魔女っ子メグちゃん | メタボの気まぐれ

テレビ朝日が1974年に放送した「魔女っ子メグちゃん」は
魔法使いから発展した魔女の世界観を流入し
魔界の女王候補となるライバルとの駆け引きを描いた
東映魔女っ子シリーズ第７弾である。

物語は魔界の次期女王候補がその名に相応しい
資質を身に着ける修行のため人間界に派遣された。

一人は黙っていれば美少女だが活発で直情的な性格のメグ
もう一人はクールビューティーかつドライで秀才のノン
共に人間界では中学３年生として過ごしている。

神崎家の長男ラビの度重なるイタズラに怒り喧嘩、
幼い妹のアポまで泣かしてしまうドタバタな毎日を過ごしている。

魔法の呪文は「テクニク・テクニカ・シャランラー」で
投げキッスの要領で指先から魔法を放ち
この力はハート形のペンダントヘッドに収められており
これがないと魔法力は極端に弱くなるのである。

一方のノンは魔法界の学校でも秀才で常に人間の事を
見下しているドライな女の子でバイクを乗りこなしている。
特に決まった呪文はなく目の前で横向きにＶサインをかざして
魔法を指先より放つ。

この対照的な性格の二人を調査し女王に報告するのが

人間びいきのメグには辛い点を与え、ノンこそ女王に
相応しいと肩入れしてしまい
その職務を真剣に全うしていないのだ。

しかしメグとノンの二人に、かつて女王の座を奪い取ろうとし
現女王に争い敗れた闇女王・サターンが次期女王候補二人の

このライバル関係、調査官、悪の存在は後の魔法少女物の
サブキャラクター像に大きな影響を与えているのです。

本作のコンセプトは「キューティハニー」より控えめで
綺麗に可愛く小粋に描く事で西洋の街並みを思わせる
無国籍な世界観、少女マンガやファッショングラビアを
彷彿とさせる画面構成やデザインを意識している。

このメグの声を演じたのが吉田理保子であり
「アルプスの少女ハイジ」のクララ「まいっちんぐマチコ先生」の
マチコ先生などヒロイン役が多く、ヒーローといえば神谷明
ヒロインといえば吉田理保子と二人は20代の頃から
声優界では大スターでありました。

映画吹き替えでは「氷の微笑」のシャロン・ストーン役で
ヒロインだけではなくアダルトな吹き替えも出来る
大物声優としてファンを魅了しました。

「魔女っ子メグちゃん」を演じていた時は小学校5年生の少年から
明らかに吉田を異性として意識していたファンレターが届き
メグを演じる吉田の事を中学2年生くらいのお姉さんだと
思い込んでいた様子だったそうです。