DISTANCE -道のり-

DISTANCE -道のり-

2007.10.04
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カテゴリ: 日記(diary)

高校時代の恩師の「だまされたと思って、俺の敷いたレールに乗って来い」と言う言葉が原点だったと言います。

現在、企業スポーツが母体化しているバレーボール界において、希少なプロ選手として3年目を迎えています。
企業の社員としてバレーボール部に所属していれば、その企業によって違いはあれ、勤務は、ある程度免除されてバレーボールに打ち込むことが出来ます。
また、現役を退いてからは、その企業の社員として従事することも可能となります。

日本のスポーツ界は、仮にオリンピックで金メダルと獲ろうとも生活が保証されるものではありません。
企業スポーツは、ある意味、将来生活を保証してくれる保険の様な意味合いもあると思います。

しかし、山本選手は、当時、日本で二人目のプロの道を選びました。

何故、その様な選択をさせたのか・・・


甘えが、自分自身の「夢」の妨げになると捉えたのでしょう。

「1分1秒を勝負のために使いたい。自分のエゴかも知れませんが、
オリンピックと言う夢に向かって走るためにも、言い訳の許されないプロになろうとおもったんです。」

ところが、現実は厳しく、アテネオリンピックの出場を目指す最終予選に挑んだものの、その戦いで破れてしまいました。
その敗戦の責任と膝の故障から引退さえも覚悟した山本選手・・・

しかし、昨年の世界選手権では、大会ベスト8入りの原動力となる大活躍をしました。
そんな折れかけた山本選手の気持ちを立ち直らせたのは、恩師の言葉。

「俺が敷いたレールは、まだ続いているんだぞ。あの時と同じように騙されたと思って、もう少し走ってみろよ」

恩師の自分を信じてくれる想いに応えて山本選手は復活しました。
その後、恩師は、他界されてしまったとのことです。
しかし、いつまでも、山本選手の心を支え続けるのでしょう。

「支え」られることに「甘え」てはならない。




JAL SKYWARD OCTOBER 2007 アスリートインタビュー第29回

山本隆弘(やまもと たかひろ)
バレーボール・パナソニックパンサーズ所属
1978年鳥取県生 身長201cm 日本体育大卒
2003年ワールドカップ・ベストスコアラー、MVP獲得


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Last updated  2007.10.04 12:22:04


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