若い貴族たち・１３階段のマキ | メタボの気まぐれ

映画「若い貴族たち・１３階段のマキ」は
1975年に東映が志穂美悦子を主役にした
「女必殺拳」シリーズに代わるアクション映画として
梶原一騎：原作の劇画「若い貴族たち」を
映画化したもである。

誇り高い精神面での貴族を信条にした
野良猫グループを率いる日向真樹（志穂美悦子）
通称“13階段のマキ”は空手を武器に
新宿界隈を制していた。

マキと暴力団・大門組が衝突し、
組長の大門竜之助（名和宏）は用心棒で
空手の達人の江藤徹也（南城竜也）を
マキと対決させようとしたが
多勢に無勢の卑怯な大門組を嫌った江藤はマキを逃した。

翌日、野良猫グループと二階堂観光の社長令嬢である
悠子（大原美佐）との間に揉め事があったが
金で解決しようとする高慢な悠子に
怒ったマキたちは彼女に激しい制裁を加えた。

プライドを傷つけられた悠子は大門組に命じて
マキに復讐を企てたが、それも失敗し

これにも懲りない悠子は今度は大門に命じて
江藤とマキを一騎討ちさせ、その間に警察に通報。
逮捕されたマキは少年院送りとなった。

一方、大門は少年院の看守の赤江（室田日出男）を買収し
以前からマキに恨みを抱くスケバン達に連絡しておいた。

マキを襲うが歯が立たなく、親ボスとマキの
激しい死闘の末、全員マキに屈服してしまった。

その頃、勢いづく大門は二階堂に共同経営と
悠子との結婚を強いるなど高姿勢な態度に出た。
悠子はこの時初めて父が大門組と組んで
汚い商売をしていた事を知った。

数日後、二階堂が他の暴力団に寝返ったで暗殺され
悠子は少年院のマキを訪れ今までの事を謝罪し
マキは仲間が大門によって喰い物にされてる事を知らせた。

マキは脱獄し大門と悠子の結婚式場に殴り込んだ。

若い貴族たち1.jpg

この映画は単なるアクション映画ではなく
不良グループの悪行といった事もあり
バイオレンス映画という要素も入っていました。

主演の志穂美悦子は容姿、実力ともに備わった事から
当時のブロマイドの売上がNo.1となるなど
押しも押されぬアクション派女優の第一人者となり
本作の主題歌「13階段のマキ」で歌手デビューを果たしました。