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「直せなかったケガを証明しなければならないジレンマ」
医者は患者の病気やケガを治す仕事をしています。
その通りなのですが、患者さんの自覚症状を確認しながら具体的な
検査などで、傷病名を突き止めて患者の自然治癒力を高める~
もしくは手術をして、正常な状態に近づける…ごく当たり前のことです。
しかし、医師も努力して治療したけど、症状が残ってしまった~
これを後遺障害といいます。
勿論、医学的見地で判断することになりますので、具体的なデータなどを
もとに判断することになります。
それを取りまとめて「後遺障害診断書」に書き写し、被害者に渡るのですが、
この「後遺障害診断書」医師が記載するのにいくらかかると思います?
文書料として5250円~10500円です。
調べるのに時間を要する…カルテに記載されている内容を書き写すだけ
ではなく、最終的なチェックを行いますので、直接診断してから総論として、
医師の意見が記載されることになります。
このことからわかるように、ともかく時間と手間がかかるのです
日頃、激務に追われている医師が、5000~10000円程度の診断書に
少なくとも約1時間は取られることになります。
勤務医であれば、病院の取り分もあるので実際にはその3割程度とも
聞いたことがありますが、ともかくその程度であれば、別のことに時間を
費やしたいというのが本音かもしれません。
また、治療が最終段階に達していることで、医学的な興味も薄れている
状態。
となれば、「面倒くさい、手間がかかる、時間がない」と懸念する
医師も
少なくありません。
まして “自分が直せなかった内容”
を記載することに若干抵抗もあります。
したがって、被害者に残存した後遺障害を証明することに真剣になって
くれる医師は非常に少ないのです。
個人開業医であれば、治療を終了することによって、次が無い…と心配
する事もあります。
中でも救急指定病院でしめる事故患者数は意外に多く、経営上仕方なし
に治療期間を長引かせるところもあります。
被害者の症状に真摯に向き合い、具体的な検査を行って症状の裏付けを
行ってくれる医師もいますが、皆さんの周りにいるとは限らないのです。
結局こういった事情も相まって、治療に必要のない障害を証明するだけの
検査や所見、診断書に記載する症状の裏付け等に信憑性のある医学的
所見を示せないことによって結果、適正な障害等級が認定されない事は
これまで多々見てきました。
更なる立証をお願いした場合、金銭的問題や興味を持ってくれる医師を
捜すというリスクをすべて被害者が負うことになります。
被害者はこういった事にも気をつかわなければなりません。
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