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2010.10.17
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カテゴリ: 東宝特撮映画
緯度0大作戦.jpg


1969年に東宝が公開した日本とアメリカの合作特撮映画
「緯度0大作戦」は監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二で送る
最後の特撮映画となった作品である。

本作はテッド・シャーマン原作の「Tales of Latitude Zero」であり
映画化実現を試みたシャーマンは企画をドンシャーププロに持ち込み
次に東宝の重役であった藤本真澄が渡米した際、
日米合作企画として持ちかけ実現しました。

物語は海底油田の調査に出かけた物理学者・田代健(宝田明)
海洋地質学者・ジュール・マッソン(岡田真澄)と

海底火山により浮上不可能になったがマッケンジー艦長
(ジョゼフ・コットン)率いる謎の潜水艦アルファ号に救助され
海底2万メートルの地底世界に存在する緯度0基地に迎えられた。

地底世界には人工太陽を初めとする高度な技術文明を誇っていたが
そんな天国・緯度0を脅かすのが超能力の潜水艦黒鮫号を擁し
ブラット・ロック島に基地を持つマッドサイエンティストの
マリク博士(シーザー・ロメロ)と情婦ルクレチア
(パトリシア・メディナ)であった。

そんな時、マリク博士はノーベル賞受賞の科学者・岡田博士(中村哲)と
娘・鶴子(中山麻理)を誘拐し放射能免疫血清の方程式を要求した。

その事を知ったマッケンジーは罠を承知でマリク博士の本拠地

(黒木ひかる)が敵艦黒鮫号で待ち構えており
更にマリク博士の手で改造された半獣半人のコウモリ人間
大ネズミの怪物たちが待ち構えていた。

そしてマリク博士はライオンのボディにコンドルの翼と黒い蛾の
脳を移植して作り上げた合成怪獣のグリフォンを誕生させていた・・・

グリフォン.jpg


元宝塚でミュージカルで活躍していた黒木ひかるを起用しました。

主演のジョゼフ・コットンはブロードウェイでデビューし
名作「市民ケーン」「第三の男」で強い印象を残し
「ジェニイの肖像」でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞した
大物ハリウッド俳優でありました。

また当時の映画界はテレビに押されて斜陽が加速していた為
東宝はドンシャーププロ側が受け持った莫大な製作資金を
全て肩代わりしたが大した興行成績を挙げられなかった結果は重く
以降、日米合作映画の製作は行わないという結論をもたらしました。

本作は近年まで映像の二次利用に関する契約書が
所在不明であった為、ビデオ・LD化がされてありませんでした。
東宝特撮封印作品のドラマCD販売会社グリフォンから
「ノストラダムスの大予言」と「獣人雪男」のドラマCDの広告の下に
本作のドラマCDの発売が予告されていたが実現にはなりませんでした。

それまでは「獣人雪男」同様、台湾で発売された米国公開版が
本作を見る唯一のソフトであったが
その後、契約書の発見に伴い2006年(平成18年)にDVD化された。

この映画が円谷英二による特撮映画最後の作品であり
当時の日本映画界を代表する二大巨匠として黒澤監督とは
少なからず意識し合う仲であり互いの作品の試写は
両人とも必ず観ていたという。

第1作目の「ゴジラ」で黒澤から「今度のあれはなかなか良かったよ」と
声をかけられた際は上機嫌でこの事を家人に話していたと言い
黒澤が「椿三十郎」を撮った頃には「あいつはいいよなあ、
あんなにフィルムを使えるのは黒澤くらいのもんだもんな」と
羨ましがっていたそうである。


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Last updated  2010.10.17 22:10:32
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