2004年10月10日
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岡崎のすぐ近くの橋の上では 蜂須賀正勝と 秀吉が出会うわけですが。橋というのはまた面白い。いまでこぞ創作とされますが、橋は此世と異界の境をなす場所であり,ここでは妖怪や幽霊が出現するなどさまざまな怪異がおこるほか,あの世(冥界)という見えざる世界が露頭し,未来の出来事を垣間見ることができるところでありまして、外敵や疫病を防ぐ重要な境界地点と考えられ,境の神の祭祀の場であったと考えられます。そんな場所で 霊的な力があると考えられていた針を持っていた 針売りの秀吉が寝ていたというのもまた面白いものですが。これが一寸法師の物語に多少 かぶっているのも また一興です。蜂須賀党は岡崎にいっていなかったというのが通説ですが、蜂須賀党の根拠地のすぐ近くには 桶屋で知られる 福島正則の地元になります。針を扱っていたのは、連尺商人たちですが、連尺商人たちは、かなりの遠距離を商品をたずさえつつ、行商にまわった人たちで、中世になると武装した隊商をくんで 各地をめぐっていたそうです。夜盗ではなく そんな時代の反映なんかもしれません。
松田修氏は、秀吉が放浪していたとされる土地に、水辺への誘いを受けているということを重視し、愛護の若との共通性を超えて、幼い秀吉の放浪が貴種離の系譜上に位置していることを注目し、秀吉(猿)が、川のほとりにたたずんでいる姿に注目しているが、これがあるなら 橋の上で出会うということは 義経と弁慶の話をある程度 踏まえていることにしても問題はないだろうかと思しますが、そこで 石川五右衛門の生まれとされる浜松が 秀吉の放浪する土地にはいっていること、後年の同じ地域の日本左衛門がでてくることにひっかけ 武士だなんだ、松平阿波だなんていっても、昔はおれらと同じだぜという気持ちが 作者をして 小六を夜盗にしたのかなという気がします。当然 作者はあとで 罰をうけたようですが。






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最終更新日  2004年10月10日 21時26分27秒
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