巨人の星・栄光の星編 | メタボの気まぐれ

大リーグボール２号を打ち取られ意気消沈していた飛雄馬は
一人東京に戻った。しかし新宿の不良少女グループのリーダー
お京に絡まれてしまった。
その後、飛雄馬に好意を持った京子は怪我を負い
小指が動かなくなってしまった。

彼女の野球人としての再起を促す手紙に
電撃的な衝撃を受けた飛雄馬は再起への闘志を燃やした。

そして京子は不自由な小指のほうの手でリンゴを下手投げで
左門に投げ渡そうとした姿に飛雄馬は天啓的ヒントを得て

オールスター戦で飛雄馬は人差し指一本でボールを押し出すような
独特のアンダースローから投じられる超スローボールを投げた。
ホームベース上で推進力がほとんどゼロとなり
プロ選手のスイングの起こす風圧によってボールが浮き沈みして
正確なミートが出来ないという原理、
これぞバットをよける魔球・大リーグボール3号であった。

数日後、飛雄馬は帰還を許されたオズマが
日本経由で帰国する事になり朝靄の多摩川グラウンドで
オズマ対飛雄馬の対決した。
結果は飛雄馬はの勝利であったが、オズマは
戦場で負った背中の傷により恋人と母親に看取られながら

その事を知った飛雄馬は再び闘志を燃やし大リーグボール3号は
ライバル達をも攻略に手こずる魔球として絶対的な威力を発揮し
プロ野球人生史上、最も輝かしい時期を送る事となった。

しかし飛雄馬の左腕は限界に来ていた。
大リーグボール3号が彼の選手生命を確実に絶つ魔球であり

ライバル達も彼の変化を敏感に察知しており
飛雄馬の悲壮な覚悟に気付き始めていた。

翌日、中日戦を控えた巨人軍は完全勝利を目論んだが
川上監督に飛雄馬は先発を志願した。
飛雄馬の限界を知っている川上は敢えて先発を許した。

飛雄馬は大リーグボール3号を投げ続け偉大な記録を目前にして
球場は異様な興奮に包まれている。
完全試合まで後一人、中日・水原監督は宙太を代打に指名する。

星飛雄馬ｖｓ伴宙太の対決は3打数無安打1三振で
飛雄馬の完勝に終わったが球史に名を残した代償として
左腕を完全に壊し選手生命を失う。

最後は投手生命を犠牲にして伴との最終決戦に勝利した
飛雄馬を称え中日のコーチである父・一徹は飛雄馬を背負い
親子共々球場を去っていくという感動的なシーンを迎えたのでした。

この巨人の星は梶原一騎の代表作であり
少年に感動を与えた素晴らしい劇画として名誉を残し
この漫画に憧れてプロ野球の選手を目指した少年は数多く
現在、大人になった我々の心に永遠と残る
不滅のアニメでありました。