反帝国主義 DE 神道家




神道家の葦津耕次郎は、
朝鮮併合の張本人明石元二郎と親しかった。耕次郎は明石に言った。

葦津「併合はわが政府の失態だ」
明石「なぜだ」

葦津「孟子にも『これを取りて、燕の民喜べば、取るべし』とある。日韓併合で全道二千万の民が喜ぶのなら差し支えないが、日本の政治家は日本国民を喜ばせる方法さえ知っていない。ましてや韓国二千万の国民はみな悲憤慷慨している。にもかかわらずあえてこれを併合し、わが国の馬鹿政治家に任せたぐらいでは、とても韓国の民を喜ばせ、信頼させることはできない」

明石「理想としては君のいう通りだが、いま日本は過渡期にある。徐々に整理していくほかない」

葦津「本末転倒だ。日本の政治が整わないうちに他国におよぶことは、他国を救うことができないばかりか、自国を滅ぼす」

激論は終夜におよんだ、という。

もちろん朝鮮統治は失敗し、大陸進出、満州建国と拡大して行った末に、敗戦。
「現実無視」の理想論こそ結局は現実になるのですね。

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