多羅尾伴内（小林旭） | メタボの気まぐれ

1978年、片岡千恵蔵主演の多羅尾伴内シリーズを観て育った
小池一夫・石森章太郎によって劇画作品
「七つの顔を持つ男多羅尾伴内」が発表された。

これを意識した東映はリメイク作品の製作を決定、
小林旭を起用した「多羅尾伴内」が公開されました。

このリメイク版は初代･千恵蔵版の設定を踏襲しながらも、
小林旭が「流しの歌い手」になってギターで歌うという
千恵蔵にはなかった新趣向を見せていました。
ちなみに多羅尾伴内のモデルは神出鬼没の

物語は超満員の観衆で湧き返る東京の球場で
日本シリーズ第５戦が行なわれていた。
日報レッズ最後の攻撃でバッター高塚は
逆転満塁サヨナラホームランを打つ。
しかし、ゆっくり一塁ベースへ走り出した高塚は
突然倒れ死んでしまう。

検死の結果、アイヌが熊狩りに用いる
猛毒を使った針による他殺と判明する。
翌朝、新聞社のカメラマン川瀬も同じ手口で殺された。
川瀬の妹・ゆう子（竹井みどり）は
私立探偵・伴内（小林旭）に真相究明を依頼する。

二度に渡り脅迫状が届いた。

これを知った伴内は白バイの警官に扮し、
木俣の長男・良教（江木俊夫）を捕え誘拐に見せかけ、
木俣から高塚、歌手で惨殺されたルミ（三崎奈美）、
良教の関係を聞き出し、三人が去年の夏に北海道で

北海道へ渡った伴内は、その若い男の妻であり
幼児の母であった木俣の秘書である
真砂子（夏樹陽子）であることを突き止めた。

総ての事件を真砂子が仕組み
木俣を繰っている事を知った伴内は
真砂子にこれ以上罪を重ねる事を避けさせようとするが、
真砂子は固く説得を拒んだ。

ある日、真砂子は狐男に襲われ、
瀕死の重傷をおう。

良教の結婚式場で騒ぎが起こった。
ウェディングケーキにナイフを入れた新郎新婦は
ケーキの切れ目から真赤な血がにじみ出て
驚ろきのあまり言葉を失なう。
そしてホールの照明が消え、
どこからともなく女の呪うような声が聞こえてくる。

天井に近い一角から二つの灯りを持ったせむし男が現れ
男は手を顔面にのばし変装を解いていく。

その正体は七つの顔を持つ男多羅尾伴内であった。

この映画は芸能界の裏側も舞台となっている為、
実在する歌手・八代亜紀、アン・ルイス、キャッツ・アイなど
登場しており物語に花を持たせました。

また私のトラウマとして歌手・穂高ルミが生放送中に
胴体がワイヤーで結ばれ中釣りにされてしまい
そのまま胴体が真っ二つされてしまう
惨殺シーンがありました。