歴史には“もっともらしいのに、実は事実ではない”という話がたくさんあります。有名どころから意外なものまで、わかりやすくまとめました。

◆ 歴史の「ありそうだが事実ではない」話

1. 織田信長は“うつけ”ではなかった

「奇行ばかりのバカ殿」というイメージは後世の創作。実際は計算された装束や行動で、周囲を油断させる目的が強かったとされる。

2. かぐや姫の“竹取物語”は特定の実在モデルがいたというのは誤解

モデル説（藤原氏の姫など）は多数あるが、どれも証拠はなく、文学作品としての創作が定説。

3. ナポレオンは“背が低い”は誤解

当時のフランス男性の平均身長とほぼ同じ（約168cm）。イギリスの風刺画が“チビの独裁者”として描いたことが広まった。

4. コロンブスが「地球は丸い」と最初に言ったわけではない

古代ギリシャの時代から、学者層は地球が球体であることを理解していた。コロンブスが新たに主張したわけではない。

5. 聖徳太子は“一度に10人の話を聞いた”わけではない

後世の逸話で、能力を誇張するための説話。実際の人物像は政治的に有能な摂政という評価が中心。

6. 侍は常に“ちょんまげ”だったわけではない

時代によって髪型は変化し、武家の髪型も多様。江戸中期以降のものが「侍＝ちょんまげ」として固定化された。

7. “バイキングはツノつきヘルメット”は創作

19世紀のオペラの衣装が元。実際のバイキングはツノなしの実用的な鉄製ヘルメットを使用。

8. くノ一（女性忍者）は“黒装束で暗躍”は創作

女性諜報員はいたが、黒装束で派手なアクション、という描写は近代文学や映画の演出。

9. モーツァルトは“貧困のまま孤独に死んだ”は誤解

確かに晩年は財政難だったが、極貧ではなく“集団墓地”埋葬も当時の標準的な方法。

10. 坂本龍馬は「日本で最初に新婚旅行をした」わけではない

後に人気作家が広めたエピソードで、記録的には他にも旅をした夫婦はいた。

11. “中世の人は地球が平らだと信じていた”は間違い

学者だけでなく航海者にも地球球体説は広く知られており、“地球平面説の大衆”というイメージは近代の創作。

12. アインシュタインは“数学が苦手”は嘘

幼少期から数学は得意で、十代で既に高度な微積分を習得している。

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