バトルホーク | メタボの気まぐれ

東映制作におけるスーパー戦隊シリーズ第１弾
「秘密戦隊ゴレンジャー」がブームだった1976年
それまでロボットブームを巻き起こしていた
漫画家・永井豪は愛弟子・石川賢による人気漫画を
特撮テレビ番組として制作したのが「バトルホーク」である。

世界各地で暗躍し各国の要人や大富豪などの暗殺し
世を戦乱の渦に巻き込もうと企むテロリスト集団
「兇鬼の掟」が遂に日本に上陸した。

この存在を知った日本の武道家・楯哲舟（内田良平）は

紅鬼大人に謀殺されてしまった。

哲舟の孫で３兄妹の楯彰吾（時本和也）大二郎（堀江信介）
ユリカ（深田ミミ）は哲舟がアメリカで修行中の頃、
伝説に生きるインディアン・シャスタ族の酋長に貰った
３つのゴッドトマホークを託されていた。

楯３兄妹はゴッドトマホークを投げ三本を空中で
打ち合わせる事によって稲光と共に
伝説が生んだ不滅の戦士バトルホーク、ビッグホーク、
クインホークに化身し復讐を誓うのである。

一方、「兇鬼の掟」は破壊と闘争こそが人類の進化と
科学技術の進歩である事をモットーに頭領・黄金大帝は

暗殺などの作戦に投入するテロル闘人を使って
日本国内を殺戮と混乱に陥れていた。

立ち向かうバトルホークは柄の部分で合体させる事も可能な
２本の斧を武器に必殺技・戦刃旋風斬り
斧の刃を両方外し残った柄の中に仕込んであるバトル剣で

やがてバトルホークは党首・紅鬼大人を倒す事に成功し
祖父の復讐を果たしたが黄金大帝は次なる幹部に
白虎一族の族長で妖術使いの白虎道士を日本へ送り込み
その目的を暗殺より楯兄弟の抹殺としていた。

この様に「バトルホーク」は「仮面ライダー」の様に
架空の秘密結社と戦うのではなく「レインボーマン」と同じく
実在する様なテロリストと戦うという
リアルな設定が物語作りに成功を収めているものの

裏番組にテレビ朝日「一休さん」日本テレビ「ほんものは誰だ?!」
ＴＢＳ「刑事くん」フジテレビ「クイズグランプリ」
「スター千一夜」と強豪揃いだった事もあり

視聴率の面の不振の影響もあったため予定されていた
青龍騎士編が路線変更され紅鬼大人と白虎道士を倒し
兇鬼の掟・極東支部が壊滅した所で物語が完結するという
違和感を残したままの終了となりました。