僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

うつ

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 「 うつ 」    

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小林正観さんの本の中からの抜粋です。


「死にたい」と思っている人に、「そんなことでどうするの」「頑張りなさい」というのは逆効果です。


言っている人は励ましているつもりでも、言われたほうは突き放たれただけ。「あなた自身が強くならなければ駄目なのよ」と言っているのと同じです。


私はその落ち込んでいる人にいろいろと用事を頼みました。「死んじゃだめ」などとは言いません。本を借りたり、次に会うときまでにこんな資料を作っておいてくださいといったり・・・。もちろん初対面でも頼むのです。親しくなってから、などと思っていたら間に合わないかもしれない。


男性ならかなり詳しい資料作りを頼みます。鬱病になる人は能力的にはかなり優秀で、過ぎるほどに真面目、しかも「完全主義者」ですから、難しければ難しいほといい。そういうものを中途半端で残したまま死んでしまうことはまずありません。


女性ならセーターを編んでくれ、とか、何か作品を作ってくれとか、どんなに図々しいと思われても、あつかましいと思われても、とにかく用事を頼む。


妻の友人で「死んでしまいたい」という電話を深夜にかけてきた人がいました。妻が「これから行ってくる」と言う。


私が「すぐに行きなさい。ただし、話を聞いて励ましてくるだけでは駄目。私がこれから言うことを頼んできなさい」」というと、「こんなときにそんなことを頼むのはかわいそう。もっといいときに頼めば」と答える。


私は「事情を説明している時間的余裕はない。なんでもいいから私の言うとおりに伝えてきなさい」と妻を説得しました。


その人は、コロッケ作りが上手、と聞いていたので、うちにたまたまあったジャガイモを持たせ、「うちの夫がこれでコロッケを作ってくれと言ってる」と言わしめたのです。 翌日すぐに、我が家にはたくさんのコロッケが届きました。


半年ほどして、そのときのことが話題に出ると、その人は「あのときにはやる気になった。一晩寝ないで徹夜して全部コロッケにした。あの依頼はうれしかった」と言いました。


鬱病の人の心を治すには、一人ではなく何人もの人がその人を必要としてあげること、やってくれた事を心から喜ぶことのようです。


「自分のすることを喜んでくれる人がいる」


「自分がこの世に存在している意味がある」


と思えれば、人は死なないですみます。


もちろん、「死」まで考えていない人でも同じ。「自分が必要とされている」という手ごたえがあれば、どんどん元気になるのです。


自分自身が鬱病だと思う人は、「人に喜んでもらう」ことを次々とやってみることです。ただし、集団で動くことが原則の会や地域のグループなどに(献身的な立場で)参加するのは後回しにしましょう。


鬱病が完治しないうちに「日程の調整をする」「あつまりの設定をする」などの人間関係の調整が入ると、

「Aさんの都合に合わせてこの日の集まりを手配したのに、Aさん自身が来なかった」

などということに出合い、再び人間不信、自己嫌悪になってしまい、エネルギーを使い果たしてしまうことがあるからです。



「 あなたはこの世に存在している意味がある 」





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