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これはオラも入っている「戦争を語り継ぐ会」が毎年やっている例会でして、鎌仲監督の講演は、3年前の「ヒバクシャ-世界の終わりに-」の映画上映と講演に続き2回目です。
オラは写真撮影と講演の録音を担当しました。
講演する鎌仲ひとみ監督です。

講演の要旨
ヒバクシャ世界の終わりにの最終場面で、六ヶ所村の再処理工場を登場させたのは、イラクやアフガニスタンなどで使われた「劣化ウラン弾」が、実は原発の燃料となるウラン濃縮をするときに出てくる劣化ウランが使われていることを知り、人を殺戮し、多くの子どもたちを放射能障害を起こさせている劣化ウラン弾の材料が、このウラン濃縮工場の劣化ウランが使われていることにショックを受けた。そしてこの再処理工場がある六ヶ所村で生きる人々を撮ろうと思った。
「イラクの人々を殺したのは誰かと追及していくと、電気を使ったツケがイラクに回っている。自分にも責任があるという結論に達し、この映画を撮ることを決意しました。
最初、そろそろもう撮らなければいけないなと思っていたとき、ウラン原料の採掘で被ばくを強いられているオーストラリアのアボジニの人が、国際反核巡礼で北海道から九州まで、歩き続ける行程が六ヶ所村に来るということで、その人が地元の六ヶ所村で反核燃の運動を続ける菊川さんの所に泊まると聞き、菊川さんのところに行きました。そして地元でチューリップを作りながら、反核燃の運動を続ける菊川さんのところから撮影に入りました。
しかし、反対側の人の絵は取れるものの、賛成・推進する側で、なかなか撮影を承諾する人が1年も出なかった。そこで、映画撮影では、途中の撮影映像を六ヵ所村通信という形でDVD・ビデオにして、推進側の人たちに再処理工場のある六ヶ所村に生きる人々の姿を推進・賛成どちらの人々の姿を撮りたいということで、お願いして歩き、ようやく推進側の人たちの撮影もできた。
ただ日本原燃については、何回、撮影のお願いをしても最後まで、撮影は許可されず、日本原燃の撮影だけはできなかった。
私は撮影を進めていて、推進も反対の側の人も、この都会に住む私たちが使っている電力の電源である原発の廃棄物によって、こういう状況が作り出されているのではないか?私たちが本当に、この六ヶ所村で暮らしている人たちの状況を作り出しているのではないかと思ったわけです。
(途中、なきながら)、すいません。実を言うと、イラクの劣化ウラン弾の被害の子どもたちへの医療支援をしていた子どもが、私が一番気に入っていた子どもが、先日亡くなったんですよ。みなさん、是非ともこの映画を見て、この映画を見て原子力利用の是非を考える材料にしてください。
オラの映画の感想
映画は、菊川さんのチューリップ畑のシーンから始まる。そして、哘さん、荒木さん、苫米地さんと、農業を続けながら、反核燃運動を続ける人々の姿を映し出していく。
しかし、オラがここで一番痛ましいと思ったのは、日本原燃の下請けで、高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の一時貯蔵施設の収納をしている日本原燃の下請け会社員の方の登場である。高レベルの放射能の塊であるガラス固化体をピットに収納する被ばく作業である。
こうして、ここの村は、核燃料サイクル施設に頼らなければならない経済構造に変えられてきているのである。ここに暮らす人たちは、生きていくために、危険な核燃料サイクル施設を選択したのであるが、このように仕向けたのは誰であろうか?幻想のむつ小川原開発とその失敗、売れ残った膨大な土地と、新産業が来ると信じて、土地を売った農民。そしてそこにやって核燃料サイクル施設。
日本工業立地開発センターの最初の構想によると原発や核燃料サイクル施設の立地が計画されていたが、むつ小川原開発計画が策定される段階で、この文言はなくなった。しかしこの国を支配している者たちの頭の中には、六ヶ所村がずっーと核燃料サイクル施設の候補地であったことは明らかである。
とにかく見てください。そして六ヶ所村で何が起きているのか。そこで暮らしている人々はどうしているのか見てください。
今後の上映は、今秋、東京・ポレポレ東中野、金沢・シネモンドで上映。
また全国各地でも自主上映を開催中です。
今後は、
8月12日(土)東京・西荻地域区民センター 13時30分~
8月26日(土)東京・国分寺市立本多公民館 13時30分~ 17時00分
問い合わせ グループ現代 03(3341)2863