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2010.09.06
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カテゴリ: 富士山
執杖流しの磨かれた溶岩流を剣ヶ峰に向かってひたすら歩く




 私の今までの経験では9月に入れば山小屋も営業を止めるので登山者は極端に減る。と思っていた。9月の第1週の土曜後深夜に富士宮口五合目に向かった。車の多さと、ヘッドランプを付けて歩き始めた登山者の多さに驚いた。ようやく駐車スペースを見つけて車内泊をしたが、早朝まで車の行き来は絶えなかった。

 今回のルートは「執杖流し」である。磨かれた標高差千メートルの溶岩流が一直線に最高地点の剣ヶ峰まで続くルートである。まず五合目から登山道を少し辿ってブル道経由で御中道に入るのだが、登山道から離れると登山者はもういない。剣ヶ峰までは静かな山が楽しめる。取り得は「静けさ」だけでない。磨かれた溶岩流を靴のフリクションを効かせてペタペタと岩を登るのはこの上なく快適だ。登山道のように埃にまみれることもない。

 最後は山頂の測候所の建物を背面から廻りこんで最高地点の標識に出るのだが、ルート取りを間違えてゴミタメのようなガレを登ってしまった。登山道から最高地点に登ると標識の先に行き止まりの手すりがあるが、その手すりの反対側から最高地点に出た。記念撮影する人たちが列を作っていた。私は列を見ずして最高地点に立ってしまったのだ。列に沿うように下って行き、延々と続く列の長さに驚いた。

 以前、お鉢巡りをして吉田口山頂で休んでいる時だった。一人の男が私に聞いてきた。「剣ヶ峰にはここが一番高いとか、標高が書いてあるとか、日本の最高点と解る看板はありますか」という質問だった。どうやら彼は日本一の場所に立ったという他人に見せる証拠が欲しかったようだ。もし看板がなければ剣ヶ峰に行くのは止めたいと言った。私の「記念撮影するによい大きな標識があります」との答えに彼は最後の疲れたような歩みで剣ヶ峰へ向かった。私は記念撮影する人たちの列を見て、この時の男との会話を思い出した。





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Last updated  2010.09.06 13:53:27 コメント(2) | コメントを書く
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judge47 @ Re[1]:ブナの巨木(丹沢・ヨモギ平)(02/29) 放浪の達人さん、お久しぶりです。 白山…
放浪の達人 @ Re:ブナの巨木(丹沢・ヨモギ平)(02/29) ブナの巨木で思い出しましたが 福井県の白…
judge47 @ Re[1]:三つ峠・四十八滝沢(支流の滝)(02/01) こちらこそ楽しい時間を過ごさせていただ…
山頂のてっぺんで!@ Re:三つ峠・四十八滝沢(支流の滝)(02/01) 先日はお世話になりました。お会いできて…
t_ohne@ Re:美ヶ原・三峰山(04/03) こんにちわ。 良い天気だったんですね。 …

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