キーツ、バイロン、シェリーなど、さすがにかつての旧制高校の生徒ほどに好む人は少なく、古めかしい感じがする。いずれも18~19世紀のイギリスのロマン派詩人。 このことわざは、そのシェリーの「西風に寄せる頌歌」(「西風の賦」とも)の結びの句、If winter comes, can spring be far behind? の翻訳。厳しい冬がくれば、春はすぐその隣、人生の厳しい冬もいつまでも続くわけではなく、希望に満ちた未来がすぐ後ろに控えているというわけ。 「夜明け前が一番暗い」という、やはりイギリスの17世紀のことわざとも一脈通じるところがある。日本の古いことわざにも「夜まさに明けなんとして益々暗し」があり、どちらも、朝が必ず来ることを踏まえたうえで、夜の暗さを言っている。すなわち、「朝の来ない夜はない」。