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2018年06月15日
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二宮先生語録巻の2【178】

【一七八】 ( ) ( ほう ) ( ) ( こう ) する ( ところ ) ( すい ) ( とう ) 簿 ( ) ( しょう ) し、 ( げん ) ( りょう ) ( かがみ ) ( ) う。 ( りょう ) ( しょう ) なり、 ( ほう ) (一俵)なり。 ( ) ( べい ) ( ぞく ) ( みん ) ( めい ) (人民の生命)を ( やしな ) う。 ( しか ) れども ( りゅう ) ( さん ) (穀物が散布)ずれば ( すなわ ) ( いたずら ) ( じゃく ) ( ) ( しょく ) ( ) る。 ( ゆえ ) ( これ ) ( あつめ ) ( しょう ) ( ) ( ほう ) ( ) し、 ( もっ ) ( みん ) ( めい ) ( やしな ) う。 ( にっ ) ( ) ( なわ ) ( ない ) ( ほう ) ( また ) ( しか ) り。一二 ( ひろ ) (尋は約一・五メートル)の ( あた ) い、 ( もっ ) ( いえ ) ( おこ ) すに ( ) らず。 ( いわ ) んや ( ぐん ) ( ゆう ) をや。 ( しか ) れども ( これ ) ( あつめ ) れば、 ( すなわ ) ( もっ ) ( くに ) ( おこ ) すに ( ) る。 ( ) ( ) ( ます ) ( もっ ) ( りゅう ) ( まい ) ( はか ) るごとし。 ( すなわ ) ( げん ) ( りょう ) ( なず ) くる ( ) ( えん ) なり。



1『報徳秘稿』三〇二「小田原御領、曽比・竹松二邑、去る子年(天保十一年)より御仕法相願い、当未年(弘化四年)迄にすでに八か年に及び、曽比村の義は従来作益多き村方故か、六千二百四十八両世余の借財皆済し、一同暮し方立ち直り候所、竹松村の義は世話方曽比村に如かず、且つ作益薄き土地故、今に其の功験なし。官見て、世話方不行き届かざる故也として、竹松村仕法向き曽比村より添心致すべき旨を命ず。先生曰く、立ち直りし曽比村、取り直さざる竹松村、共に仕法成就也。然るを成就せずと見るは過ちなり。如何となれば、昼は怠らず本業を励み、夜は沓(くつ)草鞋・縄索(なわない)等の手業を勤め、且つ非常の倹約を尽し、然して収納不足は、是誰が罪ぞや。全く御取箇(とりか)強き故也。然らば御宥免の外仕方なし。是仕法成就にあらずや。然れども、上ここに心づけされば是非なし。因りて当年御年貢不足差支えに付き、恐れ乍ら誰宅を売り払い、弁納仕るべきか、又御宥免下さるべきか相伺い、御下知を得て計らうべし。又来年は組頭の家、其の来年は長百姓誰家と年々かくの如くすべし。必ず四、五年を待たずして御用捨てあらん。是偽りて然するにあらず。誠に直道也。

《訳》私の仕法を施行するときの出納簿を称して現量鏡という。量とはマスでありタワラである。米は民の命を養う。しかしながら米の粒が散ずるならばいたずらに雀や鼠の食となる。だからこれを集めてマスとなしタワラにして民の命を養うのだ。日課縄ない法もまた同じだ。縄の一ひろ、二ひろの値段では家を興すに足りない。ましてや郡村を興すにはなおさら足りない。しかしながらこれを集めるならば、国を興すに足りる。これをマスで米の粒を量るのに譬えて現量と名付けた理由である。





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最終更新日  2018年06月15日 01時21分44秒


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