短撮影距離 0.29m
フィルター径 55mm
最大径x長さ  71.5 x 97mm
質量     405g ​

最新の「F072」との間に「F004」と「F017」という一眼レフ用の2タイプが存在します。その2タイプが手ぶれ補正を組み込んだ初のモデルたちで今回ミラーレス用の「F072」を開発するにあたってはあえて手ぶれ補正を組み込まず、カメラ本体に任せて「コンパクト」にこだわったというところでしょうか。


さてそれでは次に今回の新タムキューと現在SONYのミラーレスで使える他の有名どころマクロの2本との比較を表にしてみましたので見ていきましょう...

​​​​​<主要3社マクロレンズ仕様比較>​​ ​ ​​

※SONY[FE 90mm F2.8 Macro]・SIGMA[105mm F2.8 DG DN Macro]
項目 Tamron 90mm SONY 90mm SIGMA 105mm
レンズ構成 12群15枚 11群15枚 12群17枚
絞り羽枚数 12枚(円形) 9枚(円形) 9枚(円形)
最小絞り F16 F22 F22
最短撮影距離 0.23m 0.28m 0.295m
フィルター径 67mm 62mm 62mm
手ブレ補正 ✕ ◯ ✕
最大径x長さ(mm) 79.2 x 126.5 79 x 130.5 74 x 136.6
重量 630g 602g 710g
フード 丸型:フィルター用窓付 丸型バヨネット式 丸型バヨネット式

​◯ 重量:​
こうして見るとSONY純正の90mmマクロは手ぶれ補正込みでも一番重量が軽いのですね。
最新のTamronは”コンパクト”を謳っていますが、SONYと比べて4mmそしてSIGMAと比べると10mm 短くなってますがこの僅かな差に「コンパクトの優位性」を勝ち取る努力が詰まっているんでしょうね(笑)。
​◯ シャープネス:​
SONYアルファブログなどでは開放からf/8まで”並外れた”という形容で「SIGMAのシャープな描写」が他を突き放す形で絶賛されています...1年使ってきた私としてはこのへんってあまり刺さってこないんですよねえ^^;)。
やっぱり私にとってはNikonの「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」のようにシャープな中にもしっかりと醸してくる「優しさ・柔らかさ」が重要なエレメントなのかもしれません。
まあこのあたりは抜きん出たボケの柔らかさをはじめタムキューの魅力として長く愛されてきたポイントでもあるので最新モデルにも大いに期待しています^^。
​◯ AF:​
これから使っていくに当たり味わいたいポイントが”爆速AF”ですかね、巷では試用した方たちが口を揃えて「マクロでは革命的」とまで言っていますからねえ...ホントかなあ?。

そして「F072」にはAF/MFの切り替えスイッチが無いんです、SONYなどは私の持つ旧タムキューを真似てかフォーカスリングを前後にスライドさせての切り替え...驚きの真似っ子でした(笑)。
このレンズはその機能を「フォーカスセットボタン」に任せたりフォーカスリングを絞りリングに変えることも可能としています(Tamron Lens Utility使用にて)がそれがどこまで撮影のテンポを崩さぬよう機能してくれるかが見どころかと。

​ 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD
​◯ ポートの疑問点:​
そのフォーカスセットボタンなどをカスタマイズするためにPCやスマホと接続するためのUSB-C Portがご覧のようにカメラを構えると真下ではなく左側面に位置するんです...特に私はSmallRigのストラップでまさに写真の角度で斜め掛けしますのでねえ...大丈夫かなあ^^;)。
これはちょっと雨や埃が心配ですよね、使用時はカメラマン御用達の「パーマセル」で塞ぎましょうかね^^。

事前の情報では以上のように ​爆速AFとSONYのDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)のコンビで<超快適なマクロ撮影>を可能にさせようとしている意図を感じずにはいられませんね​ ...このへんをしかと確認してみたいと思っています^^。

