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イヤホンを外したんじゃない。外さなくてよくなったんだ。
電車のホームで、アナウンスを聞き逃したことがある。
AirPodsのノイズキャンセリングをオンにしたまま、ポッドキャストを聴いていた。気づいたら、乗るはずだった電車がドアを閉めて発車するところだった。次の電車まで8分。朝の8分は、じわじわと効く。
それから少し、イヤホンへの向き合い方が変わった。
在宅ワークを始める前、毎日電車通勤をしていた頃から、イヤホンは欠かせないものだった。
混んだ車内で、周囲の話し声を遮断したかった。スマホのゲーム音、誰かの通話声、吊り革を引っ張る音。全部シャットアウトして、自分だけの時間を作りたかった。ノイズキャンセリングは、そのための道具だった。
でも、遮断することの代償もあった。
駅のアナウンスが聞こえない。後ろから来る自転車に気づけない。誰かに話しかけられても気づかない。「自分だけの世界」に入ることで、「周囲の世界」から切り離されていた。
それが当たり前だと思っていた。
あるとき、ランニングをしている友人が首の後ろにバンドのようなものを付けているのに気づいた。
「それ、なに?」
骨伝導イヤホン、と言った。耳の穴を塞がずに、頬骨の振動で音が聞こえる仕組みらしい。だから走りながらでも、車の音が聞こえる。周囲の音を遮断しないまま、音楽が聴ける。
「試してみる?」と言われて、装着してみた。
耳が、開いていた。
音楽が聞こえているのに、耳が開いている。友人の声も聞こえる。遠くの車の音も聞こえる。なのに、ちゃんと音楽が頭の中で鳴っている。その不思議な感覚が、しばらく頭から離れなかった。
Shokz OpenRun Pro 2を買ったのは、その週末だった。
価格は約24,000円。少し迷った。でも「試してみたい」という気持ちが、迷いを上回った。
翌週の月曜日、初めて通勤で使った。
アナウンスが聞こえる。 音楽が流れているのに、「〇〇行きの電車が参ります」という声が、自然に耳に入ってくる。
乗り過ごさなかった。
それだけのことなのに、なんだか少し嬉しかった。
骨伝導イヤホンで通勤するようになって、気づいたことがある。
街の音が、久しぶりに聞こえた気がした。
雨の日の傘が地面を叩く音。朝の商店街でシャッターを開ける音。子どもが駆け抜けていく足音。ずっとノイズキャンセリングで遮断していた、何でもない音たちが、音楽と一緒に耳に入ってくる。
うるさいはずなのに、不思議と心地よかった。
「遮断すること」が快適だと思っていた。でも本当は、「世界に参加したまま、自分の音楽も聴ける」方が、ずっと豊かだったのかもしれない。
3ヶ月使って、正直に書く。
音質は、AirPodsの方が上だ。低音の深み、音の分離感、解像度。純粋に「音楽を聴き込む」なら、カナル型イヤホンには勝てない。
OpenRun Pro 2は、DualPitchという骨伝導+空気伝導のデュアルドライバー技術で、骨伝導の弱点だった低音をかなり改善している。正直、想像より全然いい音が出る。でも、音質最優先の人には向いていない。それは正直に言っておきたい。
これは「音楽を極める道具」じゃなくて、**「音楽を聴きながら、世界に参加し続けるための道具」**だ。
今日も通勤で付けていく。
音楽を聴きながら、電車のアナウンスも聞く。後ろから来る自転車の音も聞く。雨の音も聞く。
耳を塞がずに、自分の音楽と一緒に、街を歩く。
それが、思ったより気持ちいい。
Shokz OpenRun Pro 2骨伝導+空気伝導のデュアルドライバー「DualPitch技術」搭載。最大12時間再生・5分急速充電・IP55防水・重さ約29g。「耳を開けたまま音楽を聴く」という体験をしたい人に。
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詳しいスペック・競合比較・後悔ポイントはブログに書きました。