
台風一過 綺麗な青空が広がるものと期待していたのに
午前中は時々青空が出るこんなお天気
そして 午後からはどんよりと曇って
今にも雨が降りそうなお空になってしまい
お散歩を諦めました ・ ・ ・
皮肉な事に 雲ひとつ無い良いお天気になったのは夕暮れ時
お陰で夕焼けも見れず仕舞いでした
と言う事で 今日も在庫の写真から
[ 八重葎(ヤエムグラ) ]
「八重葎 茂れる宿の 寂しきに 人こそ見えね 秋は来にけり」(恵慶法師)
「拾遺和歌集」に採録され、「百人一首」にも選ばれた有名な和歌ですね
「つる草が幾重にも生い茂るさびれた家には
今では誰も訪れる人はいないけれど
それでも秋は訪れる 寂しいなぁ」
ところでこの和歌に歌われている「ヤエムグラ」は
この写真のアカネ科の野草「八重葎(ヤエムグラ)」の事ではありません
[ ヤエムグラ ]
何故ならこのヤエムグラは初夏に小さなお花(2ミリほど)を咲かせ
夏の終わりにはもう枯れてしまうからです
歌のように秋に茂る事は出来ません
[ ヤエムグラの花 ]
もともと「八重葎」は「幾重にも重なるように茂る草」のことで
特定の草を示した物ではないとも言われていますが
今ではクワ科(アサ科)の「金葎(カナムグラ)」の事では、との説が有力です
[ ヤエムグラの実 ]
現在の八重葎(ヤエムグラ)は
葉っぱが輪生(茎を取り巻くように)しているさまから「八重」と名がつき
何処にでも茂るから「葎」がついたといわれています
[ 金葎(カナムグラ) ]
先ほどのヤエムグラと違いこのクワ科の「金葎(カナムグラ)」は
今が一番茂っていてお花も咲かせています
「金葎(カナムグラ)」とは金属のように強靭な茎を持ち
何処にでも生い茂る草の意味です
カナムグラは雌雄異株の蔓草で
雄花(雄株)と雌花(雌株)があります
[ カナムグラの雄花 ]
雄花は5ミリほどの小さなお花で 下を向いて咲きます
萼と花びらを兼ねた5枚の花被片の下に
小さなバナナの房ようなオシベの葯が5本ぶら下がっています
余談ですが カナムグラは風媒花で秋の花粉症の原因の一つと言われています
[ カナムグラの若い雌花 ]
カナムグラの雌花は
あのビールの原料ホップに良く似ています
カナムグラとホップは属が同じカラハナソウ属という近縁の間柄
でもカナムグラにはあの苦味成分が無くビールには使えないそうです
カナムグラの雌花は成熟してくると
赤く色づき始めます
[ カナムグラの雌花と刺 ]
カナムグラの茎にはご覧のように細かなトゲがいっぱいついています
カナムグラは蔓草ですが 絡み付くと言うより
このトゲで周囲に引っ掛けツルを安定させているようです
カナムグラの雌花は10個ほどが連なって房状になっています
風媒花なので雄花も雌花も蜜を出しません
花粉は風に運ばれます
風に運ばれた花粉をキャッチするために
花房からイカの足のようなメシベが伸びています
[ 金葎(カナムグラ)の雌花 ]
カナムグラはホップの代わりにはなりませんが
生薬「葎草(りつそう)」になり 健胃や解熱、利尿に効果があるそうです
お花は蜜を出しませんが
雄花には花粉を食べる虫さん(ミツバチさんなど)が訪れます
-----------------------------------------
おまけの写真
早々と開花したお庭の艶蕗(ツワブキ)が
もうお花のピークを迎えています
今日はそんなツワブキに
蜂雀(ホウジャク)さんが吸蜜に訪れていました
昼間はあんなに曇っていたのに
夕方になると一転してほとんど雲の無いお空になりました
明日こそは良いお天気になって欲しいです
素敵な休日をお過ごしください
旅する蝶々さんに祝福を ♪ 2023.10.17 コメント(5)
梅雨明け前のお散歩で 2023年 2023.07.18 コメント(10)