スーパージャイアンツ宇宙怪人出現 | メタボの気まぐれ

1958年に新東宝で公開された宇津井健：主演のシリーズ第7弾
「スーパージャイアンツ宇宙怪人出現」は今までの
前後編とは違い初の1話完結となった作品であります。

物語は大東銀行を襲ったギャング団の一味を追っていた
岡本刑事はある日、1人の挙動不審の男を逮捕、
その男は黒川博士の助手で川田と名乗った。

川田は岡本刑事に紛失したスーツ・ケースの中に
宇宙人の臓器が入っていて、それは盛んに細胞分裂を始め
やがて得体の知れぬ怪物が発生し一刻も早く

岡本刑事は彼の事を黒田博士に連絡したが
博士は川田が最近、神経衰弱気味だから、
彼の言う事を気にしないで欲しいと言った。

川田は宇宙怪人を退治出来る唯一の人物
桜井博士を訪ね怪人撃滅の研究を依頼した。

その翌日から原因不明の怪事件が続出し、
都民は恐怖に慄く・・・
これこそ例の怪人の仕業であった。

桜井博士は怪人を操る何者かの存在を感知し、
即刻研究に着手したその時、桜井博士の研究室に、
突如怪人が現われた。

鋼鉄の巨人・スーパー・ジャイアンツ（宇津井健）が現われ
危機一発の所で博士の難を救った。

ジャイアンツは怪人を追跡したが惜しい所で取逃し
そして桜井博士の研究の完成が間近くなった時、
世界暗黒党から首相あてに挑戦状が送られて来た。

更に大時計が夜中の十二時を打つと何処からともなく
怪人が首相官邸に襲いかかって来た。

警官隊の応戦も危くなった時
我らがヒーロー、ジャイアンツが颯爽と現れた！

この映画に登場する宇宙怪人は日本初の
グロテスクな怪人でその容姿は仮面ライダーに登場する
サラセニアンにようで腰にベルトをしている点から
後のヒーロー番組に登場する怪人に多大なる影響を与えており

また仮面ライダーが目指した怪奇アクションドラマを
最初に確立しのも本作でありました。

その怪人を倒したのが山口百恵の「赤いシリーズ」
「渡る世間は鬼ばかり」の宇津井健という
超大物俳優であった事が極めて興味深いのです。