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2007.04.12
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あの橋を渡るまでは、兄弟でした。

上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (シネカノン)
初公開年月 2006/07/08
ジャンル ドラマ/サスペンス/ミステリー

【解説】

「蛇イチゴ」で注目を集めた新鋭・西川美和監督が、
オダギリジョーと香川照之という実力派2人を迎えて贈る
上質のミステリー・ドラマ。
ある出来事をきっかけに対照的な兄弟の間に巻き起こる
心理的葛藤が巧みな構成で緊張感いっぱいに描かれてゆく。


東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛(タケル)。
母の葬式にも顔を出さなかった彼は、その一周忌に久々に帰郷し、
そこで父と共にガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する。
猛は頑固な父とは折り合いが悪かったが、温厚な稔が

翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と
3人で近くの渓谷に足をのばす。

ところが、川に架かる細い吊り橋で、智恵子が眼下の渓流へと
落下してしまう。そして、橋の上には呆然とする稔の姿が。
橋の下にいた猛は惨事に気づき、動揺する稔のもとに
駆け寄り落ち着かせる。
兄弟の証言から、最初は不幸な転落事故と思われたが、
数日後、稔が突然“自分が突き落とした”と自供したことから、
事件の真相を巡って裁判へともつれ込む。
猛は弁護士である伯父を立て、稔の無実を晴らそうと努めるが…。

【感想】
(

お友達の評判も良く、観てきたかたの感想も読むと
絶賛が多く、行きたいと思っていましたが、時間の都合が
つかず観に行けなかったのですが、 目黒シネマ
でオダギリジョーの作品の『ゆれる』と『パビリオン山椒魚』
2本立があり、『ゆれる』目あてに行ってきましたスマイル

年配のかたまで幅広い年代のお客さんでした。

2007y04m10d_231415578.jpg

淡々と進んで行くストーリーでしたが、オダギリジョーと
香川照之の白熱した演技で、ぐいぐいひきつけられて
いきました


誠実で温厚だがモテない兄、いつも好き勝手なことを
しているのにモテる弟、父と暮らし炊事洗濯をこなし、
生まれた土地からはなれられない兄、生まれ育った土地から、
東京へ行ってしまった弟、兄はガソリンスタンドで地道に働き
弟は華やかなカメラマン、兄弟だと言うのに、なぜこんなにも
人生は違ってしまったのだろうか・・・

いつもケンカする父と弟の仲をとりもつ、弟を思いやる兄、
兄を慕う弟、 一見仲の良い兄弟が、ひとつの事件をきっかけに
お互いの気持ちを吐露して行くと・・・


面会室で裁判所で今まで見たこともなかった
兄の一面を見ていくうちにあのつり橋のように
ゆれていく弟の心・・・
弟は何を見たのか?真実はどうだったのか?
観ている観客も心がゆれていきます。。。


2007y04m10d_231639343.jpg

以下ネタバレっぽいです(反転して下さいね)

そして、衝撃(私には)とも言えるラストの8ミリ映像
・・・泣かされました号泣
号泣さらに兄に向かって、せいいっぱいおおきな声で
今までアニキと言っていたのに『おにいちゃん!』と
何度も何度もくりかえす弟の姿に涙が止まりませんでした号泣号泣

ラスト一瞬見える兄の笑顔は何を意味するのでしょうか?
すべてを許す笑顔でしょうか?
それとも『おにいちゃん!』と呼ばれた声で反射的に
笑顔になったのでしょうか?
兄弟の絆をとりもどした笑顔だと私は思いたいです。


2007y04m10d_231657937.jpg

香川照之が演技が上手いのはわかっていましたが
(と言っても、彼の演技、初めてじっくり見たのかな(^^;))
オダギリジョーにはやられました

好きなほうではある役者さんですが(ジョニーのファンだし・笑)
こんな演技ができる人だとは思っていませんでした。
うつろな目に表情になって行くところに弟のゆれる心を感じ
父親と話している時に、兄が自分に言ったウソを知って
感情が爆発していく様子、そしてラストのこどもの頃に
帰ったような純粋な表情、良かったです!