*************************************

<室内撮りテスト:Tamron vs SIGMA>​

​ 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD

それでは室内での軽いテスト撮りをしてから「Lens Utility」にて試した使いやすくなるだろうと思われるようなカスタマイズの様子までをご覧いただきます。

前述したように意外だったのが SONYアルファブログ で見た「105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」のシャープネスにおける開放から[f/8]までの最新のTAMRONを含め競合他社に抜きん出て”Outstanding(卓越した・傑出した)”と評されていたこと。
それを受けてせっかくSIGMAを持っているので今まであまりしていなかったが、F072の本格始動を前にちょっとした室内テストをしてみることにしました。

​◯ セッティング:​
テーブルフォト的ではありますが、PC卓上に”緑電話のミニュチュア”を置き、雑誌の付録で手に入れたUSB電源供給の帯状の電飾を背景のモニターに配置して近接撮影をテストしました。
[ただしTAMRON(90mm)・SIGMA(105mm)という画角の違いがあるので調整はしましたが像の大きさに若干の差異が出てしまう点はご了承ください]

​◯ 絞りごとの画像比較:​

[① F2.8の画像]
​ ​

​ ​

[② F4の画像]
​ ​

​ ​

[③ F5.6の画像]
​ ​

​ ​
​※三脚使用しての撮影ですが背景のLED電球の明るさが調節できないためかなり明るくて電話のミニチュアが暗くなるため、手持ちで真上からLEDライトを当てています。その関係で露出に若干ばらつきが出て電話の明るさに差が出てしまいました点ご了承のうえご覧ください^^;)。​

私がよくレンズなどの作例でお世話になっている​​ PHOTO YODOBASHI ​​ではこのレンズの発売日の更新でさっそく記事にしていましたが、当然のごとく上のような玉ボケの作例も出していました。
ただそこには<F4.5>の写真を出して「 12枚の円形絞りの効果により開放から1段半絞ってもご覧の通り美しい円形を維持しています。 」とあり開放の画像はあえて小さく(拡大リンクを付けた状態で)その下に貼ってありました^^;)。
私の開放の画像でもわかりますが、開放でのただでさえ大きな玉ボケの口径食がはっきり分かる写真を前面に出したくないのであえて”絞っても玉ボケがきれい”と推したかったのは売りたい立場としては当然の事かもしれませんね(笑)。
※実際TAMRONはこのレンズにおいて「1:1から1:4」までマクロ域での開放できれいな円を保持する」とは言っています。

​◯ [F2.8]:​
とはいえその大きな玉ボケの(口径食における)変形の度合いがSIGMAと比べたときとても小さいのがわかります。ただ気のせいか同じ口径食ならSIGMAのほうが自然なレモン型といえなくもないかな...まあ「なるたけ変形せずに頑張ってますよ」というのはわかる気がしますが^^;)。

​◯ [F4]:​
ここでははっきりとTAMRONの優勢さがわかりますよね、SIGMAに見られる変形しだしている玉ボケがTAMRONではしっかりとした円をキープしているのが見て取れます...これかなり頑張ってるのでは、マクロでは強い味方になりそう^^。

​◯ [F5.6]:​
この絞りになると12枚絞りの効果がバッチリ見られますね。
SIGMA(9枚)が中央でさえカクカクし始めているのに比べTAMRONではまだ十分円を維持しているのがはっきりわかります。

​◯ ミニュチュアの描写:​
そして本来の主役の描写について...上部からのLEDライトの手持ちによる照射なのでキッパリとは言えないですが、両レンズのピークとなりそうな[F5.6]の画像を見るにそれぞれの描写の特性が臭ってきます(笑)。
SIGMAのキレの良さをストレートに表現したような質感、そしてTAMRONではそれにそこはかとないまろやか(柔らか)な感触を付加している空気感とでも言えばよいのか...私はやはりTAMRON派ですね^^。

*************************************

​ ​<TAMRON Lens Utilityを使ってみよう> ​​

それでは次に私としては初めての「レンズのカスタマイズ」に挑戦してみたいと思います...

