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先日
、オペラ座の怪人のDVDについて書いたら、思いの外・・・というより、思った通りご覧になった方が多かったので、小説についても語りたくなってしまいました。
基本的に、表現手段が違えば中身も変わって当然だと思うので、原作と映画その他で設定が大きく違っても何とも思わないのですが、この映画では、ファントムの過去が説明されたのが唯一にして最大の不満。
同じALW版でも、確か舞台ではほとんど触れてなかったような?
まったく触れていなければ想像の余地があるのに、今回は中途半端に語られちゃったので。。。
原作では、エリック(=ファントム)は見せ物小屋から逃げた後、いきなりオペラ座には来ないのですよ。
音楽や建築や奇術の類い希な才能を徐々に開花させ、ペルシア王やトルコの皇帝に仕えるのです。
しかし、その才能故に命を狙われ、いずれも逃げ出す羽目に。
そして戻ってきたフランスで、オペラ座の建築にも関わり、あの地下の住処を自分の手で作り出すのです。
子どもの頃に見せ物小屋から逃げて、地下に引きこもっていただけだったら、いくら場所がオペラ座とはいえ、あんな優雅な身のこなしやら幅広い知識やら身に付かないでしょ~?
私の愛するエリック(笑)が、世間知らずでヒッキーのストーカーなんて思われていたらイヤなんですよ~(泣)。
まあ、この辺は原作でもほんの数ページしか割かれていない記述なんですけど。
ちなみに、原作はいろんな訳が出ていますが、私は 創元推理文庫
の翻訳が一番好きです。
古めかしくて読みにくいとの評判のようですが・・・(^-^;)
で、私が影響を受けているのは原作よりも、スーザン・ケイの「 ファントム(上)
・ (下)
」。
壮大なファンフィクションのこの小説は、オペラ座の「ゴースト」や「ファントム」としてではなく、エリックという一人の男の生涯が描かれています。
簡単に言うと、全体の2/3ぐらいは、「オペラ座の怪人ができるまで」って内容。
エリックがどんな風に生まれ、幼少期や青年期をどうやって過ごしたか。
どうやってオペラ座にたどり着き、あの終の棲家を作り上げたのか。
原作や映画に当たる部分は、この小説のほんの一部に過ぎません。
何故、エリックがクリスティーヌにあれほど惹かれ、執着したのか。
そして何故、最後に彼女をラウルに託す気になったのか。
エリックの、あの醜い顔の代わりに授けられた数々の才能。
美への執着。繊細さと優しさ。狂気と憎悪。
それらが余すところなく描かれています。
テンポも良いし、映画と切り離して読んでも、とても面白い!
女性作家だけあって、細やかな描写が美しいし、何よりあの原作をここまで膨らませた 妄想
想像力に感服します(笑)。
コレを読めば、きっとあなたもエリックの魅力の虜(笑)。
もしかしたら映画の解釈が変わってしまうかもしれません。
あ、ラウルのファンの人、あるいは、クリスとラウルがラブラブハッピーエンドで良かったぁ♪なんて思っている人は読まない方がいいかも。。。
ちなみに、原作やこの小説でのエリックの顔の描写は、「生ける屍」。
落ちくぼんだ頬に洞窟のような暗い目、鼻はなくてぽっかり穴が空いている。。。
あの有名なマスカレードでの「赤い死」→
(映画では舞台よりずっとシンプルな仮面と衣装でしたね。)
あれ、本当は、ドクロの仮面ではなくてエリックの素顔なのです。
仮面舞踏会で、誰もが仮面を付けているところに、エリックだけは素顔で登場するというシーンなのです。
右の写真はオルゴールです。
※ こちら
でも、舞台ならまだしも、映画でエリックの素顔がコレだったら、絶対に成功しなかったでしょうね(^-^;)
そして、クリスティーヌと出会った頃、エリックは本当は既に50代。
ああ、やっぱり原作に忠実だったら、絶対に映画は成功していなかったでしょう(笑)。
(でも密かに、スーザン・ケイ版のファントム映画を見てみたい)
映画では、抗いがたい魔力を持った「音楽の天使」の声が再現できない代わりに、ジェラルド・バトラーの若さと端正な顔で魅力を補ったということで、納得しました(笑)
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