脇も父親役に 伊武雅刀、叔父に蟹江敬三、 そのほか ピエール瀧
木村祐一、田山涼成、田口トモロヲ、河原さぶ など個性的な
俳優を配し豪華なキャストでした。
ヒロイン役の 真木よう子 も今までの慎重過ぎる生き方をし、
この生活から抜け出したいと思っている普通の地味な女の子の感じが
出ていて良かったです。
こういう女のこだから、兄は好意を持ってしまったし、
弟はそんな彼女から真剣に愛されては困ると思ったんでしょうね。。。
スタンドで働く茶髪の男の子(子じゃあないか・笑) 新井浩文
意外に重要な役どころでした。

私は弟が一人だけですが、それでも比べられました(私の方が
優秀なんですが・笑)から、同姓の兄弟、姉妹が比べられることが
あるいは自分たちで比べて、考えてしまうことはどうしても
あるんでしょうね。。。
そう言えばうち二人息子も同じ親から生まれ、同じ環境で
育ったのに性格はまったく違います。不思議です。
まさかこういう人生は歩まないと思いますが(笑)

こちらはDVDでも十分に堪能できる作品だと思いますので
良かったらご覧になって下さい

この監督って女性で32歳なんですよ~~びっくり
すごいですよね(^^ゞ

ゆれるパンフ.jpg
<パンフレット¥800クリックで公式サイトへ>
<小冊子と映画のシーン(キャスト)のポスカ12枚の
組み合わせです>

続いて2本目

いつもはひとつの作品しかアップしないのですが、この作品は
ひとつでアップすることもないかと思いまして(笑)
一緒にアップしました

★『パビリオン山椒魚』★

oosannsyou.jpg

本物とか、偽物とか、どっちでもいいの。

上映時間 98分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東京テアトル=スタイルジャム)
初公開年月 2006/09/16
ジャンル コメディ/ドラマ

【解説】

亀虫」や「シャーリー・テンプル・ジャポン・パートII」といった
自主制作の短編、中編作品で注目を集めてきた冨永昌敬監督の
初の長編劇場用映画。自称天才レントゲン技師の主人公が、
伝説のオオサンショウウオの誘拐という事件を発端に奇想天外な物語に
巻き込まれていく。主演は「メゾン・ド・ヒミコ」のオダギリジョー、
共演に「リンダ リンダ リンダ」の香椎由宇。


自称“21世紀の天才レントゲン技師”こと飛鳥芳一はある日、
第二農響会長・香川から奇妙な依頼を受ける。
それは、かつてパリ万博に出品された伝説の動物国宝である
オオサンショウウオの“キンジロー”が本物かどうか
レントゲンで調べてほしいというものだった。
キンジローは二宮家が代々運営する“キンジロー財団”によって
大切に管理されていた。
依頼を引き受けた芳一だったが、そんな彼の前に、
二宮家の美人四姉妹の四女あづきが現れる。

【感想】



実はこの映画興味は全くなかったのですが、せっかく2本立てに
なってるからと観たのですが・・・・

いやあ~~なんと感想言ったらいいのかなあ・・・
まあ、 不思議な映画、変った映画 と言う所でしょうか・・・
ちょっと笑っちゃうシーンもなくはないのですが、 私には
わからない映画でした。

2本立てでなかったら、オダギリジョーじゃあなかったら、
私はまず観ない映画です(笑)

これを映画館で1800円出して観る気はないですが、
まあTVでやってたらヒマだったら観てもいいいかなあ
という感じでした。

でも、はまる人にははまる、わかる人にはわかる映画なのかもしれません。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌いとハッキリわかれる映画だと思います。
私は嫌いとまで行きませんが、さっぱりわからない映画でした (笑)

オオサンショーウオのキンジローはなんかかわいかったです(笑)

と言うことでほとんどストーリー、キャストに触れずすいません(^^ゞ
ここまで書くとかえって観てみたい!と思う方がいるかも?(笑)

2007y04m12d_001340671.jpg
クックで公式サイトへ>





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最終更新日  2007.04.12 00:25:07


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