2009年01月03日
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http://www.baa.gr.jp/files/04NL_Archives/ShashiSanpo.html
 今般、ここで取り上げようとするのは、文庫本『英語屋さん』に収録されている「料亭嵯峨」という作品である。戦後の財閥解体で、S本社は第二会社I不動産をつくった。その株の60%を社員及び縁故者で確保し、残りを一般公開することにした。ただし、その全てを4大証券会社が落札するようにしたい。そのような計画を実行するため、GHQ経済科学局のジョンソンに便宜を図ってもらおうとした。ジョンソンは、卑劣にも“日本人女性”を要求してきた。その舞台になったのが向島の料亭嵯峨である。I不動産の総務部次長だった源氏鶏太(本名:田中富雄)は、GHQの要人に“日本人女性を世話する”という厭な仕事に携わった。「料亭嵯峨」のストーリーは、事実に基づくものである。源氏鶏太「私の履歴書」(『私の履歴書 文化人5』1982年、日本経済新聞社)にもGHQ要人に便宜をはかろうとしたが、結果は失敗した旨の記述がある。4大証券会社は全く落札できなかった。別な2社の証券会社がI不動産の株を落札してしまう。I不動産側は落札価格より高値で株を買い戻さなければならない。総務部次長だった田中富雄(源氏鶏太)は、その任に当たり奔走した。さて、「料亭嵯峨」にも「私の履歴書」にも、源氏鶏太が株の買戻しの交渉相手である証券会社名は記されていない。「いったい、どこの会社だろう」というのが、私の疑問であった。最近ようやくその謎が解けた。I不動産の株を落札した2社の証券会社のうちの1社は山種証券であることが判明した。尾崎芳雄『山崎種二 その生涯と事業』(1989年、山種グループ記念出版会)に、以下の記述がある(228ページ)。
 「泉不動産(現住友不動産)のときは全量を山種が落札した。・・すると住友の総務部次長田中某という人があわてて山種証券に駆け込んできた。なんとか譲ってほしいというのだ。住友の御大堀田庄三からも電話で依頼があったので、サヤをもらって譲渡した。このときの田中某とは後の作家源氏鶏太である。」
 以上のように源氏鶏太の「料亭嵯峨」と「私の履歴書」、『山崎種二 その生涯と事業』の三点の文献を併せ読むと“真相”が浮かび上がってくる。ただし、細部は少々異なる。「記憶違い」「ぼやかし」の要素があるからであろう。

http://www.al-chemy.biz/B/soro_24.htm
 話を株式市場へ戻そう。集団売買が次第に盛況をみせるようになった頃、株式の入札がはじまった。
戦後、GHQの方針によって解体された財閥の持株や財産税で物納された株式は一たん凍結されていた。
それが入札形式で放出されたのである。財閥に集中していた株を広く一般の人に
分散するというのが狙いであった。証券民主化運動の一環でもあった。

次から次へと公開入札に付されていった。そのトップを切ったのは東宝と私鉄三社であった。
二十二年の秋のことである。これは商売になる。集団売買でたっている気配をみて、
ソロバンをはじき、応札した。うまく安価で落とせば、サヤをとって売れる。
入札代金さえ豊富にあれば文句なしにもうかる。もちろん、売れ残ってしまってはまずい。
ところが、うまいぐあいに、買い手はあった。地方の財産家などを中心に結構お金をもっている人が
いたのである。それに各財閥では解体されたとはいえ、そのまま株式が散ってしまってはえらいことだと考え、何とか食いとめるべく手を回していた。
これなら落札した株を売りさばくのはいとも簡単だ。そこで積極的に入札した。
なかでも泉不動産(現住友不動産)の時は全量落とした。何しろ発行株の八割に及ぶ。
あたふたと泉不動産の責任者がかけこんできた。名刺をみると、総務部次長田中ナニガシとある。
用件を聞いてみると、私の方で落札した株を何とか譲ってほしいというのである。
住友銀行からも堀田さん、百瀬さんを通じ重ねて熱心な依頼があった。こちらにしてみれば、

有名な小説家、源氏鶏太その人だった。これに似た例は、住友不動産以外にもずい分あった。

そういえば この前後に 住友銀行の堀田にたかっていた 元アカのつくった製紙会社と 土建屋がいましたが 
こんな裏事情があったんでしょうか








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最終更新日  2009年01月04日 01時53分37秒
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