深銀MIDNIGHT

深銀MIDNIGHT

January 9, 2006
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テーマ: 愛しき人へ(901)
カテゴリ: その他
先週、検査で病院に行ったばあさんがそのまま検査入院になった。

去年の11月で87歳になったばあさんはとても頑丈で喘息以外は大きな病気もなく、歯も全て自分の歯で、頭も冴えてしゃっきりしていただけに、いきなりの話でかなり驚いた。
去年のクリスマスに独りで過ごさせるのはかわいそうだから趣味のドライブに連れ出してあげて、夜はケーキを届けてやったら、「88(米寿)のいい前祝いになった」と言っていたが、どうやら米寿を迎えることなく亡くなりそうだ‥。
病状はかなり悪いらしい。抗癌剤を使っても最高もって半年、多分3ヶ月くらいがいいところという話だった。知ってる人は知ってると思うが、抗癌剤というのは副作用が大きい。初期の癌なら副作用をかなり細かく抑えるようなノウハウが確立されているが、老人のしかも末期の癌なのでそれも期待できないだろう。
家族の葛藤としては、治療をするか、このまま楽しい思い出と良い時間を作って最後は痛みや苦しみを和らげる方向で安らぎをもって逝けるようにしてあげるか、である。
もちろん、孫としてはほんの少しでも長く生きていて欲しい。実の娘である母も同じ気持ちだと思う。しかし、治療をして苦しくダルい時間をいたずらに増やすだけの延命が果たしてばあさん自身が望むのかは大いに疑問だ。
実はウチのじいさん(ばあさんの夫)も全く同じ胃癌から肝臓への転移で亡くなっているし、オレの妹は白血病で亡くなっている。そのため、やっぱり本人への告知はあまりいい影響はないと思うので行わない方向にした。
治る・もしくは多少でも改善する見込みがあれば告知の上で闘病生活を送るのは重要かもしれないが、もうそういう段階ではとっくにないし、なによりも本人は点滴の針による痛みすら嫌がっている。ウチの家系は血管が細いので点滴や採血が他の人より大変なのだ。オレも5回に1回は採血で針を刺し直しされるくらいだ。老人で血管もボロボロなばあさんは尚更だし、抗癌剤を使えば加速度的に血管は傷んで行くはずだ。

立派に生きてきたし、このまま彼女らしい往生をさせてあげるのが、多少家族的に辛い部分があっても、正しい選択なんじゃナイのかな‥。
オレにできることはなるべく時間を割いて会いに行ってやるコトくらい。まあ、一番愛されてる孫だしね。
とにかく、少しでも良い時間をばあさんが過ごせ、安らかに何の不安もなく生涯の最後の時間を「良かった」と思ってくれたらと心から思う。





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Last updated  January 10, 2006 01:52:36 AM
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