1. まずは”TAMRON Lens Utility”をサイトからダウンロードしてインストールしておきます
2. そしてPCとレンズを(Type A to USB-C)で繋ぎます。

​◯ [PCとレンズを接続]:​
​ TAMRON Lens Utility ​
※ここではTAMRON推奨の純正ケーブルではなく手持ちの汎用のUSB2.0ケーブルを使用しましたが、問題なく動作しましたので、不安をお持ちの方...ご安心ください^^。

3. ”TAMRON Lens Utility”を起動します、3つある接続タイプから自分のものをチョイスして「接続」をクリックします

​◯ [レンズとの接続後]:​
​ TAMRON Lens Utility ​

4. ご覧のようにレンズ型番が表示され(レンズの写真は違いますが)、カスタマイズの項目を選べるようになります。

​◯ [フォーカスセットボタンの設定]:​
​ TAMRON Lens Utility ​

5. まずは「フォーカスセットボタン」のカスタマイズ、私は写真の「フォーカス/絞りリング機能切り替え」をチョイスします(任意です)、かつこのときの設定は「長押し」ではなく「クリック」で

​◯ [フォーカスリングの設定]:​
​ TAMRON Lens Utility ​

6. そしてもう一つの「フォーカスリングの設定」から...
 <回転方向> → 「デフォルト」
 <MFレスポンス> → 「リニア」
 <MF 回転角度> → 一番小さい「450°」
マニュアルフォーカスレンズのヘリコイド感触に近いということで私は「リニア」をそして回転角は360°もあれば十分と思っていたので最低値の「450°」をチョイスしました。

7. カスタマイズが済んだらレンズの「←|取り外し」をクリックしてからアプリを閉じて終了です

​ ​<レンズカスタマイズを終えて> ​​

カスタマイズは至って簡単ですが、問題はその結果ですよね...
「AF/MFスイッチ」がないということではじめはその機能を当てようと思ったのですが、前述したようにこのレンズの「優れたAFとSONYのDMFで快適なマクロ撮影」をまずは体験したくあえてクリックごとにMFフォーカス機能と絞りリング機能をフォーカスリングに充てがう機能を選んでみました。

結果操作ではレンズを構えて自然な形で絞りを変えられて「まあこれで使ってみるか」と言う感触は得ました^^。
ただどうでしょう... ​前評判・レビューなどで見られたフォーカスリングの感触はちょっといい加減かな。これならSIGMA「105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」のリングの方がまだ快適と言えるトルク感です...TAMRONらしくなくクルクル回ってしまうとても軽い感触でしたねえ (T_T)。​

ちなみに他にTAMRONのマクロは90mmのタムキュー[272E]と180mmの[B01]の2本が手元にありますが、その古いレンズたちも一応「AFマクロ」ですが、その2本のMF時の適度なトルク感と比べたら雲泥の差でまさに[F072]の完敗です。
さらに言えば近年のSONY FEレンズでもコスパ最高の「FE 85mm F1.8」のしっとり回る質感にも劣る気がします...この点だけはこの[F072]のとても残念なところです^^;)。

この点はVoigtlanderやZeissなどのMFレンズを扱ったことのある方なら「なんじゃこりゃ?」がまず間違えないところではないでしょうか ...今どきのリニアレスポンスのリングは皆こうなんですかねえ^^;)。

こうなるとますます<優秀なAF + DMF>の撮影スタイルに期待がかかります...。

さていかがでしたでしょうか...この”Part 1”では良い点ばかりではなく「ぜひの改善点」もすでに見えてしまう結果でしたが、室内テスから写りはかなり期待できそうなので次回散歩撮が楽しみとなりました...”Part 2”も乞うご期待です^^。

2024年10月 自宅にて
#α7IV
#90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(F072)





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Last updated  2024.11.03 14:42:43
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